2001年11月30日(金) 読書感想『大誘拐』 誰にでも安心して薦められる評判通りの大傑作

2001年11月29日(木) とんでもないウィルスだ! Badtrans.B

 一昨日(11月27日)、帰宅してメールのチェックをしたら、4回もNorton AntiVirus起動して「警告」を表示。すぐに駆除したウィルスは、「Badtrans」とか言う見たことも聞いたこともないウィルスだった。調べてみると、発信元は4人とも別人でまったく知らない人たち。中には会社のアドレスの人もいた。ウィルスが4通も来るなんて珍しい日だなぁ、と大して気にもせずFTPして回線を切った。

 昨日(11月28日)、今度は6通来た。メインで使っているDream NetばかりでなくNiftyにも複数来ている。マジでいたずらだと思いましたよ。何か恨まれるようなことやったっけ…。しかし、発信元は昨日と同じく別の人で知己ではない。いったい何だ…。そして、今日。今度は7通ですよ…(--;)。なんだこの感染力は…。もしかしたら異常事態かもしれんぞ。ともかく、とんでもないヤツだ…。

 正確には「Badtrans.B」というらしい。今年6月頃に発生した「Badtrans.A」の亜種だそうで、アメリカで11月24日頃に確認され、ちょっと遅れて日本では26日頃から報告が始まったそうだ。ともかくものすごい感染力。50通も送られてきたなんて人もいる。感染すると、ユーザー名やパスワードを詐取される恐れがあるという。

 2chにこんな書き込みがあった。
 以下引用…「このトロイの木馬は、起動すると、感染システムのIPアドレス情報を作者に送ります。作者がこの情報を入手すると、インターネットを介して感染システムに接続し、ユーザ名やパスワードなどの個人情報を詐取する恐れがあります。また、このトロイの木馬には、キーロガープログラムが含まれており、これによってクレジット カードや銀行口座などの番号やパスワードといった重要情報を取得されるおそれがあります。」 キーロガープログラムって何だ? でも、怖い…。

 昨日受信した日経のメルマガによれば、「Nimda」と同じくプレビューしただけで感染するワームだと。タコMicrosoftのセキュリティーホールなんだよね。IEのバージョン5.01, 5.01 SP1,5.5, 5.5 SP1が危ないらしい。ぼくは該当しているんだけど、Nortonを常駐させているので事なきを得た。それぞれにSP2のパッチをあてるか、IEを6.0にバージョンアップするなどの対策があるが、バージョンアップしても添付ファイルを開けば感染してしまう。

 結局、素人にはウィルス駆除ソフトしかないのだ。甘いんだな。前にも書いたことがあるけど、ウィルス対策はネットに接続する人全ての義務。自分だけの迷惑じゃないってことを改めて認識して欲しいよ。いつまでこんな状態が続くんだ? うざったいぞ!

2001年11月28日(水) ハリ・ポタがウケるわけ

 三ヶ月の間、日記の更新をほとんどしなかった。その間、忙しくて日記を書く余裕がなくても、何か書きたいという熱望だけはあった。フラストレーションが少しずつ溜まって沸騰点に達して…、なんていう状態じゃないけど、自分なりに整理ができたような気がしている。それだけでも、この三ヶ月間は良かったかなと。計画的に思い切って休むのもひとつの手かもしれない。

 とりあえず、忙しさも峠を越えて日記を書けるくらいの精神的余裕を持てるようになった。ところが、ここのところ部下や外注先の尻拭いばっかりしているんですよね。ミスをしても隠す、発覚しても言い逃ればかりで反省しない、こんなヤツラばかりで疲れることこの上ない。とまあ、仕事ではクサクサすることが多いんだけど、『ハリー・ポッターと賢者の石』が予想をはるかに上回るおもしろさで、その上『ONE PIECE』がまたおもしろくて、最高の気分転換をさせてもらっている。電車の中でハリ・ポタ、帰宅して寝るまでがルフィ。

 『ハリー・ポッターと賢者の石』、もう少しで読了する。感想はあとでゆっくりと書くが、作者はウケる要素を充分に研究し尽くして物語を作り上げているから、大ヒットは当然と言えば当然なのだ。しかし、異常な大ヒットだよね。登場する魔女や魔法使いは、ぼくらの頭の中にあるイメージと同じ。だから、ずるいといえばとってもずるい。でも、みんなが持つ魔女・魔法使いのイメージ通りだから安心して読めてしまう。それが臨場感を生んで、どこか懐かしさを覚えさせているんじゃなかろうか。それもまたずるいんだよね。

 ぼくがこんなだから、キリスト教圏の人々にはもっと強い懐かしさを感じさせているのかも。だって、毎日がハロウィンなんだもんね。まあ、目くじら立てずに三巻じっくり楽しませてもらいます。少なくとも、ぼくは、1,900円分は充分に楽しませてもらっている。

2001年11月27日(火) 78%と『ONE PIECE』など

 今日の日経によれば、小泉内閣の支持率は未だに78%もあるんだと。23〜25日に実施した結果だから、前日(22日)の7特殊法人廃止・民営化決着を受けてのことだよね。ちょっとは割り引いて見る必要があるかも。それにしてもすごい数字だよなぁ。ぼくの町は近々選挙があるせいか、どうみても改革なんか本気でやりそうにない人相のおぢが、「改革!」なんて大きく謳ったポスターを町中にベタベタ貼り付けて興醒めもいいところだ。時流に乗っかった宣伝は気分が悪くなる。一時の「IT=錦の御旗現象」がここにもあるのかな。

 改革。とっても良いことなんだけど、住宅金融公庫の廃止はまずいと思うんですよねぇ。ついこの間だって「ゼネコン社員には住宅融資しません」 なんていう某銀行マンの啖呵を聞いたばっかりだし。ホントに民営化したら、銀行から融資を受けられなくて家を買えない人が続出するんじゃないかな。結局それが景気の足を思いっきり引っ張ることになるような気がする。仕事でかなりつながっているので心中穏やかじゃない。

 さて、昨日書いた『ONE PIECE』は全20巻中17巻まで入手した。今更ですが、はまってます。むちゃくちゃおもしろい。結局、三軒ほど回った古書店では一冊も見つけられず、全部新品を購入することになってしまったのが痛かったけど。本好きの間でも消費財的見方・売り方をしているとの意見もあるコミック本だが、まとめて20冊はさすがに懐に響く。プレステ2が29,800円に値下げされるそうで、長男のお願いが真実味を帯びてきてしまったし、それでなくても散財の多い年の瀬が…。

2001年11月26日(月) 本は文化か消費財か

 10月に店頭で告知があったのだが、大久保駅南口近くの「新宿古書センター」が12月15日で閉店してしまうことになった。かなり知られた古書店だから、ご存知の方も多いと思う。好立地にビルの一階から三階までという、バカ広い売場面積を持つ古書店ということで、ネットでも幾度も噂を耳にしていた古書店だ。勤務先から近くてとても重宝していたので残念。これからは、町田の本店とネット販売のみだそうだ。

 従来とは確実に一線を画する古書店だった。記憶は定かではないが、「新宿古書センター」は「BOOK OFF」が流行る前から、ほぼ全品定価の半額で売っていたような気がする。およそ文化の香りのしない古書店。そういう意味で言えば、「BOOK OFF」方式のハシリと言えるかも。買う立場になると、懐に優しいのはありがたいことはありがたいのだが、本を商品と割り切ってしまう姿勢にはどうしても抵抗を感じてしまう。

 それだけでなく、「BOOK OFF」は本好きにはとても評判が悪い。汚い本は廃棄してしまうなんていう噂まである。見た目の綺麗な本だけ選んで、汚い本は希少本だろうが絶版・品切本だろうが構わず廃棄処分にするのだそうだ。とんでもないなぁ。ニュースソースはYahoo!掲示板「古本の処刑場、ブックオフについて」。ホントらしいですね。100円コーナーに並ぶ本は、店頭に出して三ヶ月売れなかった本だとか。スレッド全部を熟読したわけじゃないけど根は深そうだな。

 実は昨日、『ONE PIECE』全巻を求めて自宅近くの「BOOK OFF」に行ってみた。全店舗を含めて二回目の訪問。求める本が一冊も置いてなくてがっかりして他のコーナーに回ってみたら、100円のコーナーにスティーヴン・ハンターの『真夜中のデッド・リミット』が無造作に並べてあったりする。ぐるっと一回りして、『骨のささやき』『捜査官ケイト』『グリーンリバー・ライジング』を100円で購入して帰宅したんだけど、レジの女の子に「ご本がありましたらお持ちください!」と引きつった声で言われて当惑してしまった。少なくともぼくは、どんな状況になっても「BOOK OFF」だけには本を売らないと思う。

 昨日行った「BOOK OFF」は、とりあえず、ミステリや文芸書のコーナーもあるが売場面積はとても狭い。ひっきり無しに来る客のほとんどがコミックのコーナーへ足を向けるのを見れば理由は簡単だ。100円の文庫本コーナーや二冊で100円のコーナーにもほとんど客がいないんだもんね。新刊書店でも幅をきかせているのは、ゲームの攻略本とコミックと雑誌という現状…。「BOOK OFF」を嫌いな人は多いが、商売とみたら割り切り方とか気味悪いくらいすごいんだよね。過渡期の鬼っ子? でも、少なくとも本を消費財と同じに考える姿勢は間違っていると思いたいが…。

2001年11月25日(日) 読書感想『死者の日』 堕ちゆく男 哀れを誘うノワール

2001年11月24日(土) 四年目に突入

 穏やかに晴れ渡った三連休。汗ばむほどの小春日和、みなさまいかがお過ごしでしょうか。自他ともに認める公園フェチとしては、当然本年最後の公園巡りに出かけるつもりだったんだけど、月曜日からの次男の発熱が未だに癒えず、どこにも出かけることができない。長男と誕生日に買ってあげたマウンテンバイクに乗ったり、Amazonで注文したハリー・ポッター三冊を斜め読みしたり、ゲームをしたりの日々はダラダラと…。

 長男が八月末から始めた「ファイナルファンタジー7」。当初は後略本を見ても満足にゲームを進められなかったのに、いつの間にか7ばかりでなく8までクリアして、とうとう昨晩9をクリアしてしまった。なんでも9はスクエアの方針で、後略本を出版しなかったそうで、インターネットのFF9攻略サイトに随分お世話になった。スクエアの公式ページよりも、マニアの後略ページの方がずっと参考になったな。次に控えているのは10で、10と言えばプレステ2というわが家には無いゲーム機。思案中。

 三年前(1998年)サイトを始めたころ、カミさんは次男を妊娠中で、長男はまだ幼稚園児と変わらない小学一年生だった。当時の日記は「減量日記」。毎日体重を書いて減量に励んでいた。当初90kg程度だった体重が、翌年(1999年)の次男が生まれるころ(4月)には78.5kgまで減量。しかしそれを境に体重は増量の一途を辿り……。その間、次男が生まれて自閉症かと疑う年齢に達し、父親は痛風で入院し、一年生の運動会ではリレーの選手に選ばれた長男まで肥え始め今やブービー…。月日は容赦ない。

 最低三年はやろうと思っていた拙サイトも、こうしてとうとう四年目に突入した。マンネリは否定できない。最近は日記の更新も少ない。たまにトップページで誤字を直したりすると「ミステリ系更新されてますリンク」に拾われてたくさんの方が来てくれたり…、更新しなくても一日100ヒットもあったりと内心冷や冷やモノだった。四年目、肩肘張らず、短くても良いから何事かを綴っていこうかと思っています。これからも拙サイトをよろしくお願いいたします。さ、次男を病院へ連れて行かなくちゃ。

2001年11月23日(金) 読書感想『神は銃弾』 才気迸る処女作

2001年11月18日(日) 読書感想『1977 リッパー』 変わらず自己満足系

2001年11月11日(日) 長男のサッカー観戦デビューin埼玉スタジアム

 昨日は埼玉スタジアム2002で、長男の「サッカー観戦筆おろし」をした。恨めしい雨、しかもアクセスは最悪ときている。自転車で行こうか、北越谷からシャトルバスを利用しようか、ご法度のクルマによる送迎をしてもらおうかと悩んだが、雨がすべてを決めた。選択したのは、カミさん運転のクルマによる送迎だった。いや、ホント、シャトルバスや埼玉鈍速鉄道で苦労して往復した方には申し訳ない。スタジアム側のアナウンスが徹底していたのか、レッズサポが礼儀正しいのか、行きも帰りも渋滞はまったくなく、試合終了の35分後には地元のスーパーで買い物をしていた。ホントに申し訳ない。浦和方面のシャトルバスの人たちは、最速でも6時ちょっと前の到着だったとか。

 当然、スタジアム近くは道路規制で入れない。スタジアム南側は遠回りになるので、以前から調べていたスタジアム北側のとある公民館で拾ってもらったのだ。ぼくらが来るまでしばらく待っていたカミさんによれば、レッズの赤い合羽を着て公民館の駐車場に入り、停めてあったクルマで走り去ったおぢもいたとか。近くの農家にはいろいろ抜け道があるらしく。規制中の道路に入っているクルマもあった。あまり感心しないのは、近くにクルマ用品店があるんだけど、そこにクルマを停めていた人もかなりいたみたいなんだよね。あそこはまずいよ。

 ぼくらの公民館まではスタジアムから徒歩で20分くらいだったかな。レッズの快勝でアドレナリンが沸騰していたからもっとかかったかもしれない。それに小4を連れていたし。そうなのだ。わが家から合流ポイントまではクルマで15分くらいなのね。スタジアムまで行けば20分くらい。不評プンプンの埼スタだが、ぼくにとってはとてもありがたいスタジアムなのだ。駒場のチケットなんて取れないもんね。取れても行くのがたいへんだし。

 帰宅しても長男の興奮は収まらない。また見たいと言うので、eプラスで大宮サッカー場の天皇杯のチケットまで買ってしまった。買ったら安心したのか、ホットカーペットの上で眠ってしまっている。疲れたのだな。試合開始前に、4,000円近く出して買った合羽を着込んで震えながらの観戦だったから。「心臓がバクバクしてる」 青白い顔で何度も言う。点を取るたびに歓声を上げる。あのうねるような応援と四万観衆との一体感、何よりも観戦デビューでのレッズの快勝が良かった。しかも、懸案のJ1残留を決めた試合。たまには実物を見ることも大事なんだよね。これが優勝決定ならもっと良かったんだが(^^;;;。

2001年11月8日(木) 読書感想二題
『シャドウ・キラー』 KILLING THE SHADOWS ヴァル・マクダーミド
 森沢麻里訳 集英社文庫 2001.9.25第一刷 ケレン味たっぷりに作り込んだサイコ・サスペンス

『1974 ジョーカー』 NINETEEN SEVENTY-FOUR デイヴィッド・ピース
 酒井武志訳 ハヤカワ文庫 2001.7.15発行
 確かに黒いが、自己陶酔にうんざり