2002年1月31日(木) 読書感想『鳥類学者のファンタジア』 音楽的世界観&ジャズファンの夢

2002年1月29日(火) 春間近

 ここのところ更新が滞りがちなのは、偏に「FF10」が原因です。先週末、痛い腹をさすりながら布団に横になってプレイしたのは、我ながらホントにバカだったと反省しています。病気のときですらこれだから、元気な週末の状態は悲惨なもの。だけでなく、最近はウィークディでも、一時間以上はプレイしている。昨日の晩なんて、ネットにアクセスすらしなかった。FFで初めての五桁のHPを見て、単純にマッチョな気分に浸って数字を追いかけている自分が情けない。でも、やめられない。全キャラを五桁にしてやろうと飽きもせずコントローラーを握っているわけです。巷は「FF11」の噂で持ちきりで、「FF14」の噂まで流れているのに、なんとも遅れたゲーム中年ぶりではある。

 ところで、Jリーグが3月2日に開幕する。浦和レッズでは、「ホームタウン優先予約」というシステムがあって、2月1日から7日までの間、前期分のチケットを予約できる。他に、埼玉スタジアムの「五試合セット券」なんていうのもあって、こちらは2月3日から予約受付だ。つまり、埼玉スタジアムではレッズのホームゲームはたったの五試合(前期二試合、後期三試合)しかしないということ。問い合わせて思わず、「たった…」と言ってしまったのだけれど、これが正直な気持ちだ。駒場スタジアムは前期だけで四試合もある。

 昨秋、初めて長男を連れて行った埼スタのレイソル戦が思い出される。雨にも関わらず42,000人以上の人が観に来ていたのだ。これだけでも駒場の約二倍。いろいろ事情はあるんだろうし、ハコが大きければ良いわけではないだろうが、サッカー専用スタジアムのあの間近に見える興奮は得がたい。消耗の激しいスポーツで多くの試合を組めないだけに、大きなスタジアムはそれだけでも収益アップにつながるんじゃなかろうか。もちろん、どのチームにも当てはまることじゃないけど。そこはそれ、年間40万人以上を集めるレッズだから。それに駒場のチケットなんて取れないのですよ。ともかく、今年は優先販売に挑戦してみるつもり。全部当選すれば3万円以上の出費になりそう。春間近。

2002年1月27日(日) 「HP」から連想するモノ

 ウィルス性胃腸炎の余波が続いて体調が良くない。土曜日は早朝から下痢がひどくなって動けず、結局一日寝て過ごすことに。出社しなければならない土曜日だった。勘弁してもらうしかない……。それにしても、家族で完治していないのはぼくだけ。どういうことだ? 

 布団は長男の部屋に敷かせてもらった。で、彼と二人で数時間ずつ代わる代わるゲームに興じる。当然FF10。すでにラストダンジョンを残すのみとなっているので、世界を回ってキャラと武器を強化したり、未体験イベントをクリアしたり、宝箱を探したり、ミニゲームをしたり。

 ところで、「HP」の二文字から何を連想するだろう。ネット上では「ホームページ」の略として使われることが多いかな。初心者の方に多いような……。実はぼくはこの言い方がとても嫌い。同じ意味なら「サイト」の方が良いと思う。「ホームのページ」という意味では、ぼくのページではこの表紙のことだから。とても紛らわしい。

 「HP」連想ふたつ目は、「ヒューレットパッカード」。コンパック(だったよね…)を買収してにデル追いつき追い越せの世界のパソコンメーカー。プリンタもかなり優秀らしい。しかし、周囲にHP製のパソコンやプリンタを持っている人はいなかったりする。こちらはマニア向けかな。未だに、頭に「横河」ってつけたくなってしまう。

 長い前振りで申し訳ない。今のぼくにとっては「HP」といえば、「ヒットポイント」に他ならない。知らない人はまったく知らないだろうなぁ……。言ってみれば、ゲームのキャラクターの体力値で、これがゼロになるとキャラは死んでしまう。多ければ多いほどキャラは強くなる。まあ、それほど単純でもないんだけど。

 今までのFFでは、「HP」の上限は「9999」だった。ついでに言っちゃえば、相手に与えるダメージの限界も「9999」。それが「FF10」ではあるアイテムを使うと、両方とも一桁アップして「99999」になる。これが貴重なアイテムで、なかなか手に入れられない。HPのアップアイテムはチョコボレースで手に入るので、布団に座ってコントローラーを握り締めるがどうしてもうまくいかない。

 長男がやってきた。「へぇ、これで『未知への翼』が手に入るんだ。オレにやらせてみて」。彼はぼくからコントローラーを取り上げるや、いとも簡単に「未知への翼」を30個ゲットしてしまった……。さすがに「レースゲーム好き」を自称するだけはある……。悔しさよりも、嬉しさの方が数段勝る。500円玉一個あげてしまった(^^;;;。まだまだ、息子には負けないつもりだが、左手の微妙な動きはとても難しい。一日経って複雑な気持ち。

2002年1月24日(水) ウィルス性胃腸炎で知る勢力逆転の構図

 発端は日曜日(1/20)の昼頃だった。4月で三歳になる次男がいきなりリビングで吐いた。これまでは風邪をひいても吐いたことがなく、具合の悪いそぶりも見せていなかったので驚いて慌ててしまったのは我ながら情けなかったか。それから後は食べては吐く、飲んでは吐くの繰り返し。幼児の嘔吐で一番怖いのは脱水症状だ。しかし、当番医は内科でしかも遠い医師ばかりなのでその日は様子を見ることにして、翌日かかりつけの小児科へ連れて行ったらウィルス性の胃腸炎とのこと。小児科医師は、感染力が強くてかなり流行っているんですよ、と付け加えたらしい。あの先生いつもそう言うんだよね、と大事に至らなかった安堵も手伝って浅はかな夫婦はふたりで笑いあったのでした。

 しかし、医師の言葉を一笑に付したぼくらに鉄槌を下すような異常事態が待っていたなんて、この時点では想像することすらできなかったのだ。

 二番目はカミさんだ。次男を病院に連れて行った月曜日深夜から嘔吐が止まらなくなった。夜通し吐き続けて、朝になっても起きられない。本人はまったく動けず病院にも行けない。放っておけないと思ったが、週の中盤はどうやっても仕事を休めないし遅刻もできない。青い顔をして横になるカミさんと子供を残して会社へ。心が痛む。

 火曜日は週でも指折りの忙しさだ。無心に仕事をこなして、いつのまにか昼に。しかし、腹が減らない。おかしい……。もしかしたら、と訝っているうちに激烈な嘔吐感に襲われた。胃腸の辺りが絞るように痛い。まさか感染した? 起き上がれないカミさんを見ているので、迷わず会社近くの内科で注射を打ってもらう。それでも症状はひどくなる一方。しかし、仕事は待ってくれない。なんとか定時までこなして、帰宅がまた重労働。遠距離通勤を恨んでも仕方ないけど、果てしなく遠いわが家だった。

 帰宅したぼくを待っていたのは、唯一元気なはずの長男が感染して寝ているというカミさんの言葉であった。彼は下校した直後から嘔吐が始まったらしい。あらら、とうとう一家全員が同じウィルスに制覇されてしまった。今更ながら小児科医師の言葉が思い出される。まあ、あの時点では全員感染済みだったんだろうけど、一家全員が枕を並べて同じウィルスにやられるという異常事態になった。

 重い身体で、近所のスーパーで仕入れたレトルトのお粥を温めながら、野菜を切り刻んで鍋に大量のお粥を作った。これが病気中の食料になるのだ。しかし、食卓に並べても誰も食べない。あたりまえか……。なんとか片付けて、洗物を済ませて布団にもぐりこんだ。買い物をしているときに猛烈な悪寒に襲われていたので体温計を挟んでみると38.2度。発熱はぼくだけだったようだ。腹痛と嘔吐感と悪寒で眠れない夜を過ごす。途中何度も長男が吐いて助けを求めてくる。

 翌日水曜日、長男は学校を休ませたがぼくは休めない。遠い遠い道のりを会社へ。だが、さすがにこの日は2時過ぎに早退した。帰り道、スーパーで食料を仕入れる。夕食はうどん、やっぱりレトルト。前の晩に作っておいたお粥がかなり減っていたので、家族の具合が快方に向かいつつあると知る。次男はすでに元気一杯。長男もゲームがやりたいとか言い始める始末。

 というわけで、ネットに満足にアクセスしない日が二日続いた。発病した順番を見ると、一番弱いのは次男ということになる。で、その次がカミさん。しかし、ほんの数時間とはいえ、ぼくの方が長男より弱かったとは……。こうして主導権は移ってゆくのかもねぇ。

2002年1月21日(月) 読書感想『相棒に気をつけろ』 ズレてると思うんですよねぇ……

2002年1月20日(日) どうにも止まらないFFな日々

 「FF10」は映像だけ、なんて悪評を聞けば、そういうもんかなとも思う。RPGというかアドベンチャーゲームは、「FFシリーズ」のそれも7以降しかしかやったことがないので比較できない。遅れてきたゲーム中年は「ドラクエ」さえやったことがないのだ。「FFシリーズ」でもファミコンで発売されてプレステに移植されたヤツをやったことがあるけど、物語がどうとかゲームのシステムがどうとかパズルがどうとか言う前に、プレステの映像で慣れてしまったぼくにはあのちゃちな映像が物足りなくて、とうとうゲームに没入できず途中で放りっぱなしになっている。名作との誉れ高いヤツだったな。

 7は異色だった。個人的には9(黒魔導士ビビ(^^;;;)も好きだけど、10はもっと……? セリフのまずさとかヒューマニズムの押し付けとか辛気臭い登場人物が多いとか、いろいろ鼻につくところもあるけど、そりゃあ制作費を30億円もかければ映像はすごくて当たり前、なんてへそ曲がりなことは言わないように。娯楽は楽しいことが前提なのだ。楽しさの要素は多様化し、ユーザーの要求も貪欲になり、更に多様化しているのだ。間違いなく王道を歩んでいると思う。その反面、古くからのマニアには評判が悪いかもね。どんどん初心者向けになっているように思うから。これはパソコンと同じ現象。ところが、一見簡単そうでかなり奥が深いのが「FF」の特徴で、ネットなどで調べれば今回もいろいろと隠し味があるらしい。

 1月3日にスタートさせたぼくと長男は、やっとラスボス間近まで迫った。金曜夜は長男を家族の寝室に追いやって彼の部屋で少々遅くまで。土曜日は長男を学校へ送り出して速攻で病院を終わらせた後、彼が帰宅するまで。長男に追いついてしまったので、彼の悔しがること悔しがること。で、昨晩はふたりで「ユウナレスカ」というモンスター(というか……)を倒した。歴代モンスターの中でも最上位ではないかと思われる気持ち悪さ。終わるまでこんな状態が続くんだろうな。そろそろ攻略本を手に入れようか。というわけでFFな日々が続く。カミさんに評判悪し……。

2002年1月18日(金) 読書感想『白夜行』 作為的過ぎて……

2002年1月17日(木) 読書感想『悲鳴』 正統派ハードボイルドの逸品

2002年1月16日(水) 壊れるなら完全に壊れろ

 連休中、「FF10」で二晩半徹夜したせいか、おととい(月曜日)から身体がだるく、おまけに熱っぽくてたまらない。その上、熱を下げようと思って飲んだバッファリンが猛烈な胃痛と吐き気を引き起こしてしまった(らしい)。具合は悪くなる一方なので、ラッシュを避けて早めに帰宅した。

 帰宅して一番にしたのがクルマの点検。今日はクルマのペイント補修日だったのだ。街灯の下で見ただけだからあんまり確信めいたことは言えないけど、ほんの少しの凹みは綺麗に修理され、数箇所あったキズも跡形も無い。どこにキズがあったか思い出せないくらい。当たり前といえばそれまでだけど、完璧に美しい仕上りだと思った。プロの仕事はすごい。支払った金額の90%以上が工賃だけのことはあるわな。

 ただしちょっとした問題が持ち上がった。最初、運転席側から助手席側のウィンドウを下げることができなかったのだ。ドアを開けて助手席側から操作したら動く。その後、運転席側から操作したら問題無く動くようになった。これはどういうことだろう。キズは助手席側ドアに三箇所とドアのちょっと前側に一箇所あった。板金塗装屋のおじさんは、ここも外してこれも外してとか言っていたから、もしかして、などと心をよぎってしまう。

 結局一回助手席側から操作して動いたあとは、運転席側から何度やっても問題無く動くようになった。家に戻って「ちゃんと動いて良かったね」 などとカミさんは言う。でも、果たしてそうだろうか。明日もちゃんと動くかどうかさだかではないのだ。こういう時は動かないなら、完全に動かなくなった方がよい。壊れるなら、誰が見てもわかりやすく完璧に壊れてしまった方が良いのだ。たまに動かないという症状は一番性質が悪い。人間もそうだよなぁ、と半故障状態の自分は思うのである。もちろん、壊れないのが一番良いんだけどね……。

2002年1月13日(日) 胸のつかえの取れる週末

 暖かいですねぇ。桜が咲く頃の気温だとか。ぼくの別サイト「公園へ行こう!」は冬場は冬眠状態で、平均して一日50ヒットくらいなんだけど、昨日は200ヒット近くに跳ね上がった。昨日は公園日和だったかも。春が待ち遠しいですね。

 そんな暖かい土曜日、自動車板金塗装業界最大最強のインターネットサイトと自称している「C@Rりぺとく」で見つけたクルマの補修業者を訪問した。このサイトは簡単な見積もできて、登録業者も簡単に検索できるので、最大最強かどうかは不明だが利用価値が高いのは間違いない。話題の「カーコンビニ倶楽部」は登録業者一覧をサイトに載せていない。メールで請求する仕組み。なんでかな。マージンでも取っているんだろうか。いやらしい。これではインターネットの利便さが半減してしまう。同じ見積もりでも「C@Rりぺとく」の方が「カーコンビニ倶楽部」よりも安かった。小キズ占いなんてのもあったし。ここでも、過剰な宣伝は…、の法則。

 「C@Rりぺとく」に載っていた業者の訪問二軒目で、ぼくが思っていた金額に近い数字で見積もってくれたのでほとんど即決。サイトでの見積もりよりも2割以上安い。ここで「C@Rりぺとく」で見たと言って「工場情報シート」を提示して更に値引きをお願いした。……おやじさんは渋々値下げしてくれました(^^;;;。1月16日朝持っていってその日の内に修理完了して納車してくれるとのこと。ありがたい。自分で塗ってしまおうと思っていたけど、きっと綺麗に仕上がらないでしょう。廃車するまで残るんだもんね。すっきりしました。お金はおいといて(^^;;;。

 更に近況報告。1月11日、問題のイーアクセスから電話があった。罪の無い若い男の子が平謝り。どうしてもダメなのでモデムは着払いで送り返してくれ、とのこと。もうどうでも良いので了承。「NTTの工事代金はDreamNetなので、そっちと話し合ってください。でも支払わなければならないでしょうね」 そうか……。1月4日にNTTに調査依頼を出したんだそうだ。どっちもどっちか。試しに、フレッツに再挑戦したいがどう思う? とイーアクセスのお兄ちゃんに聞いてみたら、「たぶん、ダメでしょう。同じ回線ですから」 そうだよねぇ。未だ発送せず。面倒くさい。

 「FF10」は息子と競争するようにやっている。しかし、平日にできない父はかなり置いていかれた。物語の先が知りたい。思い余って、イーアクセスから電話があった金曜日は深夜3時までやってしまった。お陰で土曜日はメタメタ。午後7時半過ぎに倒れるように布団へ。日曜(今日)朝は、7時40分まで布団の中だった。記憶にない12時間以上の睡眠。頭の中の霧が晴れない。

 さて、今日もお天気上々らしいので、「いちご狩り」にで行こうかと思ってます。クルマで1時間くらいの町。12月からやっているんだそうだ。昨年は3月に行って、3歳以上1,100円。今回は1月なのに1,200円。大して変わらない。よし、でかけるまではFFだ。

2002年1月11日(金) 括弧(「)が段落頭でも一マス空けないと間違いなのか

 前に返って来た小学四年の息子の国語のテスト問題が未だに引っかかっている。それは、80字くらいの文章に括弧(「」)で括るべき単語を見つけ出して、括弧をつけた上で、横に用意してあるマス目に書き直すという問題だ。台詞や、文章の中で特別な意味を持つ単語を探し出す問題。『「」』で括るべき単語は三つあって、これは妥当だと思った。引っかかっているのは文章の書き出しなのだ。

 段落頭を一マス空けて書き出すのは原稿用紙の書き方では常識であり、普通の文章を一マス空けないで書き出したならばそれは間違った解答だろう。しかし、息子のテスト問題として出された文章は、冒頭に台詞があったのだ。つまり書き出しは『「』である。担当教師は『「』でも、一マス空けなければならないとして、該当した児童全員から一点減点したそうだ。しかし、妥当な減点なのだろうか。これが未だに引っかかっているのだ。

 試しに「原稿用紙の書き方」というようなキーワードで検索してみて欲しい。かなりの「原稿用紙の書き方」を指南するサイトが引っかかるが、見た範囲ではどこも段落頭に『「』がくる場合は一マス空ける必要が無いと記述している。新聞サイトでも段落頭の『「』の前は一マス空けないことが多いように思う。

 段落頭が『「』であるときは一マス空ける必要は無いないのだ。確かに昔は律儀に一マス空けていたが、現在は一マス空けない方が主流になっていると思う。「主流」なんて書き方をしたが、その程度のことだと思うのだ。どっちでも間違いとは言えない。だから教師も一点の減点に留めたのかもしれないが、子供たちにそんなサジ加減が伝わるとは思えない。ウチの子供もそうだが、「間違った」と思っているはずだ。「ホントは空ける必要がないんだよ」と子供に解説したのだが、その点は教師から説明を受けていないらしい。

 敢えて、冒頭に『「』を持ってきているのだから確信犯なのだろう。つまり指導要領では一マス空けるべきと謳っていると思われる。一事が万事などというつもりはないが、柔軟性の無い、進取の気性に乏しい、保守的で現状維持の教育を象徴しているように思えてならない。もちろん、今回減点された子供たちが、『「』の場合は一マス空けなくても良いなんて知っているとは思えないけどね。で、どうなんだろう。一マス空けないと間違いなのだろうか?

2002年1月10日(木) ADSLを巡る暗闇

 未だにイーアクセスから連絡が来ない。詳しくは日記の12月13日12月20日の冒頭部分を参照して欲しい。ともかく、ADSLが物理的にリンク完了しない状態なのである。つながらない。その状態をプロバイダであるDreamNetに連絡を入れ、おかしな話だが、プロバイダ経由でイーアクセスに調査をお願いしてから約一ヶ月が過ぎた。それが未だに何も連絡が無いのだ。

 我慢にも限界がある。とりあえず、諸々の再確認のためにイーアクセスのサイトを覗いたら、直接電話をしないでくれ、と書いてある。なんとなんと。契約は利用者とプロバイダの間で交わされるものだから、というのがイーアクセスの言い分だ。ここらへんの道理はイマイチよくわからない。中心にイーアクセスがあるのに、ぼくらからはイーアクセスに電話をしてはならないなんておかしい。でも、しょうがない。再々度DreamNetに電話した。

 電話は同じ話の繰り返し。
(1)つながらない。イーアクセスから全く連絡がない。一ヶ月も放っておくのはおかしい。一番に処理しなければならないことではないか。イーアクセスにこちらから連絡を入れたい。
(2)DreamNetでは、ADSL用の料金プランに変更したあとダイヤルアップで接続すると7円/分が課金されるとあるが、こちらはつながらないので止む無くダイヤルアップで接続を続けている。課金されないことを再度確認して欲しい。
(3)TYPE2への工事代金も保留。つながらず、つながらない理由も解らないのでは工事が完了したとはいえないだろう。

 こんな話を繰り返したのだ。解答は過去二回の電話とほぼ同じ。
(1)については、「イーアクセスに何度も連絡しているので、NTTに回線の調査を依頼しているはずだ。こちらではどうしようもない。イーアクセスの電話番号は客に教えられない。再度イーアクセスへ連絡を入れるからもう少し待って欲しい」
(2)は、「課金しないようになっている」
(3)は「保留している」
 ……10分くらい話しただろうか。とりあえず、イーアクセスからの連絡待ちしか手はないようなので、不承不承引き下がって電話を置いた。

 しかし、驚きの電話はその5分後に入った。残念ながら電話の主はイーアクセスではなくDreamNetだ。(2)についてである。なんと1月から課金するようになっているという。話が違うじゃないか! 過去二回の電話でも同じ事を何度も確認している。「プランを変更した翌月(ぼくの場合は12月に変更したので1月)から課金されるんです」そんなことは知っている。だから、何度も念を押したのだ。ぼくの場合はADSLがつながらないんだからどうしようもない。徒労感に襲われる。過去二回の電話は何だったんだ……。サインアップして新IDを取得すれば30日間無料で接続できるのでそうしてもらえないか、だって。バカにするんじゃないよ。問題は1月1日から今日までの課金なのだよ。すりかえるなよ。

 DreamNetによれば、接続できない理由がNTTにある場合は課金されないとのこと。NTTの設定ミスもかなりあるという。しかし、電話のお姉さんはぼくの設定ミスのようなことを暗に匂わす。「そうでない場合は支払って頂かなければなりません」 信用できないなら、自宅まで確認しに来いよ! 怒鳴りそうになった。だから、すぐに連絡を入れているんだろう。放っておいているのはどっちだ! というようなことを声を荒げず淡々と伝えた。長い保留音の後、「検討して連絡を入れます」 一旦電話を切った。

 問題の課金については、20分後くらいに再び入った電話でぼくの言い分を認めてくれた。当然のことながら、まずは一安心。しかし、イーアクセスからは相変わらず連絡がない。ADSLはいったいどうなっているんだろう。乏しいネットつながりの中でもぼくと同様のケースを見かけるが、フレッツなのでNTTの対応の素早いこと。一日で結論が出ている。それもわざわざ調査に出向いてくる。これは絶対におかしい。NTTが他接続業者からの依頼をサボタージュしているとしか思えない状況だ。同じケースで方や一日で即決、方や一ヶ月で未決。こんなことをしていては、孫正義の言い分に一理あると思ってしまう。もちろん、原因がNTTであればだけど。腹立たしい。クソッ、どうやっても巨象は倒れないのか。

2002年1月8日(火) 短時間で読み終えた本に感動するとは限らない

 二年越しで読み終えた東直己『悲鳴』はすばらしい作品だった。稀に見る良質なハードボイルド。堪能した。

 誰だって似たような傾向があると思うが、ぼくの場合、良い本おもしろい本は比較的短時間で読み終えてしまう。ところが熱中して数時間程度で読み終えた本は、あとになって考えるとバカバカしくなってしまう傾向が強い。エンターテイメント本を選んでおいて、こんな言い草は作家の方には大変失礼だと思う。充実した4時間を過ごさせてもらって中身が無いなんてよく言えたもんだ、と正直思いますよ。でも、単なる「おもしろさ」以上の心に残る何かを求めてもバチは当たらないと思う。

 『悲鳴』は異例だった。読み始めたのが12月26日で読み終えた今日が1月8日。つまり13日間もかかっている。正月期間中はかなり本を開かない期間があったから、実際に『悲鳴』を開いたのはもっと短かったと思う。それにしても長くかかった。それなのにこんなにも感動している。ぼくにとっては稀有なこと。長く読み続けても色あせない味のある登場人物、堅実な舞台設定、切れ切れに読んでも即物語に没入できる語り口のうまさ。見事としか言いようが無い。というわけで、感想は後日。

 連休前は猛烈に忙しいのでもしかしたら今週は更新が滞るかもしれません。ご了解ください。

2002年1月7日(月) クルマの傷と引き換えに得たモノ

 ぼくは議論が苦手だ。議論どころか会話全般が苦手といってもよいかも知れない。口数はかなり多い方なのだが、論理立ててしゃべろうとするとかなりの体力を必要としてしまう。議論なんてしようもんなら、すぐに身体中が熱くなって冷静でいられなくなってしまうのだ。バカと言ってしまえば気が楽なのだが…(^^;;;。

 話は先週の金曜日、1月4日に遡る。場所は銀行。新年初日ということでかなりの混雑だった。駐車場は一杯なのでやむなく路上駐車したのだが、それがいけなかった。道路脇に並ぶ自転車の列に無理やり自転車を突っ込んだ五十がらみの女性が、助手席に乗ったぼくの目の前で自転車を将棋倒ししてしまったのだ。若干の傾斜が手伝って、その内の二台がウチのクルマに……。あっと思う間もなく、ぶつかる嫌な音が車内に響いた。

 慌てて出てみると、5cmくらいの引っかき傷が三箇所も(ノ_・。)。その内のひとつは塗装を剥がして金属が露出しているほど。こういう時って落胆が先にたってしまうのだな。しばらく傷を撫でていたら女性はさっさと銀行の中へ入ってしまった。こっちは路上駐車だから、あまり大きなことは言えないな、と思いつつも追いかけて銀行内から女性を連れ出した。途方に暮れましたよ、実際。こっちは路上駐車だし、おばさんが直接ぶつかった自転車はスタンドのロックをしていない上に緩くてかなり揺ら揺らしていたし、直接ぶつけてきたのなら違うがどことなく女性がかわいそうな気もしていたのだ。

 さて、呼んではみたもののどうしたらよいかわからない。落胆から立ち直れず、ため息をつきながら傷を撫でているだけの情けないおぢ。気がつくと、いつのまにか長男がクルマから出て横に立っていた。「お父さん、どうするの?」 いやあ、どうしようか。そうこうしているうちに、周囲がざわめきはじめた。ぼくが詰問しているように見えたらしい。ほどなく、おせっかいな30歳くらいの男が近寄ってきた。「見てたんだけど、かわいそうになった。アンタ路駐でしょ? 路駐しといて何言ってんの?」 憤懣やるかたない様子。フン、だから迷ってんだろ、こっちだって……。補修代を払って欲しいとは言っていないのだ、まだ。

 こういうヤツいるんだよなぁ、揉め事の好きなヤツ……。ぼくはちょっとばかり白けてしまい更に空白を作ってしまう。反論しておこうか無視しようか……、どうでもいいや。とりあえず相手を睨む。その時、歪んだ空間を正すように声が聞こえた。「自転車置き場だって、あそこだよ」 え? 父親が白けているうちに、長男が信じられない冷静さで空白を埋めてしまったのだ。ああ(^o^)。彼の視線の先には、銀行の自転車置き場が見える。畳み掛けるように「空いているよ」 確かに隙間がある……。お、おまえ、ホントに俺の子か……。小学四年の尻馬に乗った情け無い父親はおせっかいな男を睨み付けた。

 おせっかいな男が駐輪場を振り返る。聞き取りにくい捨てゼリフを残して去っていく。銀行に入っていたカミさんが出てきて、女性の名前と住所と電話番号くらいは聞いておこう、と言ったのだけれど、ぼくは自分たちの非と不可抗力の方が大きいと最初から思っていたことにやっと気が付いた。相手の女性が「一万円だけ出します」と言ってくれたので、それは素直に頂くことにした。ネットで調べてみると、このくらいの引っかき傷だとウチのクルマの場合、5万円〜8万円の修理代がかかってしまう。放っておくと錆びてしまうようなので早めに処置しなければならない。補修ペイントという手もあるが。

「怖くなかったの?」 走り出したクルマの中で息子に問うた。後から怖くなってきたそうだ。「だって、あそこに自転車置き場があるのに、あんなとこに自転車を停めてるんだもん。しかも空いてるのに。こっちは駐車場が一杯で路駐したんだよ」 怖いとか、そういう気持ちよりも気付いた事実を口にせずにはいられなかったようだ。それにしても冷静なヤツ。ちょっと長男の見方を変える必要があるかな。「駐車場は空いていなければ並んで空くのを待たなければならないんだよ、路上駐車はいけないことなんだ」こんなことを言って威厳を保とうとした姑息な父親でありました。すかさず、「だって、どこも路駐だらけでしょ?」これは息子の声……(^^;;;。話は個人の罪の意識の問題へ……。クルマの傷と引き換えに、長男の知らない面を知ることができた。これはお金では買えない。

2002年1月6日(日) 「クィデッチ」と「ブリッツボール」

 正月休みも今日が最終日。夏休みは動き回ることが多いので、これだけ長く自宅でのんびりすることができるのは正月くらいなのね。最終日は何をしようかな……。って、決まってるんだけど…(^^;;;。

 下にも書いた3日から始めた「FF10」。今、親子で大ハマリなのです。物語もさることながら、熱中しているのがミニゲームの「ブリッツボール」。これはハンドボールとサッカーをミックスしたようなスポーツで、ゴールキーパーを含めて一チーム6人編成で対戦します。これだけならおもしろくもなんともないんだけど、コンピューターゲームならではの数値の勝負に、試合の場が球形の水の中という意外性が加わって、更に数値にも若干の不可知性が加味されて無類のおもしろさを生んでいる。

 魔法世界のスポーツといえば、ハリ・ポタの「クィデッチ」。あれは野蛮なスポーツだよねぇ。サッカーが基本なのは「ブリッツボール」と同じだけど、大きな違いは、箒に乗って地上15mくらいの空中を飛び回ってボール四個とゴール三箇所を使うことだろうか。四つのボールの内の二つ(ブランジャー)は妨害用ボール。空中を命あるように飛び回ってプレイヤーを叩き落そうとするってんだから、さすが世界を陵辱し尽くしたイギリス人は野蛮なことを考えるもんです。

 スピード、スリルなら断然「クィデッチ」優勢。実際やるとなると息継ぎの問題はおいといて、「ブリッツボール」は水中スポーツだから動きが鈍そうでどこかほのぼのしちゃってる。さて、どっちがやりたいか。長男に聞いてみたら「クィデッチ」だそうだ。だろうねぇ……。

2002年1月4日(金) とうとう始めてしまった……

 やっぱり休み中は本が読めない。まったく本を開かない日がすでに5日続いている。休みの日は読書のほかにやりたいことがたくさんあるからなのだが、さすがに長い休みでネタが尽きつつあった昨日、天啓がひらめいた。そうだ、『ファイナルファンタジー10』だ! 日曜日まで4日間もできるじゃないか! というわけで、中古のゲーム屋へ走った。定価8,800円のソフトを3,680円で入手。プレステ2のソフトってお値段高めなんだよね。

 開いてみるとDVDが二枚入っている。一枚はゲームだけどもう一枚は何だ? 「Other side of the Final Fantasy」? 映画の予告だとか、スクエアの宣伝だとか、開発者のメッセージ、声優へのインタビュー、開発資料などが入っているらしい。こんなもんいらないから値段をもっと安くしろよ>スクエア。それともバカ高いから、こんなもんつけてサービスしたつもりなのか。果たしてどっちでしょう。

 まだ物語は端緒に着いたところ。3時間くらいやったかな。しかし、今回は物語よりも映像だよね。以前のFFでも、突如として流れるポリゴンぐりぐりの美しいCGアニメに度肝を抜かれたものだが、このゲームでは全編があのCGだと思ってもらえれば良いと思う。その映像に声優がセリフをつける。でも、キャラの表情が乏しいように思えるのだ。能面のような硬い表情が興をそぐ。声優がうまいだけに余計目に付いてしまうのだ。それでも、一瞬アニメ映画を観ているような錯覚に陥っちゃうんだよな。

 今回のゲームの一番の特徴は画面左上に小さな窓を設けて、そこに現在地の簡単な地図を表示し、進む方向や中に入れる建物などを表示したことだろう(名称は忘れた…)。見れば進む方向がすぐにわかり、各ダンジョンのポイントも一目でわかる。これは賛否あっただろうな。ゲームが進めやすくなったのは間違いないが、そのために簡単になってしまったから。ぼくは前にも書いたことがあるけど、FFは時間がかかり過ぎると思っているので、これはとてもありがたい。

 FF9は途中から長男にまかせて投げ出してしまったが、この窓のお陰で今回は自力でクリアしようと思いはじめている。冒険小説ファンとしてはあの物語を体験できるだけで充分なのである。

2002年1月3日(木) 読書感想『捜査官ケイト』 繊細な人間再生物語

2002年1月2日(水) 音楽CDはパソコンでコピーできなくなる

 穏やかに晴れ渡った元旦は、地元の八幡神社へ初詣に行って、帰りにまたCDをレンタルしてきた以外はどこへも出かけずひたすらCDを作り続けた。しかし、遅れてきたマイCDおぢには予想だにしない結末が待ち構えていた! なんでも今年からパソコンでコピーできない音楽CDを発売するそうで。え? 朝日新聞はこれが一面トップだった? まさか…、12月31日の一面トップはこのニュースだったとか。朝日って心底イヤな新聞だ。

 ターゲットが中国あたりの不正コピーして売りまくっているヤツラなのはよくわかる。著作権を守りたいのもよく理解できる。しかし、コピーしたCDで悪どい商売しているヤツよりも、せっせと自分で聴くCDを作って楽しんでいるヤツの方が圧倒的に多いはずだよねぇ。こんなささやかな楽しみも奪われてしまうのか…。パソコンで再生もできなくなるとか、欧米ではすでに実践済みでトラブル続出などという噂も流れている。まあ、イタチごっこが続くんだろう。あああ、これでCD−Rはほとんど用無しになってしまうな。

2002年1月1日(火) リメイク映画『猿の惑星』はオリジナル版の足元にも及ばない

 新年あけましておめでとうございます。拙いサイトをクリックしていただきありがとうございました。2002年も継続してお運びいただきますようよろしくお願いいたします。というわけで、休暇に入ってからは家族が寝静まっている早朝にこの欄をを書く習慣ができてしまい、日付が昨日だったり今日だったりまちまちになっています。まあ、今日は元旦ということで。

 数えてみれば、今日は11日間の休暇のちょうど中間点にあたります。毎度のことながら休みなんてアッという間に過ぎ去ってしまうのです。休みの間はDVDで映画を観まくっています。昨日は『インビシブル』を観ました。休みに入って三本目、ようやく感想を書きたい映画を観たような。今まで見た二本『ハムナプトラ2』と『猿の惑星(リメイクの方だよ)』はSFXとか特殊メイクはびっくりだったのだけれど、映画としてはとても出来が悪い作品でした。『猿の惑星』なら1968年のフランクリン・J・シャフナー監督版の方が数倍良い出来です。

 今ごろになってリメイクした理由はよくわかるのです。しかし、テーマと思われる「人間社会への警鐘」が全面に強く出ているわりになんだかわけのわからない映画になってしまいました。原因はしゃべる人間たちでしょうね。知性のある人間が、猿の四倍も生息していてなぜ石器時代のままで文明を築くことが出来ないのか。どう観てもおかしいですよ。あれじゃあ、観客は納得しません。何か理由づけがあればよかったのですが。ストーリィも平坦でイマジネーションの欠片も感じませんでした。

 オリジナル版ではあの衝撃のラストが耳目を集めたましたよね。この作品でも向こうを張ってかなり力を入れたようです。しかし、妙に人間寄りの猿がいたり、猿社会の派閥争いがあったり、妄想を抱く独裁的な猿が登場したりと、下敷きになっているのは結局は人間社会そのものなのですね。残念ながら、物議を醸したこの映画のラストも、下敷きには妙に人間的な巧みな支配の構図というか、権力の暴走というか、歴史のイタズラとでも言うか、が見え隠れします。

 猿社会を鏡にして人間社会を映し出そうとしたのならば意図はわかるし、ある程度は成功しているかもしれませんが、どっちにしろおもしろくもなんともありませんでした。普遍性を求めるならばもっと別のやり方があったでしょう。なんとも貧困な発想と言わざるを得ません。そのほかでは、女猿がものすごく気持ち悪いんですよね。これはもう吐き気を催すほどでした。