2001年12月30日(日) リサイクルの主力は女性かな

 ヨソのお宅がどうかは知らないが、ウチの場合、狭い室内を更に狭くしているのは、カミさんの貧乏性と洋服の山なのである。彼女の洋服が長男の部屋のクローゼットを占領し、寝室の洋服ダンスを占領している。しかも、子供たちの洋服を全部とってあって、その上、知り合いからたくさん頂くので置き場所が無い。次男が生まれた後、仕方なく長男の部屋に衣装箱多数とわけのわからない雑多のものを山と積んでいたのだ。長男の部屋の約1/6がこうして埋められていた。大掃除の今日は、まずその山を崩してクローゼットと洋服ダンスを整理し、9年前に引越して以来開かずの扉と化している天袋を整理することが最大の目的であった。

 カミさんが長男の部屋の山を崩しにかかっているので、ぼくは天袋の整理を始めた。段ボール箱が目一杯詰まっている。ひとつ目の箱は結婚前に買ったらしいお菓子作成セット。一度も使ったことがない。ふたつ目には少女漫画の単行本が詰まっていた。ちなみにこれはぼくのもの。『はいからさんが通る』が出てきてびっくりした。思わずパラパラ読み始める。くらもちふさこの初期の作品も出てくる。あんな漫画家でも初期はデッサンがガタガタなんだよね。おっと、悪いクセだ。さっさと箱から出して自分の書斎へ移動させなくちゃ。

 次いで馬鹿でかい箱を取り出したら、中身はカミさんの洋服とハンガーがどっさり。それもクリーニング屋がくれるハンガーですよ…。他には長男の赤ん坊時分のおもちゃとなぜか紙袋が詰まった箱があったくらいで、天袋を占めていた残りの箱には全部カミさんの洋服が詰まっていた。捨てるかどうか勝手に判断できない。そうこうしているうちに長男の部屋のクローゼットが掘り出された。着られなくなって久しいぼくのスーツが10着くらいある。カミさんに要らない物は全部捨てろ、と言ってある手前捨てるしかない。置き場所が無いんだから捨てるしかない。

 こうして古着はゴミ袋にして9袋、その他ダンボール箱や読まなくなった本などを大量に捨てた。「フリーマーケットに出店して売りさばこうか」 数年前から何度もカミさんと話していたが、ぼくは見て回るのは好きだが出店する元気はない。カミさんも同じらしい。かといって人にあげても迷惑そうな物ばっかり。ぼくのスーツも「いつか痩せたら」 と大事にしまっておいてんだけど、あのスーツが着られるほど痩せられるとも思えない。貰ってくれる人もいない。なんともリサイクル時代に逆行する話だが、リサイクルするためにはそれなりの情報と余裕と努力と体力が必要なのだ。生活に根ざした部分からという意味では、リサイクルって女性主体なのだな、とつくづく思ったのでした。

2001年12月29日(土) 元日の夢絶たれる

 Jリーグの主催試合と違って、バックスタンドが自由席に解放されないらしいので、朝8時半から埼玉スタジアムに並んだ。到着した時点ですでに黒山のひとだかり。5,000人くらいいたんじゃなかろうか。席に座ったのが11時半過ぎ。並ぶのが嫌いな性分なんだけどそんなことは言っていられない。並んでいる間アスファルトの上に座り込んで、持参した『悲鳴』を読みふける。たまに長男の相手。松戸から来た自らを「追っかけ」と呼ぶレッズ・ファンが自慢のカードを見てくれと迫る。鬱陶しい。

 初めてのゴール裏だ。あの客席を覆い尽くす一辺30mはありそうな馬鹿でかい旗、紙ふぶき、配られる応援旗。どれもこれも初体験。長男もぼくも大興奮。いつも聞いていた応援歌と手振りを見よう見まねでやって見る。「ゲットゴーォル、福田!」と「うらぁーわ、レッズ!」は昔から変わっていない。トゥットの歌も「浦議」のスレッドで確認した通り。一体感が腹の底から湧きあがる。眩暈のするほどの恍惚感。しかし、空席が目立つ。入場者は約37,000人だった。

 興奮とは裏腹に試合はとても大味だった。レッズは立ち上がりが良く、勝利を予感させる。しかし、両チームとも決定的なチャンスを逃すこと数度。ついに後半18分、セレッソが得点してそのまま終了してしまった。レッズの放ったシュート21本の内大半が吸い込まれるように、セレッソのGK下川の正面へ飛んでしまった。特に悔しいのが後半23分、下川がこぼしたボールを追ってアリソンが詰める。DFもいない。流して蹴りこめば簡単に決められたものを力が入ってしまって、思いっきりふかしてしまう。ボールはゴール裏レッズ応援席へ。

 こうして元旦の夢は絶たれてしまった。来年はあのハンス・オフトが監督に就任する。福田もレッズを全うするそうだ。来年の飛躍を期待して。

2001年12月28日(金) 懐かしさと居心地の悪さが同居した空間で

 お通夜で懐かしい人たちに再会した。9年ぶりの人たち。第一声は決まって「太ったんじゃない?」……これはしょうがないのです。続いて「お子さんはいくつになったの? ええぇ、もうそんなに大きくなったの!」……他人の子供の成長は早いのです。続いて病気の話などなど。途切れ途切れの会話には、ぼくらが同じ釜のメシを食っていたころの話はなかなか出てこない。それには理由がある。

 ぼくが今の会社に入ったのはちょうど9年前だ。バブル末期である。個人的にはマンションを買ったばかりで、長男が一歳になったころ。それ以前は似た系統の別の会社の総務にいたのだが、その会社はあっけなく倒産してしまったのだ。その会社の役員・社員数名と残務整理をしながら移ってきたのが今の会社なのである。今回亡くなったのは一緒に移った元役員の母親。元社長も弔問に来た。元役員もゾロゾロ。

 9年経って記憶は薄れたが、あの頃の気持ちは忘れていない。精進落としは小さな部屋なので、「放漫経営」の張本人たちと並んで座るしかない。今の会社からも何人も弔問に来ているので、右を今の会社の役員、左に元会社の役員に挟まれた居心地の悪い空間が出来上がる。自然と無口になる。手持ち無沙汰で精進落としの寿司に手を伸ばしたら、「相変わらず良く食べるねぇ」 苦笑い。酒もちょっと飲んだ。

 帰りは一緒に倒産を経験して、今の会社に移ってきた同僚と大宮まで同道した。道々懐かしい人たちの噂話。今にして思えば、ぼくらの会社が倒産したのがあの頃で良かったのかもしれない。今ならば、もっともっときつかったことだろう。人生に「if」は無い。『リプレイ』を思い出しながら、12月の夜空に燦然と輝くオリオン座の下で。

2001年12月27日(木) 休みの初日はCDラベル作りにハマる

 正月休み初日は、大掃除を免除してもらってずっとパソコンに向かっていた。「雑文INDEX」の入れ替えをやったあと、カミさんに頼まれていたCD作りを始める。しかし、ラベルがカッコ悪い。年内最後の「げんこつラーメン」を食べに出たついでに、パソコンショップでソフトとラベルを物色。「そんなにお金がかかるのは必要無いわよ! タダので充分なのよ!」とカミさんを怒らせてしまったラベル作成ソフトを衝動買いしてしまう。

 今まで使っていたのは、ヒサゴがラベル10枚ほどとセットで1,500円くらいで販売していた「紙あがり上々」というソフト。これは安上がりでとても良いんだけど、文字と画像の位置が決められていて自由が利かない。で、買ったのが「CDラベル王」とかいう下品な名前のソフト。ヒサゴが出している「印刷工房」が良かったんだけど、行った店に置いてなかったのでしょうがない。タイトルから想像できるように販売元は「筆王」のメーカー。ソフトを直接作っているのは別の会社だが。

 それでも、なかなか使い勝手の良いソフトで、あちこちからアーチスト画像ダウンロードしまくってCDラベルを作った。こういうとき情報が氾濫するネットはありがたい。Googleのイメージ検索なら一発。でも、考えてみればほとんどが肖像権無視のゲリラ画像。個人で使用するものだから勘弁してもらおう。ぼくもサイト内にジョン・レノン・ミュージアムで撮ってきたジョンの写真を置いているけど、これもダメかな。故人であることのほかにも、いろいろと理由があって置いているのだが。ああ、ジャニーズ系はどんなサイトであれ、所属タレントの写真を使うことはご法度らしいね。「特命リサーチ200X」のサイトの稲垣吾郎メンバーの写真がブランクだった。

 夕方になって訃報が入る。28日はお通夜に行かなければならない。早く1泊2日で借りてきたDVDを観なければ。しかし、『ハムナプトラ2』を観始めてすぐに猛烈な吐き気に襲われる。そのままダウン。カミさんも頭痛と吐き気でダウンしてしまったので、二人揃って寝込むことに。こうなるとどうにもならない。子供たちには夕食に菓子パンを与え、ひたすら寝る。お陰で少しはよくなった。長男が次男を先導してなかなか頼もしい。「お父さんとお母さんはずっと寝てて。ジュンノの面倒はオレがみるから」 冷蔵庫から牛乳を持ってきてあげようとしたら「ダメだよ、寝て早く直してよ。オレがやるから、今日はオレの言うこときいてもらうよ」だって。

2001年12月26日(水) 12月29日は埼スタに行くぞ!

 慌ただしい年の瀬。明日から1月6日まで正月休みに入るので今日が最終日である。一人でじっくり考えたい懸案事項と年末年始のチェック事項があるので、朝も暗いうちに家を出た。定期的にこの欄を読んでくれている方はご存知だと思うが、ぼくは残業はしない主義(最近は「極力」とトーンダウンしつつあるが……)。時間内に収まらないときやじっくり腰を据えて検討したいときは、今日のように早朝に出勤する。今朝は7時半には自分のデスクに座っていた。朝日を浴びながらコーヒーカップを手に、誰にも邪魔されずにじっくりとネットの新聞を読む。仕事前のゆったりとした時間。こたえられない。

 忙しい最終日をなんとか無事に乗り切ると夕方には納会が待っている。会社の納会は、カニ・海老を中心とした海鮮パーティが恒例となっているのだ。今年も浜茹でされたカニと海老の詰まった保冷材入りの発砲スチロール箱が山と積まれた。残念ながらぼくは、発注先と正月進行の打ち合わせがあるので早めに出なければならなかったが、先日、埼玉スタジアムでバッタリ会った同僚と浦和レッズの天皇杯準決勝進出の話で暫し盛り上がった。ベスト4に進出したチームが、J2が1チーム(川崎F)とJ2落ちしたチーム(セレッソ大阪)とJ1残留争いをしたチーム(浦和レッズ(^^;;)というのが笑ってしまう。まともなのは清水エスパルスだけなんだもんね。マジで優勝のチャンス。

 この時期の天皇杯には賛否いろいろあるようだ。でも、元々天皇杯はこの時期だった。後発のJリーグがヨーロッパと同じシーズンにすればよかったものを、逆にしてしまったので、シーズンオフの開催になってしまっただけなのだ。サッカーって暑い時にやるスポーツじゃないでしょ? それはさておき、今年の天皇杯ではドラマが生まれそうな予感がする。退任が決まっている監督あり(レッズのハリー・ピッター(^^;;)、退団が決まっている選手あり、移籍が噂される選手ありでモチベーションが上がらないから、こんなベスト4が顔を揃える。まあ、順当にいけばエスパルスなんだろうけど、でも、この中にいるんですよ、開き直って逆境をバネにしているチームが。

 一番開き直っているのが川崎フロンターレだろうけど、もしかしたら、12月29日の準決勝の対戦相手であるセレッソ大阪の方が盛り上がっているかもしれない。残念ながら来期はJ2に降格してしまうチーム。しかし、今回のセレッソは見違えるほど強い。男気を見せているのだ。こういう活力は敵とはいえあっぱれ。しかも、レッズはセレッソを苦手としている(……苦手は他にもいろいろあるが……)。失うモノが無いということは、開き直れば逆に強さにつながる。準々決勝で鹿島アントラーズを撃破したセレッソは、どうしてこのチームが2部落ちなの、と言いたくなるほど強かった。

 ネットにアクセスして、遅くまで長男とJリーグの過去の順位表を印刷したり、Jリーグの歴史を話したりした。福田が得点王になったころ、あのころが最高だった。ペナルティキックだって立派な得点なのだよ。おっと、イヤな予感がよぎるが、ともかく、12月29日は最悪の芝と酷評された埼玉スタジアムへ行く。元旦のチケットは手に入れていないので、どっちにしろ今シーズン最後のレッズを思いっきり堪能したい。

2001年12月25日(火) 春日部市長選挙の投票率は26.95%だった

 12月23日に地元春日部の市長と、市議の補欠選挙が行われた。市長は僅差で現職が勝って、補欠の方は見た目もとても若そうな新人が当選。それは良いんだけど、投票率がひどかった。26.95%だって……。有権者が162,244人もいて、市長選挙の投票に行ったのはたったの43,712人。しょうがないのかなぁ。国政選挙だって40%やそこらなんだから。

 ぼくは選挙には必ず行くことにしているので、とりあえず足を運んだ。でも、はっきり言って、市長なんて誰がやったって一緒だろうくらいに思っている人が大半なんだろう。まあ、ぼくもその口だからあまり偉そうなことは言えないんだけど……。今回の選挙だって、現職の長くやっている悪党顔の市長には入れたくないし、対立候補もよくわからないので白紙で投票した。補欠選挙に至っては、更にわけがわからないので、これもまた白紙だった。

 ぼくと同じことを考えた人は多かったらしく、市長選挙の無効票が662票に対し、補欠選挙の無効票は4,960票もあった。こっちの投票者は43,604人だから、なんと全投票者の11.4%が無効票を投じた計算になる。自分で同じ事をやっておきながらこんな言い方はないけど、ひどいよなぁ。こんな選挙に意味があるんだろうか。

 選挙カーは「お願いします」の連呼ばっかり。政策を綴ったチラシも回ってこないし、ネットで調べても候補者の政策を知ることのできるサイトもない。もちろん、ぼくが調べきれなかっただけかも知れないが。田舎町のちっぽけな選挙だから政見放送があるわけでもない。何も知ることのできないまま、新しい市長が決まって、新しい市議が決まった。こんなことで良いのかな。なんだか釈然としない。

 こういうときはインターネットだよねぇ。期間が短く露出の少ない地方選挙にこそ、インターネット活用の道があるような気がする。少なくとも候補者に自己主張のページを作らせて、市のサイトからリンクするくらいしても良かったと思うのだが。インターネット活用はこれからの地方選挙ではカギかも。

春日部市
http://www.city.kasukabe.saitama.jp/

2001年12月24日(月) 『バーティカル・リミット』と『ハンニバル』を見た

 せっかく「プレステ2」を買ったのでDVDでも見ようと、『バーティカル・リミット』『アンブレイカブル』『ハンニバル』の三本を借りてきた。まず、『バーティカル・リミット』を「プレステ2」で。リモコンを使ってのDVD再生にはちょっとばかり手順が必要なようで、同梱のCDを使ってなんだかんだ。リモコン操作でDVDを見るのに、メモリーカードが必要なんだと。

 『バーティカル・リミット』の画像は、シネサイズをテレビサイズに左右を圧縮したような不自然さがあった。異様に人間の顔が長細かったり。山の形が歪じゃなかったからどういうことなんだろうか。元々ああいう画像なのかな。映画はありがちな山岳サスペンスで、山岳シーン以外はあまり見るところはなかった。ストーリィが紋切り型なら、キャラも紋切り型。もうちょっと背景を持たせないと。「撮影が大変だったろうなぁ」と思うことはあっても、映画からは感動を得られなかった。

 『ハンニバル』にはいろいろとある。
 原作で物議を醸したラスト・シーンが、映画では更に物議を醸しそうなシーンにすり替えられていた。どうなったかは映画を観ていただくとして、どう好意的に見ても続編を意識した嫌らしいラスト・シーンとしかみえないのが残念。リドリー・スコット監督の意思ではないのかもしれない。あの名うての妖怪製作者ディーノ・デ・ラウレンティスの意見が大きく反映されているのではなかろうか。なんとなく、直感的にそう思ってしまう。

 しかし、それなのに、原作の雰囲気を最大限に再現して、レクター博士の気持ちをうまく表現したリドリー・スコット監督はすごい。原作を意識してか、お得意の我の強いスタイリッシュな映像を控え目にしていたのがとても好感が持てた。芸術性の高い適度にグロな描写。原作を読んで、ここはどう映像化するんだろう、という素人の素直な疑問に過不足なく答えてくれていた。フィレンツェのシーンは、往年のヴィスコンティの映画を観るようだった。パッツィ刑事役のジャンカルロ・ジャンニーニのせいだろうか。

 クラリス役のジュリアン・ムーアって、表情の薄い女優だねぇ。どのシーンを見ても、ソバカスを散らしたあのお顔に同じ表情が貼りついているように見えてしまった。ちょっと硬すぎたのでは? クラリスの強さは良いけど、心の奥底に潜む弱さがうまく表に出ていなかったような。ぼくはジョディ・フォスターの方が良かったと思うが……。というか、ムーアのクラリスも悪くなかったと思うが、やっぱり10年経ったフォスターのクラリスが観たかった。

 アンソニー・ホプキンスは老けたなぁ。60歳代半ば…? それにしては老け過ぎだなぁ。『羊たちの沈黙』の頃よりもかなり太くなったかな。その分、顔が丸くなって表情にキレがなくなった。変態じーさんの片思い物語としては、原作にあったあの強烈なシーン、クラリスが握った後のハンドルの臭いを嗅ぐシーンが無くて残念。もっとグロくても良かったんじゃないかな。

 クラリスがレクターに連れ去られた後が、製作側の意図もあって、短かったのが残念だった。ぼくはあの幻想的で美しいシーンが好きだったので、リドリー・スコット監督には期待したのですが。

2001年12月23日(日) ゲーム四ヶ条

 土曜日、朝5時から起きて年賀状製作。今年は止めるぞ、と思いながら毎年作成ソフトをバージョンアップしている。バカみたいだよねぇ。親戚・知人用は、写真を二枚使って仕上げた。仕事用にそっけない自分の名前だけ入れた文面も別に作って印刷。今年はハガキを買いすぎて、ご無沙汰の人にまで出しまくった。それでもまだ余っている。セットしておけば、あとはパソコンが勝手にやってくれるので、そのままにして次男を連れて病院へ向かった。面倒くさいことに長男までついてきた。彼には目的があったのだ。

 長男の目的は、「プレイステーション2」である。両親との長期に渉る交渉の末、自分は一万円だけの出資で「プレイステーション2」とソフト一本をゲットしたのだ。彼を駆り立てたのは12月20日に発売された「クラッシュ・バンディクー4」。成績が上がったとか、なんだとか、ここ数日のお願い攻勢はたいへんなものだった。親側は「ゲーム四ヶ条」を制定して守ることを条件で同意した。四カ条とは、1.午後8時半以降はゲームをしない。2.宿題を済ませてからゲームをする。3.必ず休憩を取る。自主的に取れない場合は、親が勧告するので必ず従う。4.家族のゲーム機である。弟や父親が使いたいときは明け渡すこと。

 病院の帰り、せっかくだからと、DVDのコントローラーをつけて4万円ちょっとで購入した。これもまたバカ高いメモリーカードは自分で買うそうだ。3千円以上するんだよね。帰宅して早速セッティング。保証書が無いぞ!! 大騒ぎして探したら、なんと空箱に印刷してあった。「外箱を捨てるな」「保証書を外箱から切り取るな」「外箱は修理のときに必要になる」 そんなに故障が多いのか。こんな箱を捨てられないなんて、意図を量りかねる。

 長男が興じるゲームをちょっと横で眺めた。絵は確かにプレステよりもきれい。ポリゴンぐりぐり。音楽CDも聴ければ、DVDも見られる。きっと音もすごいんだろう。そんな高級ゲーム機をモノラルの14インチにつないでいる長男がちょっとだけ不憫(^^;;)。これでまたしばらくゲーム三昧だろう。ハリ・ポタとダレン・シャンのおかげで、本のおもしろさも少しはわかったようだからあまり心配はしない。さ、これから、四カ条をA4一杯に印刷して貼り出さねば。

2001年12月21日(金) 満3歳になったら4月じゃなくてもいつでも入園可能

 ちょっと前に騒がれたのでご記憶の方も多いと思うが、幼稚園は満3歳に達した時点で入園することが可能になった。4月という時期に関わらず、さみだれ式に誕生日以降は入園が可能なのである。昭和22年に制定された学校教育法第80条に「幼稚園に入園することのできる者は、満3才から、小学校就学の始期に達するまでの幼児とする」とあって、従来はこれを満三歳の4月1日と解釈していたものを、文字通りの意味で解釈し直した結果らしい。解釈ねぇ……。

 ただし、いろいろと煩雑な作業が要求されるので全園に強制されているわけではなく、実施はそれぞれの幼稚園に委ねられている。実際は受け入れていない幼稚園が多いのだが、少子化が進んだので「青田買い」の意味で2歳児から、つまり、就園年齢の1年前から週に数回程度の保育をする幼稚園が増えた。わが家の2歳児が通っている幼稚園は満3歳児入園を実施してはいない。それでも、今年から「青田買い」を始めたので利用させてもらっているのだ。
 
 しかし、厳密に言えば、わが家の2歳児は2002年の4月になって初めて就園1年前なので、今はまだ2歳児とは呼ばれない。1歳児ということになるのだ。事情が事情だからってことで、特例で入れてもらったわけですね。2002年の4月になれば、幼稚園によっては即入園できる(4月生まれ)。カミさんが働き始めたら保育園に入れるという方法もある。この幼稚園と保育園の境がよくわからないんだよね。幼稚園が文部科学省の管轄で、保育所は厚生労働省の管轄なんだと。例の道路建設の話と一緒でおかしな話もあったもんだ。

 まあ、制度がどうであれ、ウチの2歳児に幼稚園効果が顕れてきて感涙の毎日だ。たったの二ヶ月でたいへんな成果が現れて驚いている。まず、お友達が母親のことを「ママ」と呼ぶ姿を見て、自分も「お母さん」のことを「ママ」と呼び始めた。ついには「パパ」まで覚えてしまい、スーパーで大声で呼ばれて嬉し恥ずかしの日々。「パパ」って年齢じゃないんだよな。「とうちゃん」「おっとう」は夢と消えた。他にも怒涛のように言葉が出ている。良かった…。ホッと胸をなでおろしている。二語文に助詞まで入れることができるようになったので言葉の面は心配なさそうだ。後は多動だけ。これは問題が多そうだが……。

2001年12月20日(木) 文春ベスト10で平山さんの名前を見て思った

「イーアクセスからコールバックするようにします」と言って、プロバイダの担当お兄さんが電話を切って一週間が過ぎた。しかし、未だにメール一本すら来ない。痺れを切らしてプロバイダに電話してみた。受話器の向こうの女性に罪は無いが、どうしても口調が荒くなってしまうのは許してもらうしかない。年末年始はネット三昧という甘美な生活が踏みにじられようとしているんだから。

 悪くてもフレッツ・ISDNくらいは大丈夫だろうと踏んでいたのが甘かったのだ。あ、日程的に無理だったか…。しかし、何でどいつもこいつもカタカナ英語を使いたがるのかね。何がコールバックだ、他にもいろんなカタカナ英語を使ってたけどみんな忘れた。片っ端から、「コールバックって?」と鸚鵡返ししてやった。やなおぢモード全開(^^;;)。

 そういえば、おぢの雑誌で年末恒例の「傑作ミステリーベスト10」が発表されていた。出勤途中のキオスクで購入。国内・海外とも予想通りの1位はなんともはや……。それもどっちもぶっちぎり。『模倣犯』に至っては2位と62点差。62点って、4位と同点ですよ。2位にもびっくり。いくら乱歩賞がランクインするベスト10とは言え、2位とはなぁ。そんなに良いのか、『13階段』。読まなくちゃ。こっちでは折原一がしぶとく生き残っている。

 首を傾げたのが逢坂剛『相棒に気をつけろ』。「このミス」では10位にランクされたのにこっちでは30位内にも入っていない。逢坂さんって作家に嫌われてる? 個人的には終わった作家だと思っているので、この結果だけ見れば、こっちのランキングの方が信頼できるかも(^^;;)。まあ、30位まで見たって、たったの3作しか読んでいない体たらくだから、語る資格無しか。

 海外物では、やっぱりボッシュ物がベスト10外。ただし、こちらは「このミス」よりも好意的で14位だった。こっちでも『神は銃弾』がランクインしている。まあ、似たような投票者だから当然といえば当然なのだが。ランキングをざっと見たが、「このミス」とほとんど変わらないようだ。お祭りと思えばいいか……。キングなんて明らかに読まれていないんだよね。

 ところで、「ひとくち書評」を見ても知らない名前ばっかりなんだよね。その中で、平山夢明さんの名前を発見してニンマリ。そういえば平山さんからメールもらったな……。講談社INPOCKETを送ってもらったなぁ。すみません、まだ読んでないんですm(__)m。ところで、今年の春出る予定だった本はどうなりましたか>平山さん?

海外
01 『夜のフロスト』 R・D・ウィングフィールド
02 『ミスティック・リバー』 デニス・ルヘイン
03 『エンプティー・チェア』 ジェフリー・ディーヴァー
03 『斧』 ドナルド・E・ウェストレイク
05 『騙し絵の檻』 ジル・マゴーン
06 『頭蓋骨のマントラ』 エリオット・パティスン
07 『神は銃弾』 ボストン・テラン
08 『ジャンピング・ジェニイ』 アントニイ・バークリー
08 『永遠に去りぬ』 ロバート・ゴダート
10 『アメリカン・デス・トリップ』 ジェイムズ・エルロイ
11 『心の砕ける音』 トマス・H・クック
12 『学寮祭の夜』 ドロシー・L・セイヤーズ
12 『墜落のある風景』 マイケル・フレイン
14 『堕天使は地獄へ飛ぶ』 マイクル・コナリー
15 『ザ・スタンド』 スティーヴン・キング
15 『四人の申し分なき重罪人』 G・K・チェスタトン
17 『切り裂き魔ゴーレム』 ピーター・アクロイド
18 『悪徳の都』 スティーヴン・ハンター
19 『最上階の殺人』 アントニイ・バークリー
19 『夜の闇を待ちながら』 レニー・アース

国内
01 『模倣犯』 宮部みゆき
02 『13階段』 高野和明
03 『ミステリ・オペラ』 山田正紀
04 『沈黙者』 折原一
05 『新本陣殺人事件』 矢島誠 若桜木虔
06 『邪魔』 奥田英朗
07 『闇先案内人』 大沢在昌
08 『超・殺人事件』 東野圭吾
08 『時の密室』 芦辺拓
08 『R.P.G.』 宮部みゆき
11 『煙か土か食い物』 舞城王太郎
12 『国境』 黒川博行
13 『片思い』 東野圭吾
13 『神のふたつの貌』 貫井徳郎
13 『世界一周クルーズ殺人事件』 木谷恭介
16 『ZERO』 麻生幾
16 『ロシア幽霊軍艦事件』 島田荘司
18 『ささらさや』 加納朋子
19 『黄金の島』 真保裕一
20 『鳥類学者のファンタジア』 奥泉光

2001年12月19日(水) 急な用事にメールなんて使うなよ

 大手の客が発注、見積、納品、請求書確認まで全てをネット上で済ませてしまうシステムを開発して来年から稼動させるらしい。講習会に行ってきた社員の話によれば、先方の社員がどこの会社に発注するか決めたら、後は必要事項を記入するだけでどんなモノでも見積が取れてしまうんだそうだ。当然、発注は自動送信メール。納品先もメールなら、打ち合わせもメールで……。

 これを間違っていると思うぼくは遅れているんだろうか……。納品先の変更を知らせるメールが届いていたのに、メールを開くタイミングが悪くて指定日に間に合わなかったなんていうトラブルが続発している。何度も書いているけど、メールは送り手本位の伝達手段なのだ。受け手のタイミングが悪くて、送り手の思い通りに動かなかったとしても、それを受け手の責任にすることはできないはず。メールは情報伝達を補完する役目しかないんだから。

 こんなことはプライベートなネットでは常識なんだけど、仕事上では通用しにくくなっているのが現状だ。力関係もあるんだけどね。電話くらい数秒あればかけられるのに、なんでメールで済まさなくちゃいけないのか、未だによくわからない。FAXだってあるだろうに。携帯電話の普及で、24時間働く姿勢を問われて、その上四六時中メールチェックしなくちゃならないなんて本末転倒も甚だしい。送りっぱなしの気楽さというか、相互コミュニケーションの欠如が見えてちょっと怖い。
 携帯電話を二台持つ人が増えているらしい。そういったことも含めて、倫理観というか暗黙のルールというか、人間性の問われる時代なのかも……。

2001年12月18日(火) ダレン・シャン=シリーズはハリ・ポタよりダークだ

2001年12月17日(月) 読書感想『レフトハンド』 平坦なストーリィが大きな欠点

2001年12月16日(日) ダレン・シャン、ネタバレ禁止の作法

 少年バンパイア、ダレン・シャンを巡る物語が結構おもしろい。昨日も病院での待ち時間の間ずっと読み続けた。ホラー風味な少年少女向けオリジナル物語って、ハリー・ポッターが開拓した分野だよね。しかし、ハリ・ポタよりもずっとダークなファンタジー。ハリ・ポタにはない涙のシーンも多々あって、涙腺の弱くなったおぢは、電車の中で病院の待合室で、人目を気にしながらそっと目頭を押さえたりしています。

 まあ、二匹目のドジョウを狙った本でありましょう。ぼくだって、ハリ・ポタが無ければ手にとることはなかったと思う。ハリ・ポタの「ふくろう通信」みたいなのが挟んであるし、装丁から何から間違いなくハリ・ポタを意識してます。でも、内容はハリー・ポッターの健全さよりもずっと魅力的なんですね。小四の長男の場合は、ハリ・ポタと同程度かそれ以上に夢中になって読んでいる。この本に限っては長男が先行していて彼は今三巻目。話すたびにネタバレしようとするので、ネタバレとその禁止の作法を教え込んでます。

 ところで、今日はこれから、「埼玉スタジアム2002」で開催されるフリーマーケット&イベントに行く予定。500店も出店されるらしい。うまくすればスタジアム・ツアーにもぐりこめるかも。フリマ大好きなんだけど、昨日、念願のレッズ・グッズを扱う「RED VOLTAGE」へ行って散財してきたので、あまりお金は使えないかな。「RED VOLTAGE」で買ったのは、帽子、チケットホルダー、リストバンド×2、旗(小)、メガホン(M)、バンダナ、マスコットのぬいぐるみ。全部で一万円以上。長男が4,000円近く出したけど。ちょっと見、ノーブランドの同じ物の市価の二倍くらいする。ブランドは儲かると実感しました。

2001年12月14日(金) 割り切れない思い

 ADSLショックから未だ醒めず。腹立ちまぎれにフレッツISDN導入を決めるが、イーアクセスとDreamNetからはっきり言ってこないので申し込みはまだできない。工事費用は払わなくちゃならないなぁ……。あらかじめ解っていたこととは言え、どこか割り切れない気持ちが残る。

 いっそ、Bフレッツという選択肢もあるのだが、マンションの場合は管理組合単位の申し込みで、最低でもマンション内で8件(2001.12.13現在)の申し込みを揃えなければならないので簡単にはいかない。今のところはサービス地域外だから急ぐ必要はないが、来年になればサービス開始しているだろうから来秋あたりの管理組合総会で提案してみようかな。

 ともかく、それまではフレッツISDNでいいや。じゃないと、盛り上がった気持ちが収まらない。マイラインプラスとセットなら1割引きだそうだし…。マイラインっていまひとつよくわからないんだけど、ちょっとでも安い方がいいもんね。いずれにしろ、NTT主体は変わらないんだから。

 元気が出ない。たいへんな盛り下がりぶり。しかし、気持ちの晴れない日々に嬉しいことがひとつ。昨晩のこと、自室でパソコンに向かっていたら、舌足らずな次男の声がこんな風に聞こえた。「ままぁ、あそぼぉ〜」 ホント? 2回聞こえたので間違いないと思う。その話はまた後ほど。幼稚園効果が現れたのかも(^o^)。

2001年12月13日(木) ADSL玉砕

 12日の開通予定が、モデムの到着遅れで14日になるとのメールが来たのが先週の金曜日(12/7)だった。しかし、昨晩、帰宅したぼくにカミさんが見せたのは、イーアクセスからの荷物の不在連絡票。小躍りしましたね(^_^)。ウキウキしながら、今か今かと待ち続けたルーターは午後八時になってやっと届いた。興奮は頂点へ。

 ともかく早く接続したい。家族に風呂ナシ宣言をして自室にこもった。ぼくの場合はTYPE2なので、ケーブルの接続は更に簡単。家庭内LANのハブに、あらかじめ用意してあったストレートケーブルをつないでルーターへ。他には電源コードと電話線をつなぐだけだ。簡単に終えて設定のマニュアルを開く。

 さあ、ルーターの電源投入。ここでADSLと書かれたランプが緑に点灯すれば物理的なリンクは完了だ。しかし…、しかし、しかしだ…。いつまでも点滅を繰り返すだけで点灯しないのはなんで? 1分から3分かかる、とマニュアルにあったので、しばらく点滅するランプを眺める。それでも、点灯しない。暗雲立ち込める。点灯しないときは、マニュアルの「困ったときは」という欄を見るようにとあるので開いてむさぼり読む。解決策はあるのか。

 しかし、一番最初のステップでつまずいたぼくに救済策はなかったのだ。間違いなく回線の問題のようだ。ぼくの場合は電話局から4kmという距離がネックになったのかもしれない。それでも諦め切れず、2時間ちかくにわたって同じことを繰り返した。しかし、ついぞリンク完了のランプは点灯しないまま、失意のどん底で布団に入った。熟睡できず…。

 一夜明けて、DreamNetへ電話した。非常に親切に対応してくれる。今は、詳しい調査をしてもらっているところ。INIT接続とか言う全てを初期化して接続する方法を教えてもらって試したがやっぱり接続できない。他にもいろいろとあるらしいけど、まあ、ダメでしょうね。もう期待はしない…。ルーターを送り返すとか、TYPE2の工事代金のこととか、考えるのも嫌なことばっかりだ。

 負け惜しみなんだけど、ぼくの場合は、ADSLの速さもさることながら、常時接続の便利さが欲しかったので、いっそフレッツISDNも良いかなんて考え始めている。ADSLがこのままダメだったら、だけど。会社から、フレッツADSL導入前に買ったNTT−MEのルーターを安く譲ってもらえそうな気配なのでそっちはちょっと期待。当時は34,800円だったのだ。今は実売20,000円くらい。5,000円で手を打とうか。

 やってみなくちゃわからないなんて、冗談だろうと思ったけど、ホントだったんだな>ADSL。しかし、やってみないとわからないなんてなんちゅう商売。そんな丁半博打みたないシステムがこんなに普及しちゃんだもんな。そうか、博打に負けた気分か…。

2001年12月12日(水) 最新ブラウザでは<!DOCTYPE〜>次第で表示が崩れる!

 掲示板にも書いたが、昨日会社のマシンで自分のサイトを覗いたら、ブラウザの画面表示がおかしくなってしまっていた。問題のファイルは、例えば、トップページ→読書生活@海外→グレッグ・アイルズ『神の狩人』 (下記の正しい記述に書き換えましたが…)このページの感想文全てがセンタリングされていたのだ。他にも海外・国内も含めてかなりある。てっきり、ウェブ作成ソフトの誤作動でセンタリングしてしまったんだろうと、自宅のブラウザで確認したらなんともない。正常な表示…。

 一夜明けて、会社のマシンで確認したがやっぱりセンタリングされている。マイクロソフトのFAQなどのネットで調べてもさっぱり解らない。ネットで検索してもヒットしない。ダメモトでHTMLに詳しい社員(女性)に聞いたら意外な答えが返ってきた。それもあっさり。ネスケでもIEでも新しいバージョンでは、DOCTYPEをキチンと記述しないとこんなことが起こるんだそうだ。

 彼女によれば、ネスケは6.0、IEも6.0(マックは5.5)以降から、標準モードと互換モードと呼ばれる二つの表示モードが存在するようになったという。互換モードでは、HTML文書の文法的なミスをカバーするなどして、今までのウェブブラウザと同じ表示を行い、標準モードでは、文法的に厳しくなりW3Cの標準仕様に沿った表示を行うんだと。どっちのモードで表示させるかは、どのページにも必ず先頭に記載されるDOCTYPE宣言によって行われる。例えば、一番無難なHTML4.01 Transitionalの互換モードならば、<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"> と記述しなけらばならないそうだ。

 ぼくの場合は、キチンと表示するトップページなどにはちゃんとそう記述してあるが、問題のページには<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.0//EN">としか記述してなかった。これはHTMLのStrictと呼ばれる指定方法で、残念ながらマック以外は標準モードで表示されてしまう。だから、センタリングされてしまったのだ。問題はこれだった。ぼくの会社のマシンの最新ブラウザ(今回のウィルスBadtrans.B騒ぎでIE6.0にバージョンアップしてしまった)は律儀にも記述通りに表示していたのだ(当たり前か…)

 過渡期なんでしょうね。面倒くさいことこの上ない。ぼくはIBMのホームページビルダーを使っているんだけど、頻繁に更新するファイルは最新バージョンで書き込むことになるが、前に作ったファイルは旧バージョンで作ったままになっていたからなのだと思う。新バージョンで変更していても変更の無いページをアップしようなんて誰も思わないもんね。サイトを持って時間の経つ人は、一度自分のページを確認してみる必要がありそうだ。

 例のウィルスBadtrans.Bが合計100通を超えて憂鬱な毎日なんだけど、14日に延期されていたはずADSLモデムが今日到着した。既に工事は終わっているので、今日開通できるかもしれない。どうしようかな。

2001年12月11日(火) 読書感想『ボトムズ』 美味に仕上げたあらゆる要素の佃煮

2001年12月10日(月) 映画感想『ハリー・ポッターと賢者の石』 原作に忠実であるとは…

 映画としては失敗だと思う。小説と映画はまったく別のモノなのだ。原作に忠実に作るべきなのは全体的な雰囲気であって、小説のストーリィを忠実に映画に再現することではない。それもうまく作ればまだマシなのだが、少なくとも、この映画では原作の持つ重厚な雰囲気とミステリ的な趣は損なわれた。原作のストーリィをポリシーなく、ほとんど映画的配慮もせずにダラダラと追っただけの映画。唯一、クィデッチのシーンが良かった程度だろうか。まあ、これは特撮の腕の見せ所だから力も入ったんだろう。でも、こんなのが映画一番の見所なんて…。

 読了した本が映画化されたとき、映画に何を期待して観に行くか。ぼくは小説の世界がどれだけ映画で再構築されているかが一番の楽しみだ。それは原作のストーリィ通りに作ることではない。原作の持つ雰囲気をどれだけ読み取って、それを映画監督がどれだけ映画的に消化しているかなのだ。文章には文章の描出作法があって、映像には映像の作法がある。良い映画のためには原作に思い切った拡大解釈が必要な時もあるのだ。ここに監督の技量が顕れる。極めて映画化の難しい小説であったのは認める。子供を意識してかなり控え目にしなければならなかったのもわかる。世界が注目している…。しかし、ひどすぎた。

 映画は観る必要はない。少なくとも小説を読んで感動した方には絶対に薦めない。

2001年12月9日(日) このミス

 土曜日早朝、ネットで「このミス2002」が出ていることを知る。このミスネットで見られるかと行ってみたがダメ。リニューアルしてまったく中身の無いモノになっていた。こういうときは2chだ! 思った通りのスレッドにカキコミがある。ランキングにちょっと驚く。息子とハリポタ映画を約束しているので、観てから書店へ走った。以下、とりとめの無い感想とランキング。国内物は20位までの全22作中3作、海外物は20作中12作しか読んでいない。毎年のこととは言え少ないよねぇ。

 今年は特に国内が少なかったな。ほとんどハードカバーだから貧乏おぢには辛いのだ。『模倣犯』が1位。予想通りの展開。その他では、新本格系が意外と多かったような…。もらっても読まない(だろう)本がズラッと並んだ(^^;;)。それでも触手をそそられるのが、06、08、09、11、15(白川)、17(東)、20(小川)あたりかな。小川勝己は気になるのでいずれ図書館で。08乱歩賞受賞作はかなり評判が良いようなのでこれもいずれ。新本格嫌いと言いながら、メフィスト賞受賞作に目が行くなんて、我ながら支離滅裂だが…。

 驚いたのは、海外の1位だ。まさかまさかの『神は銃弾』。最初は組織票かと思った(^^;;)。このミスらしい? そうかなぁ。良い作品ではあるが、年間1位の作品じゃない。評判が一人歩きして、カルトだけにアンケート回答者に呪縛をかけてしまったとか? 「このミスらしさ」を考えた結果だろうか。考えすぎだろう。ただし、1位から点数をあげると、55、53、53、48、47、46、43、37、34、30、7位まで12点差。アンケート回答者の気分でどれが1位になってもおかしくなかったのかもね。

 それだけじゃない。もっと驚いたのがコナリー=ボッシュ・シリーズ最新作の扱い。印刷ミスかと思った(^^;;)。よぉ〜く見たら14点で30位グループ。04とか05とか10そんなに良かったかな。10なら14(レヘイン)だろう。それにしてもつまらないランキング。じゃ、お前、おもしろいランキングって何だよ? と問われても難しいんだけど、国内・海外ともこんなアホらしい結果は過去初めて。不作だったのかな、特に国内は。海外はそんなこと無いんだけどねぇ。このミスの役割は完全に終わったな。それでも、毎年読むんだけどね、ちゃんと買って(^^;;)。

国内編
01 模倣班(上下)       宮部みゆき  (小学館)
02 邪魔              奥田英朗   (講談社)
03 ミステリ・オペラ        山田正紀   (早川書房)
04 スティームタイガーの死走  霞流一    (ケイブンシャノベルス)
05 超・殺人事件         東野圭吾   (新潮社)
06 闇先案内人         大沢在昌   (文藝春秋)
07 天狗岬殺人事件     山田風太郎  (出版芸術社)
08 13階段           高野和明   (講談社)
09 煙か土か食い物       舞城王太郎 (講談社ノベルス)
10 相棒に気をつけろ       逢坂剛    (新潮社)
11 彼岸の奴隷           小川勝巳  (角川書店)
12 黒い仏              殊能将之  (講談社ノベルス)
12 ドミノ              恩田陸    (角川書店)
12 螺旋階段のアリス     加納朋子   (文藝春秋)
15 天国への階段(上下)  白川道    (幻冬舎)
15 片想い            東野圭吾   (文藝春秋)
17 心では重すぎる        大沢在昌  (文藝春秋)
17 悲鳴               東直己    (角川春樹事務所)
19 R.P.G               宮部みゆき  (集英社文庫)
20 忍法創世記             山田風太郎 (出版芸術社)
20 眩暈を愛して夢を見よ        小川勝己   (新潮社)
20 三人目の幽霊             大倉崇裕   (東京創元社)

海外編
01 神は銃弾                ボストン・テラン         (文春文庫)
02 夜のフロスト              R・D・ウィングフィールド    (創元推理文庫)
02 アメリカン・デス・トラップ      ジェイムス・エルロイ      (文藝春秋)
04 斧                 ドナルド・E・ウェストレイク   (文春文庫)
05 心の砕ける音         トマス・H・クック        (文春文庫)
06 ジャンピング・ジェニィ    アントニオ・バークリー     (国書刊行会)
07 騙し絵の檻          ジル・マゴーン         (創元推理文庫)
08 ザ・スタンド(上下)      スティーヴン・キング       (文藝春秋)
09 学寮祭の夜           ドロシー・L・セイヤーズ    (創元推理文庫)
10 ミスティック・リバー        デニス・ルヘイン         (早川書房)
11 エンプティー・チェア           ジェフリー・ディーバー      (文藝春秋)
12 死者の日                  ケント・ハリントン        (扶桑社)
12 永遠に去りぬ                ロバート・ゴダード       (創元推理文庫)
14 クリムゾン・リバー            ジャン=クリストフ・グランジェ (創元推理文庫)
14 悪党どものお楽しみ          パーシヴァル・ワイルド     (国書刊行会)
14 頭蓋骨のマントラ(上下)     エリオット・パティスン     (ハヤカワ・ミステリ文庫)
14 愛しき者はすべて去りゆく     デニス・レヘイン        (角川文庫)
14 悪徳の都(上下)          スティーヴン・ハンター     (扶桑社ミステリー)
19 カリフォルニアの炎        ドン・ウィンズロウ       (角川文庫)
19 最上階の殺人         アントニイ・バークリー     (新樹社)

2001年12月7日(金) 読書感想『リプレイ』 生涯忘れ得ぬ名作

2001年12月6日(木) 初体験

 今度の日曜日、長男と大宮サッカー場へ浦和レッズの天皇杯三回戦を見に行く。相手はJ2のヴァンフォーレ甲府。快晴らしいので今から楽しみでウキウキしている。チケットはいつもネットのイー・プラスで買う。送料はかかるが道草の嫌いなぼくにはぴったりなのでとても重宝している。ところが今回ばかりは失敗した。最初自由席を買ったのだが、埼スタの悪い記憶が甦って、後から指定席を買い足したのだ。だから、自由席の大人一枚と小中学生一枚が余ってしまった。最初の二枚は返品できない。当然カミさんには内緒。売るしか手はないと思っていた。

 満を持して今週の月曜日、レッズファンが一日に数千人もやってくる某サイトの掲示板で欲しい人を募った。ダメで元々、半ば諦めのカキコミだった。ところが、なんと、発言して2時間で買い手が決まってしまったのだ! それも親子二枚セット。恐るべしレッズ人気。その日のうちに何度もメールでやりとりしたが、とても感じの良い人。良かった。帰宅して発送。翌日朝にはチケット代金が振り込まれた。

 しかし、待てど暮らせど、相手からチケット到着報告のメールが来ない。届いてないんだろうか…。普通郵便で送ってしまったので気が気じゃない。どうせ、送料相手持ちだから簡易書留にすればよかったんだよね。書留は現金だろうが簡易だろうが、不在の時は受け取りが面倒くさい。自分でも面倒くさかった経験があるので普通郵便にしてしまったのだ。今にして思えば、余計な気を回す必要はなかった。簡易書留にするべきだった…。

 実は、ネット売買は今回が初めて。ネット・ショッピングやメーカーのオークションは大好きだが、ネットでフリーマーケット的品物売買は知らない人とのトラブル嫌さに敬遠していたのだ。チケットに関してはネットダフ屋もかなりいるようだしね。実はこのスタンスは今でもあまり変わらない。素人同士のネットでの売買は気軽にやるもんじゃない。気安くやってる人の気が知れない、今でも。まあ、チケット程度なら問題は無さそうだけど、それだって相当の覚悟が必要だ。しかし、絶対に普通郵便ではダメ。肝に銘じました。

2001年12月5日(水) ボトムな幸せ

『真夜中のデッド・リミット』が新潮文庫から復刊する。比較的新しいスティーヴン・ハンターのファンにはこれ以上の朗報は無いでしょう。読みたくても無いんだもんね。ぼくは運良く「スーパー源氏」で見つけたから良かったけど。それにしても反応が遅すぎる。『極大射程』がブレイクして既に二年も経っているのに。ハンターだけでなくて、復刊して欲しい本がたくさんあるんだよね。特にハヤカワに。絶版・品切が早すぎる。

 品切れと言えば、二週間以上前にAmazonで注文したランズデールの新刊の到着が大幅に遅れている。これもハヤカワ。昨日来たメールによれば、4週間〜6週間かかるそうだ。発送予定が1/03〜1/21だって。これ、来年の話だよな。ぼくが注文したときには4日〜10日程度だったのに。サイトをよくみたらキャンセルできるので迷わずキャンセルした。しかし、bk1でも取り寄せなんだよねぇ。

 この本に限ったことじゃない。Amazonは他のネット書店に比べて、在庫状況が極端に悪いと思う。今までも、bk1では即日納品なのに、Amazonでは2週間なんてのがざらにあった。送料を無料にしているもんだから、売れ線外の在庫は極力減らしているんだろうか。それなら甚だしい本末転倒だと思うが…。ハヤカワもひどいな。発行直後に取り寄せなんて信じられない話。よっぽど売れないと踏んでいるんだろうか。

 しかし、縁とは不思議なもの。諦めてトボトボと歩く帰り道、何気なく覗いた小さな書店にぼくを待つようにたった一冊だけあったのだ>『ボトムズ』。皮肉なもんだよねぇ。MWA賞受賞作とは言え、知名度も低くあまり売れないだろう本。版元も多くは印刷しない。ところが、蓋を開けたら意外と売れたネット書店。当然すぐに品切れ。一方、意味もわからず何となく仕入れた巷の小さな書店では売れ残る。ありがたい。書店通いを止めてはいけないのだな。ボトムな幸せ。

2001年12月4日(火) J-WAVE、ケータイのウィルス、ブロードバンド、ジョージ・ハリスン、リプレイなど

 J-WAVEが「Badtrans.B」感染したって大騒ぎしてた。12月3日に不特定多数宛てにウィルスメールを送ったらしい。信じられない無防備さ。それにね、「速やかに削除してください」 って削除する前に感染してるっての。ウィルスに対しての情報とか、自分たちで書けなければ、シマンテックなどのウィルス情報ページリンクを張るとかする必要があるんじゃないの? 公器としての自覚に欠けるんじゃなかろうか。こういう無知・無防備・無責任が今回のウィルス蔓延を引き起こしているということが理解できていない。反省すべき。

 しかし、これだけウィルスが蔓延して日常的になってくると、今のところ安全なiモードも安閑としていられないかな。近いうちにウィルスメールが登場するような気がする。もちろん、NTTも研究しているんだろうけど、世の中には頭が良いヤツがたくさんいるから安心できないよね。もしかしたら、世界中で開発レースをしてるんじゃなかろうか。既に昨年あたりから、携帯電話にウィルスなんて話もちらほら聞こえているし、無線LANを狙ったウィルスなんてのもあるらしいし。

 ある調査によると、2001年10月現在でインターネットの世帯普及率は44.7%で、自宅でネットを使っている人は3,993万人なんだそうだ。今年2月、インプレスが発表した調査結果によれば3,263万人で、昨年一年で1,300万人も増えたらしい。ブロードバンドの常時接続も上昇の一途だ。ハッキングも含めて自己防衛しか手はない。ADSLでもモデムの前にルーターをつなぐとか、ファイアウォールを利用するとか。しかし、それだって人の手で作ったモノだから確実とは言えないよね。交通事故と諦めるしかないのか。

 とうとうわが家にもADSLがやってくることになったので、ちょっとばかり複雑な心境なのだ。12月12日が開通予定日。メインプロバイダのDreamNetが8Mタイプのサービスを始めたので飛びついたわけ。接続はイー・アクセス。先日、イー・アクセスが公開した8Mの速度評価報告によれば、局から4km離れているわが家は1Mの速度も危ない限りなく危険な地域なので、常時接続の利便さとダイヤルアップのストレスが無いだけいいだろうとあまり期待しないことにしている。

 とりとめなくて申し訳ないが、最近はラジオからジョージ・ハリスンの曲が流れてくることが多い。今も立て続けに鳴っている。「Something」も「Here comes the sun」も「Give me love」も良いけど、なんと言っても「My sweet load」が一番好きかな。そういえば、もうすぐジョン・レノンの命日がやってくるなぁ、などと。生死を前にして、やれウィルスだ、ブロードバンドだって、どうでもいいような気もしてくる。『リプレイ』を読んでいるからかな。疑問符ばかりだ。

2001年12月3日(月) ハリー・ポッター=シリーズ雑感

 『ハリー・ポッターと賢者の石』
 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』 J・K・ローリング 松岡佑子訳 静山社
 お子さま向けなんて誰が言ったんだろう。とんでもない。充分大人が読むに値します。シリーズ全体を覆う郷愁は、ハロウィンみたいな魔法使いや魔女という言葉から連想する、どこかしら甘酸っぱい子供時代の思い出に起因するだけではないようだ。舞台は魔法学校なんだけど、この学校という入れ物自体への懐かしさもあると思う。この郷愁を誘う設定に展開する波乱万丈な冒険物語。それぞれが長い物語なのにさしたる中だるみもなく、スイスイとハリーの冒険に没頭させられる。

 重く暗いトーンも従来の子供向け小説とは大きく異なる。ぼくは重厚な雰囲気の小説の中で、明るく元気に自由に動き回るハリー・ロン・ハーマイオニーにやられっぱなしだった。『秘密の部屋』と『アズカバンの囚人』に見られるミステリ性は大人向けのミステリと比べても遜色ない。意外な展開と仰天のドンデン返し。訳者がおっしゃる通り、『アズカバンの囚人』は子供にはちょっと難しいような気がするが…。小四の長男が何と言うか。彼は二作読み終えたところで、『秘密の部屋』が一番おもしろかったと言っていた。

 父親のぼくは『賢者の石』が一番良いように思う。『秘密の部屋』のフーダニットも『アズカバンの囚人』のほろ苦い結末も捨てがたいが、『賢者の石』のラストのドラマチックで叫びたくなるほどのカタルシスがすばらしい。魔法学校の教師たちが賢者の石にかけた呪文を、入学したばかりの一年生が簡単に解いてしまうのはご愛嬌としても、物語のパワーが一番備わっているように思える。鬱屈したハリーの魔法学校入学前がキチンと描かれ、入学したあと解き放たれたハリーの水を得た魚のような姿が感動的だ。

 『秘密の部屋』はミステリとしても一級品。人間の血の混じった生徒が次々と石化される。犯人は誰か、またその目的は? ハリーに迫る危機…。こんなシリーズに言うべきことじゃないんだけど、これだけは”作り過ぎ”と言いたい。おもしろいシーンが満載でワクワクドキドキの物語だが、どうも愛情が感じられない。ロックハートという道化教師の存在が物語をあやふやにしてしまったような気がしてしまう。作者は手を変え品を変え、ハリーを追い詰める。全作に通じて言えることだが、ウケる要素を研究し尽くしてハリーに枷を嵌める。

 この枷が、『アズカバンの囚人』では文字通りのハリーの足枷になって外出を禁止にしてしまう。ちょっとご都合主義が目立って理解に苦しむところもあるが、それなりに出来た物語だと思う。まあ、魔法の世界だから、何でもありには違いないが、こんな解決をハリーとハーマイオニーにさせるなんて、ねぇ。きっちりと疑いを晴らさず、将来への含みを残した結末。カタルシスが弱い分、他作品よりも落ちるような気が…。物語が7巻までつながっていることを思い知らされる。それにしても、この巻が初登場の吸魂鬼(ディメンター)は秀逸だ。

 3作通じて、箒に乗った擬似空中サッカー(クィデッチ)・シーンの手に汗握ること、魔法授業の奇妙奇天烈なこと、教師たちの個性的なこと、敵役のC調で適切なこと(こんなのに奇をてらってもしょうがないのだ)、ハリー・ロン・ハーマイオニーの3人の友情の微笑ましいこと、創造力豊かに現出した魔法世界のこと、などなどおもしろさは枚挙に暇が無い。こんな素材を土台に、おもしろい物語を研究し尽くした作者の筆が冴え渡る。雰囲気はぼくらの知っている魔女・魔法使いそのものだから安心して読めてしまうのだ。まあ、ずるいと言えばずるいのだが、そんな思いはハリーの大活躍が吹き飛ばしてくれる。一番良いのは、親子で読めることかも知れない。子供たちと共通の話題に悩む親は必読かも(^^;;;。

2001年12月2日(日) ウィルスメールに返信して教えてあげようか…

 受信するメールのほぼ8割がウィルスという異常な状態がずっと続いている。今朝なんかメールを13通受信してそのうちの12通が「Badtrans.B」だった。これで合計39通だよ…(メールアドレスはふたつ)。毎日増える一方。中には何度もくれているパソコンもある。気が付かないのかな? 一人だけ、ネットの古書店からおわびのメールが来た。これは知っていた。前に買ったことのある古書店だから。

 誰のパソコンが感染しているかメールアドレスがわかるわけだから、「あなたのパソコンはウィルスに感染してますよ」ってメールを打とうかと本気で考えた。で、何人か打ってみた。音沙汰無し。おせっかいが過ぎたかな。正面きって無自覚を責めるつもりはないんだけど少しはね。このあたりの常識はネット社会が成熟するにしたがって整ってくるんだろうか。今のところ、ウィルスメールに返信することが常識とは思わないが…。

 いくらなんでもぼくのメールアドレスを記憶してあるパソコンなんて限りがあるだろうから、そのうち終息に向かうと思う。しかし、知り合いを一人も含まない39人以上のパソコンになぜかぼくのアドレスがあった、という事実が驚きだ。やっぱりウェブサイトをやっているからだろうな。実は、会社でも大騒ぎして、該当者のIEを6.0にバージョンアップしてあげたのだが、彼らにウィルスが来たとの報告は一件も無いし。

 ところで、昨日は映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の公開日だった。映画の日と重なってたいへんな人出だ。実は観るつもりででかけたのね。ところが、上映二時間近く前に行ったのに、すでに長蛇の列。係りの人に聞いたらギリギリ座れそうらしいが、たぶん前とか端だろうと。映画の日(前売りよりも安いんだよ!)と、長男初めての字幕スーパーと、自分の足の痛みを考慮して日延べすることにした。でも、一時間近く並んだんだよね……。

 こんな田舎の映画館で、ハリーのローブを着ている人がいて笑っちゃった。パンフレットを見たら三万円もするものらしい。ほかにもいろんなグッズを持っている人がいたな。すぐ後ろに並んでいる中学生は、ハリ・ポタ三巻のネタバラシ座談会をでかい声でやらかしていた。辟易。こっちは三巻目途中なんだもの。そんなこんなで列から逃げ出した。映画はまた来週に。疲れた。