2003年1月30日(木)

 われらがバンディエラ、福田正博のメモリアルグッズの申し込み締め切りが明日に迫った。すでにレプリカユニフォームは申し込み済みなのだが、ほかをかなり迷っている。一番欲しいのは腕時計。でも、これが五万円もする…。シーズンチケットもあるし、ここは我慢するべきなのだろうか…。そろそろ収入を当て込んで出費を重ねる生活にピリオドを打たなくては。

 『NIGHT HEAD』読了。ぼくはテレビシリーズは見ていないので、飯田譲治が創出した霧原兄弟の世界に触れるのは初めてだった。読み進むほどにノベライズを感じさせる小説。サイキック・ホラーというありがちなネタを、自らを否定する美形兄弟の苦悩でカモフラージュしたかのよう。大切な何かが抜け落ちたような小説と思えた。『アナザヘヴン』の出来の良さは、共同執筆者の力によるものなのだな。でも、気になるのはあのラスト。なんだなんだ、これじゃ終わらないじゃないか! というわけで、今続編とそれに連なる小説群を調べている。でも、いろいろあるのでよくわかっていない。誰か知っている人教えて!



2003年1月28日(火)

 サカ・マガのレッズ特集って、なんのことはない、単なるエジムンドと山瀬のインタビューだった。まあ、それでも、巻頭からエジムンドのグラビア2ページでめくるとインタビューが2ページ。更にめくると山瀬のインタビューが2ページといった内容。

 それにしても、エジムンドは大物だ。フェスタのときも思ったけど、人を惹きつける何かを持っている。カリスマとかそんな言葉でしか言い表せない自分のボキャブラリが情けない。フェスタのある二択クイズ。内なる野生の声に導かれたのか、客席とチームメイトを振り切って反対の答えを悠然と掲げたエジ。結果は大逆転の正解。たかがお遊びのクイズなんだけど、オーラが見えたような気がした。しかし、それは両刃の剣と知らねば…。

 サカ・マガで拾ったエジムンド語録。
『俺が浦和を撰んだ、ということはない。浦和に撰んでもらったんだ』
『サッカーに常につきまという問題がある。分かるかい? 「名前」だよ。どこの国でも、どんなチームでも言われることだ。「このチームはあの選手を取った。来年は強いぞ」。実際は「名前」にすがったらチームは終わりだ。俺はそう考える』

 ということで、まだ我を失っています(^^;;)



2003年1月25日(土)

 明日は待ちに待った『レッズフェスタ』。交通手段をどうしようか迷っている。地元の駅までクルマで、あとは電車かな。ともかく、明日はおにぎりと水筒持参で埼玉スーパーアリーナ(^-^)。別にたいしたイベントがあるわけでもないんだけど、リーグ戦が終わって約2ヶ月。さすがに溜まってます、スタジアムに行きたくて。そんなこんなのストレス発散の場というわけです。来週あたりは大原へでも行ってみようかな。



2003年1月23日(木)

 『ハルビン・カフェ』読了(やっと…)。唸るばかり…。人間関係と彼らにまつわる事件ががあまりに複雑で読み終えるのにかなり時間がかかった。近未来の地方都市を舞台に、各国マフィア・警察入り乱れて血みどろの攻防戦、報復の連鎖。さして目新しい設定とは思わないが、全体を覆うオリエンタルでボーダーレスで冷酷で空虚な雰囲気は凄い。これも近いうちに感想をまとめるつもり。『NIGHT HEAD』ってね、BOOKOFF通いしている人にはおなじみの本。どこに行っても山積みだもんね。

 下に書いたサッカー教室は結局ダメになってしまった。息子がしょげ返っている。サッカー教室は参加できないが、「レッズ・フェスタ」には行くので、そこで楽しむしかない。そうそう、レッズは今日から始動だ。エジムンドも練習に参加していたらしい。来日時に、「練習は?」と問われて「当然していない」と答えた頼もしいアニマウに期待する。

 ところで、今週のサカ・ダイのレッズ特集はなかなかだった。特に編集長のコラム。泣けた。中立であらねばならぬ編集長がこんなこと書いていいのか、とこっちが心配してしまうようなコラム。来週はサカ・マガがレッズ特集を組むらしい。両誌を比較する良いチャンス。試合の採点はサカ・ダイの方が優れていると思っているが、データ面はサカ・マガに譲ると思われるので来週が楽しみではある。サカ・マガって磐田に肩入れし過ぎなんだよね。



2003年1月18日(土)

 読書感想 『誘拐の果実』 真保裕一

 職場に新しいコンピュータシステムを導入した。ここ数日はシステムの調整と、操作を覚えることに費やされている。今日はその最終段階の調整で休日出社しなければならない。あ〜ああぁ。

 ところで、1月26日の日曜日に、埼玉スーパーアリーナで「レッズフェスタ」が開催される。午前中はサッカー教室で、午後からファン感謝デー。ウチの子供はサッカーをやっていないので、午前中のサッカー教室は参加しない。…つもりだったが、長男がクラスの友だちから誘われたらしい。姉弟二人で応募して当選した男の子。姉が行かれなくなったので代わりにどう? ということらしい。

 ウチの長男は今年小学六年生。レッズの試合は多く観戦しているが、実際のサッカーは経験したことがない。小学生を対象にしたサッカー教室なので、五年生といえば上級生だ。どんな方式でサッカー教室が行われるのかわからない。でも、五年生で未経験者なんて参加しないんじゃないか。もしかしたら、周りがみんなうまくて恥ずかしい思いをすることになるかも知れないぞ。彼はそれでもいいという。

 本人の意思は尊重してやりたい。でも、登録された名前の変更ができるのか? 息子の友だちが言っているだけで実は両親は姉弟を参加させるつもりかもしれない。その友だちに「お父さんに話して」とお願いしているが、どうもまだちゃんと話していないようだ。カミさんは電話してみるべきだと言う。でもねぇ、子供の話だけでいきなり電話するなんて、それはずうずうし過ぎるよね。

 あと一週間。うまくまとまるかな。



2003年1月14日(火)

 ERROLL GARNERの「CONCERT BY THE SEA」が届いた。名盤だなぁ。昔のJAZZ愛好家たちは、酒を飲みながら聞かせるような、例えばクラブあたりで聴くBGMのピアノを、「カクテルピアノ」などと呼んで差別する傾向があった。今でも? 思えば不当な差別なんだけど、このERROLL GARNERというピアニストは、アーティストとカクテルピアニストの中間に位置するような印象がある。聴いていてものすごく楽しい。これぞJAZZだよねぇ。それこそ擦り切れるほど聴いた20歳代のころを思い出しています。

 昨日と一昨日はBOOKOFF巡りに費やした。本に向いていた予算がそっくりレッズに消える現状では、おいそれと新刊本は買えないのだ。で、2日間かけて近所のBOOKOFFを4軒まわった。100円本を中心になんだかんだで13冊ほど購入。合計3,000円くらいだろうか。そのうちの一冊、『都立水商!』が抜群におもしろい。甲子園のくだりなんて、使い古されたシチュエーションとはいえ、読書の楽しみを存分に味わわせてもらえる。

 でも…、それでも、新刊への渇望は消えません。コナリーと福井晴敏だけでも買っちゃおうか…。



2003年1月12日(日) JAZZにはレコード針のパチパチが似合う?

 Amazonからいろんな売出しでメールが届く。ぼくはそういうのにはあんまり惹かれない性質なんだけど、今回は我慢出来ずに買ってしまった。暮れから気になっていた、BILL EVANSの「WALTZ FOR DEBBY」である。外盤で元々安いとは言え、1,083円ですよ。元値の約13ドルというのも驚きだよねぇ。なんで日本のCDはこんなに高価なんだ。

 おっと、話が逸れた。ぼくは20歳代の前半、JAZZばっかり聴いている時期があった。JAZZ喫茶にこもってノートを埋めたりして。BILL EVANSはJAZZでは入門アーティスト。ご多分に漏れず、ぼくも彼の演奏を入り口にしてJAZZに耽溺していった。懐かしい。ついつい指に力が入って、「PORTRAIT IN JAZZ」とERROLL GARNERの「CONCERT BY THE SEA」の三枚を注文してしまった。レコードはあるんだけど、プレイヤーの上は一杯だし、CDの音も聴いてみたいし。

 夕方「PORTRAIT IN JAZZ」だけ先に届いた。早速聴きながらこれを書いている。音が鮮明で驚きだ。でも、なんだか落ち着かない。なんで? デジタルだから暖かみが少ない? あまりに音がクリアだから? そういえば、当たり前だけどレコード針のパチパチがないね。これが原因かも。JAZZ喫茶で染み付いた感覚なんだろうけど、JAZZにはレコード針のパチパチが似合うなぁ。あのパチパチを思い出すだけで、胸が締め付けられるような甘酸っぱい郷愁に襲われる。ロックやブルースはCDの音で良いんだよね。JAZZはやっぱりレコードがいいかもなぁ……。



2003年1月10日(金) 誘拐の果実はなんだ?

 サイト中断期間中は、というか昨年後半はほとんど毎週サッカー場へ足を運んでいて、通勤時間もサッカー雑誌を開く毎日だった。だから本はあまり読んでいない。J・K・ローリング『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』、ダレン・シャン『ダレン・シャンVI -バンパイアの運命-』、イアン・ランキン『滝』、真保裕一『誘拐の果実』くらいだろうか。

 真保裕一久方ぶりの書き下ろし『誘拐の果実』は、作者の特色が色濃く出た作品だったと思う。ストーリィテリングの妙で一気読みの冒険小説・ハードボイルドを描く一方で、『奇跡の人』『ストロボ』『発火点』など人生について思索を重ねた作品を発表し続けている作者は、常に前向きで人生について肯定的だ。考えてみれば真保さんのキャラは、『ボーダーライン』のような”性悪”もあるが、どちらかといえば”性善”な人、或いは偽悪的で悪になりきれない人が多いように思える。いつもどこかの狭間で悩んでいる。いわゆるモラトリアムキャラ。

 今回の人物たちにも当てはまる。が、洞察が甘いように思えてしまう。特に婿養子の副院長。19歳の彼。事件の動機はこんなもんでいいのか? もっと何かあるだろう。裏を読む癖がついてしまっているぼくは最後まで裏を考え続けた。もちろん、もっとどす黒い裏を。しかし、これまた真保さん一流の”性善説”的オチ。これじゃ納得しない、できない。展開は、さすがに書き下ろしだけあって、スムーズ&スピーディで読者を惹きつけて離さない。しかし、この結末は余りにストレート過ぎるんじゃないか? ミステリ好きは納得しない。

 あとでじっくり考えて感想をアップしたい。

 寝静まったあとトラブルの電話で起こされた。仕事の電話の合間につらつらと『誘拐の果実』について考えてみた。



2003年1月9日(木) ハードウッドはいいけど

 残業しない主義とかいいつつも、その実なんだかんだと野暮用はあるもの。今日、今年になってはじめて、定時に帰宅した。定時に会社を出ても、わが家にたどり着くのは一番早くて7時ころなのがなんとも情けない。遠距離通勤だからどうしようもないとはいえ…。

 自分のサイトをじっくりと見ることはあまりない。だからアホらしい間違いをしても気がつくのが遅くなる。久々に落ち着いて見たら、下の書き込み、何故か来年の日付になっていた…。恥ずかしいなぁ。

 ジェイムズ・リー・バーク『ハートウッド』読了。相変わらず味のあるハードボイルド。大向こうを唸らせる派手さはないが、叙情的な文体で、印象的なシーンを描出する。そういう意味では、まさにハードボイルドの王道作家かもしれない。弁護士ビリー・ボブとルーカスの父子鷹ぶりも良い。だが、ちょっとばかり読者に集中力を要求しすぎ。平均3ページ程度で場面転換されては、通勤時間しか読めず、しかも集中力に欠けるぼくなんかは初めから読者として相応しくないかも。物語としては最後まで乗り切ることができなかった。



2003年1月5日(日) アイドルはボブ・サップと愛子さま

 早朝から3歳の次男がうるさい。ボブ・サップと愛子さまのカレンダーを作ってくれという。昨日、家族のカレンダーを作ったときに、そういえばそんな約束をしたかもしれない。というわけで、朝からパソコン首っ引きで画像探し。出来上がったカレンダーは、サップと愛子さまの写真がごちゃごちゃに並んだ不気味な代物になった。次男はじっと眺めてニコニコしている。3歳の次男のアイドルは、ボブ・サップと愛子さまなのだ。



2003年1月4日(土) 更新案内

 大晦日のこの欄で書いた「浦和レッズ大討論会」を、結局午前2時半の番組終了まで見てしまった。これが間違い。興奮した脳みそは満足に眠りを呼び込めず、しかも朝寝のできない体質のぼくは、翌元旦朝7時ころには起き上がってパソコンの前に座っていた。それ以来、不調。あさっての月曜から出勤しなくてはならないのに……。

 足腰の痛みが和らいだので、今はそれほどひどくない。昨日から断続的にサイトの更新ができている程度なので、元々ひどい風邪じゃないんだろう。昨日「このミスと文春のベスト10」を入力しているときが一番ひどい状態だったかも。間違いがあるかもしれません。見つけられた方は連絡をいただけると助かります。今日更新したのは、一部の海外作家以外の著作リスト。一部の海外作家は不明な点が多くて今回は断念しました。削除するかも。

 驚いたのは重松清。凄い勢いで出版していたのですね。それと逢坂剛も。量より質のお年頃なんですけどねぇ…。



2003年1月3日(金) どっちがどっち

 新年早々冷汗をかいた。「パソコンはいじると不調になるからなるべくいじらない」という節を曲げて、IE6.0からSP1へのバージョンアップを試みたのが運の尽き。インストールがいつまでたっても終了しない。朝の7時過ぎからISDNのトロ回線でエッチラオッチラ12M近くもDL。やっと終わってインストールが始まったと思ったら、75%で止まったまま1時間以上ウンともスンとも言わない。HDへのアクセス音がしない。

 我慢にも限界がある。正月三が日の楽しみだったNHKの『どっちがどっち』という、昔の少年ドラマシリーズみたいな連続ドラマの再放送が9時半から始まるのでかまっていられない。9時過ぎにインストールの「キャンセル」ボタンを押した。これがまた事態を悪化させてしまったようだ。またもや動かなくなってしまう。今度の画面は更にひどい。「キャンセルには数分かかることもあるから終了するまでいじるな。終わらないまま再起動するとシステムが壊れることもあるぞ」というような趣旨の「警告」が出ている。放っておくしかない。Microsoftへの呪詛で満ちる。

 半分諦めた。ドラマを見ながらバックアップを取るリストを作った。幸いハングアップはしていないので、データを逃がすことはできる。おかげで、せっかくの『どっちがどっち』最終4話分に集中することができない。2話分(1時間)が経過したところで、全てを諦めて強制終了させた。とりあえず、インストーラーを終了させてからバックアップを取ろうと思って。そしたら、一転画面が真っ暗になって再起動してしまった! ああ、再起動はマズい…。

 立ち上がるまでは祈るような気持ち。しかし、「システムの更新」なんて画面が出てきた以外は問題無く立ち上がった。直後、中断したはずのインストーラーが動きだした。あれ? インストールしてるのか…、順調? あれよあれよと、拍子抜けするほどあっけなくインストールが完了してしまった。不具合もないみたい。なんだったんだ…。やっぱり、パソコンはいじっちゃダメなんだよな。

 ところで、『どっちがどっち』は、映画にもなった山中恒さん原作のドラマ。映画は、愛すべき名画『転校生』だ。今回の男の子は、尾美としのりみたいに声変わりしていないので、あれほど気持ち悪くなかったかな。ドラマ自体は突っ込み不足でいかにもNHKらしい作り。シチュエーションのおもしろさで全12話(一話30分)という長丁場を乗り切った感もあるけど、脚色もローティーンの学園ドラマ風でまあまあおもしろかったかも。明日からは同枠「ドラマ愛の詩」で『六番目の小夜子』の再放送が始まる。午後6時から。