2000年9月30日(土) 輝く太陽、光る汗、協力し合って 一直線。どっちも負けるな?

▼長男の通う小学校で運動会が行われた。今年のスローガンは「輝く太陽、光る汗、協力し合って 一直線」だそうだ。どこに向かうのか? この”一直線”ってのがいかにも小学生のアイディアっぽくてよろしいから、前半の”太陽と汗”の北朝鮮風嘘臭さは大目に見ましょう。え? 教師が考え出したの? ▼「赤勝て! 白勝て!」「どっちも負けるな!」相変わらずこんな不条理な人をなめた姿勢だが、当の子供たちが一番わかっているのだ。レースをすれば、誰かが勝つ。勝者がいれば、敗者がいる。確かに日ごろの学習の成果を見せる場には違いないのだが、明快な優勝劣敗の事実を美辞麗句で飾り立てて必要以上に隠そうとする姿勢には反発を覚える。 ▼人間の能力は平等ではないのだ。飛びぬけて足の速い子供もいれば、学業に無類の力を発揮する子供もいる。多用な能力を持つ人々が集まって世界は構成されている。かけっこで手をつないで走らせる学校があるらしいが、何を勘違いしてるんだかね。幸い、長男の学校はそこまでひどくはありませんが。 ▼学校行事といえば、長男の小学校は文化祭がないのです。最近の小学校ってこういう傾向なのかな? 運動が得意の子供に晴れがましい機会を与えてやったのなら、絵や工作や音楽とか…、そういったことを得意とする子供たちにも張れがましい機会を与えて欲しいねぇ。なんでやめちゃってるんでしょう? ▼学校の姿勢が姿勢なら、毎度ながら父兄の姿勢も一考の余地あり、かな。ま、わが子しか見えていないわけですよ。持参の脚立を立てて、競技開始の邪魔をする。あちこちで井戸端会議をはじめて、競技に向かう子供たちの進路を妨害する。自分の子供の競技だけ夢中で撮影して、他の競技には見向きもしない。ああいうのはもっと取り締まれないもんかな。 ▼お約束の来賓あいさつも見事な低脳っぶりで笑わせてもらった。なにがお日柄もよく、だ。おまえみたいな票にしか興味のないタコな死海議員がしどろもどろで脳天気なC調あいさつをするから、午後になって最終のリレー直前に雨が降ったんだぞ! 埋め合わせは、週明け月曜日の午後。降雨のため出来なかった紅白リレーだけの運動会をやるんだそうだ。これはこれでいいかもね。 ▼さて、何が言いたかったのかな(^^;;;) わが子の成長を、ファインダー越しでしか確認できない親にはならないように…。

2000年9月29日(金) シンクロとエアロビにみる不吉な微笑

▼シンクロナイズトスイミングとエアロビクスって、どこか通じるところがあるよなぁ。シンクロのデュエットと団体を見ていてふと思った。 ▼エアロビの何が嫌いって、あの引きつったような過剰な笑顔。シンクロもそうなんだな。水面からぬぅっと出てきて、いきなりあの不自然に歪んだ満面の笑みを見せつける。本人たちは目一杯の笑みなんだろうけど、見ているこっちは夢に見そうな不吉な笑みにみえる。うなされそうだ。申し訳ないけど気持ち悪いだけ…。シンクロの場合は鼻栓が輪をかける。なんだ、共通項は便所の100ワット(死語)クラスの笑顔だけか。新体操の笑みはもっと自然に見えるから不思議…。 ▼ところで、なんであんな不自然な笑顔を作るのでしょうか? 笑顔だと点数が良くなるという神話があるの? 見ている方はちっとも笑顔がこぼれないのに。あ、シンクロ自体はすばらしい競技だと思う。それに、笑顔も好きなんですよ。勝利の笑顔、涙に濡れた感動の笑顔。今回はいろんな笑顔を見せてもらっておぢはとっても気分がいい。でもねぇ、競技中の笑顔はいただけないなぁ。表情は作る必要ない。絶対にそう思う。 ▼ところで、エアロビやってる男って、なんだかホモっぽい気がしませんか? 叱責覚悟で暴言するなら、体操関係ってその手の方が多いような気がするのだ。オリンピックの男子体操なんかみていても…、ね。あ、誤解しないでくださいね。そんなふうに見えちゃうおぢが不純なだけだから。

2000年9月28日(木) チャットの効能

▼ぼくはチャットが好きです。ニフティではリアルタイム会議室(通称RT)というのだが、フォーラムに入りたての頃は毎日のように入り浸っていました。当時の馬鹿高だった接続料金は3万円を超え、その他に3万円近くの電話料金を払って…。もちろん、1ヶ月よ。初心者でテレホーダイも知らなかった大たわけ(-.-) ▼どこのフォーラムにも課金女王(^^;;;などと呼ばれる猛者がいて、11時を過ぎると網を張る…。って昔話みたいだけど、今だって変わらない。たまにRTに行きたいと思うけど、現在はニフティに接続できる環境にないし、しかもモバイルなので電話料金を考えてもチャットは不可能。とても寂しい。 ▼前にこの欄で、ネットの知り合いは「友人」か「知人」かと書いたことがあった。個人的には「知人」と「友人」の溝は深いと思っているのだが、チャットには「知人」を「友人」へと一気に押し上げてしまう魔力があるのだ。 ▼かなり前だが、自分を含めて5人程度でチャットをしていたことがある。当然ハンドルネームでやる。工夫を凝らしたヘンテコな名前がモニターに並ぶわけ。と、ひとりが突然ハンドルを本名に変えた。誰だかわからない。他の連中も追従して次々と本名に変えた。それがまた山本だの渡辺だのありがちな名前…。ハンドルネームとのギャップがあまりに激しかったので、モニター相手に笑いが止まらなかったことがある。 ▼こうして文章に書いてしまうと大した出来事ではないのだけれど、チャットは時間を「共有」するネットメディアだから、居合わせた5人にとってはとても「濃い」時間となったわけである。この第三者には伝えにくい体験がキーワード。顔は見えないけれど、ネットの仲間たちをとても近い存在と思える瞬間。たとえそれが思い込みであっても、共有した自分にとっては非常に貴重な瞬間となったのである。ネット上で、唯一時間を共有できる方法。それがチャットの魅力だ。おっと、最近はインタネに他の時間共有メディアが出てきたようですが。 ▼ってわけで、ぼくはチャットに飢えてます。インタネチャットは未体験だけど、一回くらいチャレンジしてみましょうか。

2000年9月27日(水) 「応援してくれた皆さんのお陰です」

▼9/25(月)のこの欄で、オリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんの愛称を巡る話を書きましたら、掲示板などで複数の方から情報をいただきました。高橋さんは、リクルート陸上部の新人歓迎会の時に、アルミホイルを全身に巻いて「オバケのQ太郎」の主題歌を歌ったんだそうです。そこからついたあだ名が「Qちゃん」。いやあ、高橋尚子恐るべし。でも、やっぱ似てる…(,_'☆\ バキ…。 ▼その高橋さんを筆頭格に今回のオリンピックは、女子選手の活躍ばかりが目立つ。男子選手はどこへ行った? 前評判の高かった野球の4位をはじめとして、柔道・水泳・陸上・サッカー…、期待された男どもは雁首並べて討ち死にだ。力を出し切れずに敗退した選手もかなりいる。 ▼それに比べて女子選手の鮮やかなこと。期待された種目ではほとんど力を出し切ったと言ってもいいんじゃないだろうか。あるいはそれ以上。ソフトボールなんて最後は運に見放されてしまったけど大健闘だよね。柔道も、水泳も。インタビューなんて聞いても、女性陣のあっけらかんとした明るさばかりが目立つのだ。 ▼ところで、なんでインタビューになるとみんな優等生になっちゃうんでしょ? 判で押したように「応援してくれた皆さんのお陰です」 あれって、IOCにマニュアルがあるんだよね、きっと。もちろん、応援が力になることは認めるけど、メダル獲得の第一声で観客や目に見えない不特定多数が思い浮かぶなんてちょっと信じられない。プロならお客様は神様です精神の発露ととれるんだけど。それとも、ああいう受け答えが身体に染み付いちゃってるのかな? ▼メダルを獲得できたのは誰がどう見たって本人の努力の成果だ。もっともっと素直に自分を出しても良いのでは? どうしても日本人は…、って言いたくなってしまう。もし、本気で全員が全員、応援している人たちの後押しがあったから、普段の通り、あるいはそれ以上の試合ができたと素直に感じているとしたら…、まさに日本は神の国だよねぇ。

2000年9月26日(火) 匂いに敏感な人は、味にも敏感?

▼20年来、ずっと気になっていることがある。臭覚と味覚の関係について、である。井上夢人さんが著した2000年話題の嗅覚ミステリ『オルファクトグラム』でも、具体的には言及されていなかった。果たして、匂いに敏感な人は味にも敏感なのかどうか。 ▼この欄でも、何度か書いたことがあるが、ぼくはむちゃくちゃ鼻がいいのです。で、味覚にもかなり敏感。贔屓のラーメン店へ行けば、「今日のスープの出来はどうですか?」 毎度店長に聞かれる。アルコールを大量に摂取していたころは、飲んだ経験のあるビールや日本酒なら大抵銘柄を言い当てることができた。 ▼実は、この鼻がとても厄介なこともある。この前出勤の電車でのこと。せっかく気持ちよく眠っていたのに目が醒めてしまった。瞬間、鼻を突く強烈なバターの腐ったような匂いが意識下に昇ってくる。匂いで目が醒めてしまったのだ。誰かの体臭。ハンドタオルをきつく鼻にあてて周囲を見渡したら、いました、いらっしゃいました。南米系の黒人がふたり。 ▼世の中には腋臭で悩んでいる方も多いでしょうし、体臭や口臭で悩んでいる方々も多いことでしょう。誤解の無いようにお願いしたいのは、その匂いが元で差別的感情を抱くことはない、ということです。申し訳ない、と思いながらハンドタオルをきつく鼻に当てる。たいていが自分ひとりだけ。 ▼さて、その日はさすがにこれだけ強烈な吐き気を催す匂いだから、誰かほかにもつらそうな人がいるんじゃないかと周囲を見回してみた。けど、みんな全然平気そう。憂鬱になりましたね。ハンドタオルをきつく当てても、完全には遮断できない。ホントに申し訳ない、と思いながら吐き気を堪えつつ彼らふたりが降車するのを待ちました。 ▼他にも、おぢのヘアクリームの匂い、汗の匂い、にんにくの匂い、歯槽膿漏の匂い…。満員電車が嫌いなのはこんな原因もあるのだ。口の中で、匂いの粒子が溶けるような気がするわけ。そして「匂いの味」としか言いようのない不快感が口の中に残る。 ▼幸いにしてぼくは無臭です。カミさん二人の証言。ところが、口臭・体臭ゼロの無臭大食を自認してきたぼくにも、加齢臭という最大の敵が真近に迫ってきている。自分の匂いで日々吐き気を催すようになったらどうしよう。自分の匂いの味で吐き気を催すなんて…、最低だわな。ところで、ホントに匂いに敏感な人は味にも敏感なのでしょうか?

2000年9月25日(月) 呼び名は親しさに比例する?

▼オリンピックの女子マラソンで優勝した高橋尚子さんのことを、ヒゲの(を剃った)小出監督がしきりに「きゅうちゃん」と呼んでいた。各誌に目を通したわけではないが、あだ名について言及した新聞はなかったように思う。あった?  ▼この「きゅうちゃん」は「Qちゃん」でしょう、たぶん。連想するのは「オバケのQ太郎」。由来は「オバQ」と勝手に推理してしまうわけです。花も恥らう28歳の乙女。しかも世界を制した歴史に残るランナーに向かってとても失礼とは思うが、言われてみれば、どことなしか笑顔が「オバQ」を連想させる…(,_'☆\ バキ>自分m(__)m。間違ってたらごめんなさいm(__)m。 ▼ウチの軟弱長男坊主は幼稚園の時、指しゃぶりの癖が抜けなかったため、「哺乳瓶(ほにゅうびん)」とあだ名されていた。年中のバザーの時に友だちから、そのあだ名を聞いたときにはさすがにびっくりした。本人は当然気に入らない。帰宅してあだ名の件を尋ねても返事をしない。父にも、今なら笑って済ませる似たような過去がある…(^^;;;。 ▼親愛の証なのかもしれないが、時としてあだ名は残酷だ。ぼくは、人間関係にはとても臆病なので、余程親しい人でないとあだ名では呼ばない。こういう奴って、逆から見ればとても付き合いづらい奴なんだろう。女性の名前を呼ぶときも、順を踏んで親しさの度合いに合わせて呼び名が変わる解り易いタイプ。ま、親しさの度合いなんて自分の思い込みなんだけどね。 ▼あだ名が横行している会社も多いと思う。が、絶対にあだ名では呼ばない。親愛の証だけでなく、もっと不快な何かを邪推してしまうのだ。もちろん、あだ名によるし、かなりの部分考えすぎなんだろうけど。逆に、すぐに打ち解けてあだ名を呼び合う人もいる。これが理解できない。初対面に近い人に向かってあだ名で呼んでいる人を見ると、常識を疑ってしまう。 ▼同じく、一部でだけ通用する暗号めいた省略語、あるいは短縮語も好きじゃない。あだ名も含めてそういう言葉は、周囲に高い垣根を作っているように思う。そういう上辺だけの薄っぺらな連帯感には反吐が出るのだ。注:ハンドル名は名前と同義ですよ(^_^)。

2000年9月24日(日) 「掃除型」と「料理型」

▼クモの巣が張ってるからやだ! ああ、虫がいる! こんな坂道は降りれない! 悪天候にたたられて、例年より二週間遅れの栗拾いで、わが家の長男は父親の予想を遥かに超える軟弱者であると判明した。その癖、なんで信号は「緑色」なのに「青」って言うの? 素朴な疑問には違いないが、父親が窮するようなことばかり質問してくる。 ▼今回の栗拾いは、時期的なズレのためか、はたまたぼくが運営する別ウェブで宣伝してしまったためか、ほとんどの栗がすでに拾われたあと。やむなく、竹の棒を探してきて、熟した栗のイガイガを叩き落したり、考えうる栗木全てを回るなどして、なんとか100個くらい集めることができた。 ▼毎年ながら、栗ご飯を作ってくれ、と言ってもウチのカミさんは作ることができない。ぼくも作り方はわからない。なんでも、もち米と普通の米の割合がわからないとか。違ったっけ? それよりもなによりも、そういうものはほとんどスーパーで買ってすませてしまうのですね。だいたい味噌汁もあんまし作らない家庭だから。トシをとると味噌汁が恋しくなるんだけど、食卓にはあまりならばない。食事には全く注文はつけないので、どーでも良いことなんだけど、今夏帰省したときに四歳年下の弟が、似たようなことを言って味噌汁をむさぼり飲んでいたのが印象的だったなぁ。あ、心底飲みたいときは自分で作るんですよ。 ▼ずっと前に読んだ本によれば、女性は主婦となった場合大雑把に分けて、「掃除型」と「料理型」が存在するとか。確かに、どっちも苦手な人には出会ったことがないし、両方を厭わない人にも出会ったことがないかな? まあ、たわごと、です。 ▼さて、冒頭の質問に帰ってしまうんだけど、なんで信号は「緑」なのに「青」って言うのですか? 

2000年9月23日(土) ジンバブエのあの審判に負けた?

▼負けてしまった。オリンピックサッカー日本代表。試合前からのマスコミの論調を見て、かなりやばい気がしていた。ああいう楽勝ムードはよろしくない。選手が手を抜いたとかなめてかかったとか、そういうことではなくて…。精一杯やったか、できることは全てやり尽くして負けたのか、というとそうは思えないのだ。 ▼トルシエ監督の采配に、疑問が残ってしまう。スロバキア戦で中村を下げる、などの一連の勝負に対する感覚。後半も押し迫ったころ、平瀬あるいは本山をなぜ投入しなかったのか。あれだけバテバテで息が上がっているのはわかっているのに。交代は3人までできるのだから、目一杯使って、選手に勝利に対する執念を見せ付けるべきだったのだ。 ▼決勝トーナメントともなれば、予選リーグとは違った縛りが会場を覆い尽くしていたのかもしれない。予選リーグの動きには程遠い日本選手。ボールに対する集散が遅い。中田の出来は相変わらずいまいち。試合は全体的にノロノロ。 ▼ジャッジが一貫性を欠いていてやりづらかったとは思う。っていうか、日本に辛すぎるんじゃないか…。あのチャージはイエローだったと思うし、PKだって重過ぎやしないか。他にも数え切れないほどある。それもこれも日本選手には良い経験だったかな。あのジンバブエの審判が何を基準にジャッジしていたかはわからないが、ああいう露骨な審判もいるということ。 ▼前日の柔道もそうだったね。人間のやることを人間が判定するんだから…。そうそう、柔道の放送にはちょっと感動した。NHKのあの女性アナウンサー、篠原の表彰式のあとカメラが切り替わったら声が詰まって必死に堪えてるんだもんね。おぢはああいう女性の姿には弱いのだ。それでもちゃんと立てなおして、原稿を読みつづけるプロ根性にまたにっこり(^−^)。あの人が野球選手と噂のある有働さんかな? おぢはファンになってしまったぞ。

2000年9月22日(金) どっちもどっち

▼男女雇用機会均等法とかいう法律ができて、女性の生理休暇や深夜残業などの女性を保護する法律が無くなった。全て男性と平等になった…らしい。案内広告にもうるさくて、男性のみの募集、女性のみの募集と謳った広告は基本的にできない。施行されて何年かな? わからないけど、お寒い実情は相変わらずなのである。 ▼誤解しないでいただきたいのは、雇用する側の対応が遅れがちなだけではない、ということ。当の女子社員たちの気構えというか、なんというか。使う側から見れば、女性ほど使いにくい部下はいない。もちろん性格にもよるんだけどね。読めないのですよ。 ▼元々が男社会で、誤解を恐れずに言うなら、ほとんどの女性たちが結婚までの腰掛け的考え方で、就職している現状は全く変わっていない、と思う。平気で遅刻する、早退する、気軽に会社を休む、応用が利かない、責任感が薄い…。これだってもちろん、個人の性格によるのは間違いない。でも、比べてみれば、男よりもその率はずっと高いと思うわけです。 ▼ってわけで、今日は女子社員がみんな休んじゃっててんてこ舞いだったのだ。気軽に休めば、ぼくらもそういうもんだと見てしまう。君たちがいないと会社はとても困る。だったら、もっと給料を出せ! それもわかる。だったら、気軽に会社を休むな! もっと前向きに働け! って言いたい。

2000年9月21日(木) またもや、おぢは進化したのだ!

▼わかってたんだ、素足で病院のスリッパを履いちゃいかんて。だいたい、スリッパほど不潔な履物はないのだよ。毎日毎日数え切れない人の汗を吸い込んで雑菌ウヨウヨ培養シャーレ。立ち上る匂いの煙が見えるほど汚れている…、はず。大きな病院はほとんどが靴のまま診察してもらえるけど、小さな医院は大抵靴を脱いでスリッパに履きかえる。これがすべての元凶だったのだ。 ▼昨日の夕方、堪えがたい刺すような足の痒みを覚えた。足、と言っても、親指と人差し指の間と小指と薬指の間である。それも両足。帰宅しても痒みは一向に納まらない。特に小指と薬指の間は皮膚が割れるように剥けて赤くなっている。カミさんに見せた。「やだぁ…、それ水虫じゃない……」……よく聞く、水虫のスイートスポット。立派な水虫だそうだ…(--;) 初体験。 ▼自然発生? まさか。どっかからもらってきたんじゃない? カミさんの意見はわかり易い。思い巡らせて、はたと膝を叩いたのが先週の金曜日のこと。右足踵の痛みで行った、整形外科医院のあのスリッパ。足を突っ込んだ時のあのまとわりつくようなジメっとした汗の感覚…。水虫の予防には靴下が一番だ。毎日靴下を履いて出て、帰宅して靴下を脱ぐサラリーマンの生活は素足とは無縁である。素足で他人の履いた履物を足を入れたなんて、あの病院以外には心当たりがないのだ。 ▼病院だろうが何だろうが、汚いものは汚い。日本人の不衛生な生活習慣に問題があるのだな。そもそも建物の中に入ったら、スリッパに履きかえるなんて誰が考え出したんだ。これは止めよう。っていうか、もう絶対にスリッパは履かないぞっ! え? アンタには二度とスリッパを履いて欲しくない? そうでしょ、そうでしょ。またもや、おぢは進化したのだ!

2000年9月20日(水) ネット依存症だった

▼こうして満足にネットに接続できない生活を送ってみると、自分のネット依存度は相当なものだったのだ、と改めて思う。 ▼生活がかなり変わってきたのだ。雑誌はおろか、新聞すら購読していないので、情報はほとんどテレビから得るようになる。だから、テレビを見る時間がとても長くなった。オリンピックもあるしね。子供の見たい番組とニュース番組がバッティングしていることも多い。長男は渋々自分の部屋へ行って、ゲーム用テレビで番組を見ていたりして、かなり不評である。 ▼定期的に巡回しているサイトは、数えてみたら約30サイトあった。10サイト程度だと思っていたのでこれにはびっくり。以前はこの30サイトを毎日のように巡回し、気が向けば書き込みしていた。タイムプラスの時間帯だから電話料もあまり気にせずに。毎朝5時前後に起きて、6時半くらいまで誰にも邪魔されずにネットをウロウロするのが楽しみだったのだ。 ▼ところが、ノートパソコン+PHSは、普通の加入電話の5倍から8倍の通話料がかかってしまう。必然的に自宅からの接続時間は減らさねばならない。巡回はせいぜい5サイトくらいになって、時間は長くても20分程度だ。これだって月末の請求が恐いので、カミさんからほどほどにしてくれとの強い要望がある。悲しいかな、それでも5時に目は醒めてしまう。5時20分くらいからまた布団に戻ったりする。眠れたもんじゃない…。長男の部屋でコソコソ音量を絞ってニュース番組を見る朝の生活。まだ暗い朝に…(^^;;;。 ▼元々、夜はネットをしないので影響は少ないが、休日にはかなりの影響がある。今のところオリンピックがあるからいいけど、なくなったら…。…本が読めるか…、な。 ▼どこの掲示板がどんな話題で盛り上がっていようが気にはならないが、リアルタイムでネットの友人たちの日記を読むという楽しみがかなり奪われてしまった。これが一番寂しい。たいてい2〜3日分をまとめて読むネット生活。一番にに日記、二に掲示板、三四が無くて五に感想文、だったのだ。他人の書いた感想文…、そんなもんかも知れない。逆の立場になれば自分の感想文も含めてね…。

2000年9月19日(火) 世の中「過剰な営業」だらけ?

▼いきなり誤解を招きそうなことを書くが、「過剰な営業」には懐疑的なのである。資本主義社会の恩恵に浴しておいて、何をアホなことを言ってるんだ、とのお叱りは甘んじて受けます。でもね、どうせ達成できないようなノルマを毎月押し付けられて、毎日汗水鼻水垂らして雨の日も風の日も歩き回って靴を履き潰して、それでも達成できない人たちは無能なの? 階級闘争とかそんな意味じゃなくて。あ、話がずれてしまった。ともかく、そんなことをしなければ売れない商品は、無理をして売ってもいずれ消える運命にあるんじゃないか、ということなのだ。 ▼無駄無駄。売るだけ無駄。毎日のようにいろんな職種の飛び込み営業がやってくる。保険のおばちゃんは何かにつけてアンケートアンケート。銀行はわけのわからん金融商品を押し付けがましく売りにやって来る。必要ないんだよ。それをああだこうだと付き合いを強制しようとする。あんなものは全く必要ない。飛び込み営業も大変だとは思う。でも、ホントに悪いけど、必要なものはほとんどない。 ▼ここまで読み返してみたら、資本主義を真っ向から否定するようなことを書いてる…(^^;;;。生きるためにみんな一生懸命なのはよぉ〜くわかってます。保険のおばちゃんは別れた亭主が養育費を払ってくれないから、その細腕一本で子供たちに日々の糧を与えていることも、リストラされて飛び込み営業の仕事しかなくてそれでもバカ息子を大学に通わせているおとーさんのことも、毎日殺人的非人間劇な通勤電車で片道2時間もかけて通勤し、やっと着いた会社で己を殺して切磋琢磨していることも…、あ、これは自分のことやんけ(^^;;)。夜遅くまで戸別訪問をして耐えて堪えて、なんとか仕事を終わらせて飲むたった一本のビールだけが楽しみのあなたのことも。でも、敢えて言いたい。そこまでしなければ生きていけないなんて、そこまでしなければ成り立たない会社、社会なんて…どっか間違っている。 ▼だからってどううなるもんでもないんだよね。すんません…。でも、ゆがんでいる。これだけは忘れたくない。ほよ? 負け犬の遠吠え? 

2000年9月18日(月) シアトル系なんて誰も知らないぞ!

▼サブノートでのPHS接続には限界があるので、いろんなパソコンメーカーのウェブを調べている。PEN2 450Mhzの今のマシンに不足は無いので、ビデオカードとサウンドカードのドライバをDLして、メーカー不明のネットワークカードだけ買い換えるのが家計のための最善策だとは思う。 ▼ところが、根っからの新しいモノ好きの物欲の虫が収まらないのですね。CD−Rが欲しい…(^^;;;、とか。省スペースのノートパソコンも捨てがたい。で、1年ぶりくらいに雑誌やら、メーカーのウェブサイトやらで研究している。しかし、この世界1年もウォッチングしてないと、知らない用語だらけになるんですねぇ。IEEEなんとかとか…。 ▼わけわからん用語といえば、先々週の日曜だったかな、CXで「21世紀乗り遅れ防止スペシャル 流行モノ裏技全部教えます」ってなテレビ番組があった。題材は「iモード」と「シアトル系コーヒーショップ」と「フリーマーケット」。 ▼世間知らずなおぢとしては、当然出演者のおぢ(全員ぼくより年上)に投射するよね。銀髪ガングロのおねーちゃんが講師となった、iモードでのメールの打ち方講義で、初めて娘にメールを打てたお父さんが涙ぐんだりしてね。ガングロおねーちゃんと流行無知なおぢの取り合わせが、これ以上ないテレビ的な絵作りだったな。過剰なカメラワークと演出にうんざりしながらも、立場の逆転を引きつった笑みを浮かべながら見たのだ。え? あれは素なの? ▼iモードでのメールなんてその気になれば簡単に打てるだろうし、フリーマーケットは客としてしょっちゅう出かけているし、よく出店している知り合いもいるので目新しいところはほとんどなかった。 ▼興味深かったのは、「シアトル系コーヒーショップ」なのである。すでに細部は遥か彼方だが、実にうまそうなコーヒーで、しかも細かくオーダーして自分好みのコーヒーを作れるという。自分の好みに合った、というあたりが今の時代にフィットしてるんでしょうかね。コーヒーカップ持参だと20円安くなるとか。 ▼ところが、このコーヒー、オーダーの仕方がとっても難しいのだ。コーヒーの種類だとかエスプレッソの量だとか甘味の種類だとか舌ざわりだとか、そんなものを呪文のように唱えて注文する。それでも、少しは覚えたので、出社したら20歳代の女子社員たちにさりげなく披瀝しよう、と手ぐすね引いて待っていたのだ(^_^)。 ▼そして、明けて月曜日。仕事が一段落したのを見計らって、「この辺にさ、シアトル系のコーヒーショップってある?」とやったのだ!!(^_^)。ところが、相手の女子社員からは返事が返ってこない。視線が宙をさまよう。オフィスを一周させた視線をこちらに貼り付けて彼女はきっぱりとこう言った。「それ、なんですか?」 ▼おかしい…。世の中、20歳代の若者たちは猫も杓子もシアトル系に入り浸っているはずなのに……。もうひとり聞いた。「それ知らなぁ〜い。何ですかぁ?」がががが〜ん…。なんだよ! 話が全然違うじゃないかぁ! よせばいいのに、質問をぶつけたふたりの女子社員が社内あちこちで聞きまくった。結果は…(-.-)。 ▼テレビを信じたワタシが馬鹿でした。わかっているのに…。ったく、こうして踊らされて、おぢは進化して行くのだなぁ…、シミジミ…。

2000年9月17日(日) 国際化ってああいうことか…?

▼柔道である。ぼくが柔道を知ったのは、あの「柔道一直線」だったかな。二段投げだの、地獄車だのね。着物で生活していた日本人ならではの格闘技というような印象で、あんなレスリングまがいで窮屈なスポーツじゃなかったような気がするんだけど…。効果とか指導だの注意だのってのは昔からあったんだっけ? ま、それはおいといても、「柔よく剛を制す」の精神通り、小さいヤツが身体のでっかいヤツをぶん投げるおもしろさがあった。 ▼柔道を見るのなんてオリンピックくらいな日本人が偉そうなことを言えたもんではないのだが、柔道をみていると国際化ってああいうことか、という面ばかりが見えてしまうのだ。 ▼まず、あの青色柔道着。欧米流の合理精神そのものだよね。かなり日本が抵抗したのは覚えているけど…。体重別もねぇ…。48kg級とか60kg級とかね。やっぱり馴染まないなぁ。だいたい体重でわけるって発想がね。確かに無差別級という階級は意味を無くしていたんだけど、柔道の真髄は無差別級だったんだと思うと柔道って何なのかなぁ、って思ってしまう。そうか、ヘーシンクの昔から重量級は苦戦してたんだよね。タイミングだの呼吸だので技をかけるのではなくて、何でも強引で力任せ。それでもヤツ等の身体と力ならば技が決まってしまう。なんだかねぇ…。 ▼スポーツに限らず、日本で生まれたモノが世界へ出て行くってのは、気持ち悪いことではないけれど、なんでもかんでも欧米流の合理主義の洗礼にあってしまうのは考え物。何でも力任せで押し切れる、変わるものだからといって本質が変わるものではないと思うのだ。そのへんを勘違いするなよ>毛唐!

2000年9月16日(土) 次ぎはツリカワ? ケイバ?

▼9月14日、数週間続いていた踵の痛みに堪えかねて病院へ駆け込んだ。医師の診断は、踵骨棘(しょうこつきょく)。踵の骨にトゲ状の突起ができて、それが足裏の膜の付け根あたりに悪さをして炎症を起こすんだそうだ。消炎鎮痛剤と異薬を貰って帰宅。日課となったウェブ日記書きとウェブ更新のために、パソコンの電源を投入したらいきなりクラスタスキャンが始まる。それが、午後5時。その後延々とクラスタスキャンが続いた。 ▼その間、ビールを飲みながらサッカー観戦。南アフリカを相手になんとか2対1での勝利に狂喜するも、パソコンは相変わらずクラスタスキャン…。完了はたったの4%。10時になっても変わらない。ほろ酔い加減でイライラして、発作的に中断してしまった。その後はスキャンディスクすらも立ちあがらなくなる。ドライブCにエラーのメッセージが…。 ▼データ用のドライブは別HDなので、ウェブデータなんかはセーフなのだが、皆さんからいただいたメール、3年間もつけ続けた家計簿、友人知人住所録及び7年以上にわたる年賀状その他の交遊録、あれもこれもみんな吹っ飛びました。バックアップをどのくらい取ってあるかは内蔵の別HDを覗かなければわからない。なんせ今のところそっちにアクセスできないから…(ノ_・。)。 ▼やけくそでパソコンショップを廻った限りでは、メーカー製のパソコンにはなんも魅力がない。少なくとも初心者以外には。買うとしたら、GatewayかDelになるんじゃないかと思う。カミさんのぶつぶつが納まったらね。いろいろ考えたんだけど、ここで数万円使うメリットはあんまり無いように思えるから。ドライバ類は見つからないし、次ぎがのマシンがちらついてあんまり一生懸命探してないんでしょう、ってカミさんに言われた(^^;;)。 ▼ってわけで、今日は朝からオリンピックを解説したり、子守りをしたりとカミさん孝行しとります。典型的なB型おばさんのカミさんが、オリンピックの体操を見ながらおかしなことを言ってました。「次ぎはツリカワ? ケイバ? …」。もちろん、突っ込みは入れません。

2000年9月13日(水) さんまさん? 流行のセックス??

▼毎度毎度、連休前は殺人的に忙しい。飲まず食わずで9時間働きつづけて、なんとか片付けることができた。万事無事を祈るのみ。 ▼ねじり鉢巻で仕事を捌いていた昼前、「さんまさんが、そうしてくれないと。ああ、あのときはさんまさんが…」 大きな声が響き渡った…、え? さんまさんって? 振り返っても、明石家さんまがソファに座っているはずもなく、視線の先には銀行マン風の若者と経理担当者。あらら……、三和さんだったのね…(^^;;;。 ▼気を取り直して、親の仇敵とばかりに電卓を殴りつける作業に没頭してたら、突然わいわいがやがや…。急に静まり返って、オフィスに大声が響き渡った。「当時のセックスとしては様式的に…、流行のセックスだったのですね」 こらっ! てめぇら、昼間っから何見てやんだ! 俺にも見せろ! ほおぉ、セックスのビデオにしちゃ堅いね…。…嗚呼、これって石窟なのね…(^^;;;。せっくつ。クソ忙しいときに紛らわしいもの見るなよ! ▼「雨の日はな。わざとびしょ濡れになって客のところに行くんだ。客先の会社に近くなったら走って息切らしてさ」 なんとまあ、古典的かつC調な…。まさかアンタ本気じゃないでしょうね…。 ▼銀行マンの営業が佳境に入ったようだ。「最初で最後のお願いと思ってどうか…」 おいおい、そんなに軽軽しく「最初で最後」なんて言っていいのかい? その常套句は危険過ぎるぞ。ああ、今日最初で最後ってことかな…。 ▼…………、ホントにホントで忙しかったんだってば…。

2000年9月12日(火) ケータイ以前のミステリは時代小説?

▼訂正があります。9/9(土)のこの欄で、「『ドラえもん』の作者はAさんじゃなかったっけ?」 と書きましたら、お読みになった方から「ドラえもんの作者はF先生ですよ」とのメールを頂きました。『ドラえもん』の作者はFさんでした。ご指摘ありがとうございまいした。このようなハンパな駄文を読んで頂けているようで感謝に堪えません。奇特な方がおひとりでもいらしゃると考えただけで嬉しくなります。そうそう、今日掲示板に感想をお書き下さった方と合わせておふたりですね(^_^)。ありがとうございますm(__)m。 ▼さて、話題は一気に変わるんだけど、先日友人の高1の娘が携帯電話を買った。クラス40人中、ケータイを持っていないのはたったの5人なのだそうだ。娘にそう泣きつかれて買い与えたわけ。仕方ないよね。こんなことで親が我を張ったとて、寂しい思いをするのは娘だからね。ところで、彼女らはほとんどがJフォンらしい。料金がちょっと抑え目なのが今どきの女子高生にうけているのかな。使い道は当然のようにメール。 ▼先日「iモード」に日和ったようなことを書いたが、この携帯電話のメールがどうも好きになれない。昔、授業中にメモを回したような感覚でメールを打つ。ポケットからスゥッと出してメールを確認して、ガンマンのような早業でポケットに滑り込ませる。忙しかろうが、なんだろうが、ちょっと下を向いてるな、と思ったら隠れてメールを打っている。注意したって直るもんじゃない。だいたい仕事現場にケータイを出しているなんて当たり前なんだもんね。 ▼そういう状態を許している会社(ひいては自分)にも問題があるんだろうが、ことケータイに限っては公私混同あたりまえの状況ではどうしようもない。片時も離さずケータイを持ち歩き、暇さえあればケータイの窓とにらめっこしているケータイ文化っていったい何でしょ? そこまでして誰かとつながっていたい、って気持ちがわからない。寂しい、ならわかるんだけど、違うんだよな。 ▼そういえば、ケータイの普及で、過去の名作ミステリの映像化がかなり困難になっているらしい。いつでもどこでも連絡がとれてしまうので、サスペンスなんてあったもんじゃないんだそうだ。張り込みの刑事は何かあればその場で連絡取れちゃうから、ひとりで乗り込むような愚は犯さないとか、ね。思えば遠くへ来たもんだ。携帯電話以前のミステリは、すでに時代小説なのかもしれない。

2000年9月11日(月) なぜ、本を読むのか

▼読書が進まない。元々週末はほとんど本を開かない読書生活なのだが、輪をかけて平日の夜間も本を開かなくなったことが原因だ。やんちゃ盛りの次男坊のお相手で日々暮れているわけです。土日に本を開かないのは、家族とわいわい過ごしていて本を開くことを忘れているから。家族と過ごしていた方が、本なんか読んでいるよりもずっと楽しいのだ。リラックスできるし、活力も与えてもらえるし。 ▼では、なぜ本を読むのか? 日常の緊張から解放されたいという抗いがたい欲求があって、その欲求と知的好奇心を満足させる余暇の過ごし方として読書が最適だからなのだ。趣味と実益を兼ねたストレス発散ですね。改めて言うまでもないことで、ほとんどの本好きが似たような理由で本を手にしているのでしょう。 ▼結局読書なんてそんなものだと思っている。もっと楽しいことや興味のあることがあれば、自然とそちらに足が向く。ぼくの場合は周期があって、結婚前はほぼ三年おきくらいで、本→映画→音楽→本…、と繰り返していた。ここのところ「本」が続いているのは、少なくなった自由を鑑みて一番手軽だからでしょうか。ホントは映画をもっと見たいんだけど、映画館通いはエネルギーを必要としますもんね。それとお金も…。ビデオで映画を見ても見たうちに入らないと思っている狷介な映画ファンなもんで…(^^;;;。ビデオは、ライブラリ的感覚ですね。収集癖あり。 ▼感想文をしたためるのは、やっぱり本を読んで言いたいことがあるわけで…。読書量が減ったと嘆く前に、感想文を書く時間を読書に充てればもっとたくさん本が読めるはずなんだけど、そうしなのはやっぱり自己顕示欲なんでしょうね。こんなウェブサイトをやっていること自体がね。解りやすい自己顕示欲といえば、新刊本を真っ先に読んで世間の評価が確定する前に、俺はこう思ったぞ! とか。あるいは、あまり知られていない小説を発掘して、こんなおもしろい小説があるぞ! とか。けど、ぼくの場合前者は財政的に無理で、後者をやるほど読書にのめり込んでいないからどうしようもない。 ▼図書館通いで良い本い出会えることが多くなれば、自然と国産作家が増えるような読書生活です(通う図書館はとても小さい)。リクエストしてまで読みたい、そう思わせる本は大抵長い行列ができているし。なんちゅうか、書けば書くほど締まりの無い生活だなぁ……。生活信条が「柳に風」「犬が西向きゃ尾は東」……(^^;;;。だったら、読書が進まないなんて嘆くなよ>自分…(-.-;)。と言いつつも、あと35年本を読めたとして、1年で100冊×35年=3,500冊かぁ、とため息つくなんて矛盾してますかねぇ…。

2000年9月10日(日) ポロリは場所をわきまえろっつーの!

▼今日も暑かったっす。ここのところ、毎週地元のチープなお祭り通いのぼく.。もうネタ切れかと思いきや、飽きずにまたまた今週も地元の公共イベントへ行っとりました。近くの公園で開催された、「消防祭り」…(^^;;;。テーマは、救命とか防災とか。消防署主催のイベントだから、地震とかいろいろ体験できるわけ。 ▼平行してスポーツ大会なんかも開催されたらしく、参加した小学生の母親たちが、クソ暑い中模擬店を開いて腕まくりしてました。その一様に地味な母親の中にやけに目立つ母親がいた。金髪にルーズソックス。白いノースリーブの下が透けて見えて…、いやああ黒いブラジャーだ(^-^)(^-^)! おぢは大喜びで、チラチラと視線を飛ばしておりました。 ▼すると、金髪ルーズソックス黒ブラ母、いきなり手に持っていたハンドタオルを、開いたままで胸に半分押し込んだ…。胸の谷間に、ってのは水商売のおねーさんたちがやるのを見たことあるけど、谷間じゃないのです。絵柄的には、赤ん坊によだれかけをかけた感じ。 ▼それがね、彼女が下を向いたら見えるんですよ。元々胸元が緩めだったのか、引っ掛けたタオルの重さで垂れ下がったのはわからないけど、とにかく胸の先端が…。ああいう時の女性って、ある程度わかっているんでしょうね。立ったり座ったりが頻繁になったもんね……。
とうとう終いには半(・)(・)状態。でもねぇ、ありがたかったのは最初だけですよ。段々鬱陶しくなって、腹が立ってきた。 ▼場所をわきまえろっての。友だち同志でカラオケでも行ったんなら話は別だよ。子ども主体のイベントで半乳ビーチク見せまくりは、勘違いも甚だしい。子どもたちがみんな覗き込んでたじゃないか。おとーさんたちはニコニコしてたけどね…(^^;;;。ああいうバカ母からどんな子が生まれるんだろ? しばらく観察してたら、意外と素直で賢そうなお子だった。そんなもんなのねぇ…。

2000年9月9日(土) 今ごろ『ジュブナイル』を観る

▼わが町春日部の二番館に『ジュブナイル』がやってきた。どっかから情報を聞きつけた息子が複雑な表情を見せる。映画といえばアニメしか見たことがない彼は、極度の臆病者で『ジュブナイル』も怖いんじゃないかと心配しているらしい。見たい気持ちと見たくない気持ちが五分五分。一笑にふして、おでかけの仕度をはじめたら、これまた複雑な表情でついてきた。土日だけの上映。変な映画館なのだ。10/7からは、『ホワイトアウト』をやるので、見に来よう、と誘ってみたが、これは絶対嫌らしい。 ▼さて、見終わっても怖くなかった息子はなかなかご機嫌だった。大人が見るとどうかな? 過去の名作SFの影があちこちから散見される。最後まで見て、全体的なストーリィ・パターンは、「ドラえもん」だぁ。と思っていたら、最後のキャプションに、For Fjiko F Fjio ってあった。あれ? 「ドラえもん」ってAだったよね?  ▼テトラのキャラクターは、『スターウォーズ』のR2D2を思い出した。ミミズクR2D2かな。宇宙船の動きなんかもそっくり。マッド・サイエンティストは、これはもう『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だよね。敵対する宇宙人(ボイド人)には、『エイリアン』の影響がありあり。その他、『スタートレック』やら『未知との遭遇』やら……。 ▼室内撮影は、なかなか良いと思ったけど、ロケ時の絵つくりが下手。平面的に陥りやすい。ありきたりなフラッシュ・バックを多用してかなり素人っぽい監督だなあ。ま、演出は奇を衒っていなくて、オーソドックスといえば聞こえはいいけど…。その分、特撮に物を言わせたのかな。ロケハンが足りなかったんじゃなかろうか。それともロケに選んだ町の間違いか。 ▼テトラが作ったガンゲリオンにしろ、敵の宇宙船にしろ、オリジナリティはあまり感じなかったけど、結構良かったか。テトラはかわいい(^-^)。20年後に引っ張られて、ちょっと鼻がツンとした。いろいろと懐かしさを覚える作品ではありました。

2000年9月7日(木) 右倣えの安心感は最低なのだ

▼隣の芝生は青く見えるもの? 狭い価値観でしか世の中を見られない馬鹿が、社宅なんかに住むとこうなるという最悪の例ですね、あの事件。それでなくても、お隣がお隣が、と比べやすい集合住宅で、その上全戸が同じ職場なんてよく生活できるもんだと思う。もちろん、利点の比重が高いから社宅なんかに住みたがるんだろうけど、息苦しいのは間違いないでしょうね。ただ、ああいう人は、どんなきっかけでもそんな状態になるもので、遅かれ早かれだったのでしょう。しかし、他人との比較でしか自分を見られないなんて。あ、人間ってそんなもんか…(^^;;;。 ▼だいたい社宅がひとつのステップなんてね。社宅を出るときは、家を購入したときで、いつまでも出られない人は置いてけぼりを食ったような気分になるんでしょうかね。他者と己を別個に考えられない幼稚さ。みんなが右を向いているときに、右を向いていない自分を覆うのが漠たる不安なのか、嬉々とした快感なのか。少なくとも、右倣えの安心感って最低のものなのですよ。 ▼マンションだって似たようなもので、やれ誰それさんが、一戸建てを買った、引っ越した…。単純な噂話から、底知れない妬み嫉みまで。でも、こんなものは拡ろげればいくらでも拡げて考えられちゃう。だいたい、社会がみんなの頭に同じ高さを強要し、出る杭は打たれる宿命にあったりする。う〜ん、これは変わりつつあるか。要は、自分の価値観をどこまで持てるか、貫けるかなんだよね。つまらないことで動じたくない。ともかく、近所付き合いはやめたほうがいいよ。つーか、ほどほどに…か。

2000年9月6日(水) 右手人差し指はアレです

▼倉木麻衣の父親が名乗り出たらしい。醜悪。しかし、麻衣ちゃん、父親に似なくて良かったねぇ。人間不信に陥らなきゃ良いけど。 ▼さて、そんな最低オヤジは放っといて、身体の近況についてちょっと。天候不順がもろに体調に影響している。古傷が痛む。腱鞘炎が疼く。特に腱鞘炎にはほとほと手を焼いている。両手10本指中、5本が腱鞘炎なのだ。現在最も状態が悪いのが右手親指。これはボールペンを持ち続けたことが原因で、花村萬月さんも自作エッセイでお書きになっていたように、漫画家や作家にとても多いのである。 ▼ぼくの場合も職業病と言って差し支えないと思う。直接の原因は伝票なのだ。長年に渡って、カーボンで綴られた3枚とか4枚の紙に文字を写らせるために、力を入れて書き続けた結果なのである。 ▼ペーパーレスと言われて久しい。でもね、実態はこんなものなのですよ。この間の東京国税局の調査でも、経理のコンピュータなんか一切触らなかった。あれを印刷しろ、これを印刷しろ。 ▼OA化OA化と騒いだところで、データを揃えた大元の伝票がなくちゃ入力ができない。振替伝票がなくちゃ経理処理もできない。せっかく伝票書いたんだから保管しよう。あれも残そう、これも必要だ。デジタルデータって検索には便利だけど、一覧性がないから個々の関係性を調べるにはとても不向きなのだ。結局伝票はなくならない。ペーパーレスなんてのは、部分的にしか実現しない夢の夢。 ▼ところで、このまま腱鞘炎がひどくなって、ペンが持てなくなったらどうなるんだろう? 労災もおりないだろうし。納得できないなぁ。他にも、左手親指原因電卓、左手小指→電卓、右手小指→電卓。ひどいもんでしょ。残る一本は、右手の人差し指。これは何が原因かと言えばアレですね。マウスのクリック。腱鞘炎になるほど何をクリックしたのか…、(^◇^;)。

2000年9月5日(火) 雨だれをバックに布団にくるまって『新宿鮫』…

▼雨は嫌いじゃない。「雨の日のたばこの匂いが好き」紫煙を燻らせながら呟いた女の子がいたけど、そんな三文駄文詩的な動機とは違う。ひとり暮らしの時にだらだらと、薄暗い自室で雨だれの音を聞きながら布団にくるまって本を読んでいた、あの甘美な記憶から抜けきれないだけなのだ。眠くなったら本なんか投げ出して惰眠を貪る。 ▼贅沢とはそんなことのような気がする。心と身体に与える贅沢。もちろん、当時はそんなことは考えもしない。ひとりで暮らしているからひとりなのは当たり前で、布団にくるまっていたのはいつでも眠れるから。雨だれと重なるのは規則的な音に眠気を誘われたから。単なる合理性の産物。 ▼なんで、突然こんな甘美で自堕落な妄想に陥ったかというと、急に涼しくなった雨降りの今日のお天気と大沢在昌『新宿鮫風化水脈』の取り合わせのせいなのである。今2/3あたり。新宿クロニクルとでも言えそうな新宿鮫の新境地が、やけに落ち着き払ったベルベットのような筆さばきが、なぜか郷愁に浸らせるのだ。布団に潜り込んで続きを読みたいと、それもひとりで、切に。 ▼家族のできた今となっては適わぬ夢かもしれない。結婚しない友人たちにこれを自慢されたら返す言葉がない。早起きして自分の時間を作るのには理由があるのだ。でもね、こんな夢想を抱かせる程度に自由を奪われても、与えられるものの方が多いのだな。枷をかまされた上での限られた自由はもっと甘美には違いないんだけどね…(^^;;;。

2000年9月4日(月) 「それどころじゃなかったんで……」

▼「それどころじゃなかったんで……」 お願いしていた仕事の進捗状況を、朝一番で確認したらいきなりこんな台詞が帰ってきた。低血圧のぼくはブチ切れそうになったぞ…(−−;) 自分の仕事に優先順位をつけてこなすのは重要なことで、有能さはそういうところから垣間見えるもんだと思っている。重要度の高い仕事が目白押しで、それこそ本当に「それどころじゃなかった」んでしょう。 ▼ぼくだって、そんな風に言い放ってしまいたいことが多々ある。でも、相手が誰であろうとこの台詞だけは絶対に言わないように心がけているのだ。なぜかといえば、なんの飾りもないこんなストレートで、しかも相手を軽んじる物言いは、「あなたをどう思っているか」を間接的に含んでいると思うからだ。 ▼だってね、どうやって仕事に優先順位をつけるかといえば、時間的リミットもさることながら、お願いされた相手の重要度が大きな要因なのですよ。仕事内容の複雑さもあるけど、今回は20分とかからない仕事なわけで。あ、一週間も放って置かれて、ひねてるわけじゃないんですよ。ちょっと悲しいだけで(^^;;;。つまり、言葉の裏を読めば、あなたは私にとって重要度の低い人です、ってことなのだ。もっと言えば、ストレートに言い放って問題ない人。これは深読みじゃないと思う。 ▼こうやって書いてるうちにどうでもよくなってきたんだけど…。なんで悲しいかといえば、そんな台詞を二十歳そこそこの女子社員に言われて落ち込んでいるのではなくて、仕事はそこそこ出来るのに全体を俯瞰できない彼女の心情が悲しいのだ。単体の仕事はほとんどない。全ての仕事はどこかに通じている。つまり、周りが見えていない。全体の中に自分が見えていない。本人が自覚しない間接的自己否定とも取れてしまうのだ。仕事に対する不満やイライラが募ってそんな鋭角的な言葉になったのだとは思うけど、やっぱり悲しい。 ▼お分かりだとは思うが、直接の部下じゃありません。単純な国語の問題なら構わないんだけど、こういう物言いは癖になり易いから困る。癖になったら最後だと肝に銘じねばね。無能宣言だけは絶対にやめるべき。……と、オヤジは思うのであった……。考え過ぎ? それとも単なるオヤジの証明?…(^^;;; ▼ところで、『新宿鮫風化水脈』現在130ページ。傑作の予感漂う。

2000年9月3日(日) みんなが右を向いたら、あなたも右を向く?

▼暑かったはずだ。昨日は、熊谷で39.8度だったのだ。熊谷は埼玉県でも猛暑で知られる地域で、春日部とはクルマで1時間ちょっとの距離。38度くらいあったかも、春日部。 ▼一転して涼しい日曜は、台風並みの暴風が吹き荒れたので、残念ながらどこにも出かけなかった。で、どうしていたかというと、次男と遊びながらごろごろだらだらテレビ。土日のテレビはかわいそうなもんで、つけてはいるがほとんで目に入っていない状態である。BGMならぬBGPですね。Back Ground Picture。 ▼それでも日曜午前中は、カミさんが楽しみにしている番組があるのでたまにつきあう。「おそく起きた朝は」という番組で、9時半になるとどこを見ていてもチャンネルが回されるから。女性タレント三人のトーク番組なのね。そこで今朝、磯野貴理子がどっかから仕入れたジョークを披露していた。うろ覚えなので細部は違っているかも知れない。 ▼『タイタニック号のような難破船から脱出しようとしている。女性や子どもから先に逃がしたいが、各国の男たちにどう言って納得させれば良いか。まずイギリス人、「あなたはジェントルマンでしょう?」。アメリカ人には「ヒーローになりたくないか!」、ドイツ人には「規則ですから」。さてわが日本人にはどうか、「みんながそうしてますから、あなたもそうしてください」』

2000年9月2日(土) チープなお祭りで家族みんなが……

▼チープなお祭り好きのぼくは、9月としては記録的な暑さの今日もまた公共イベントに行きました。先々週お祭りに行った宮代町で開かれる、「巨峰市」であります。 ▼水銀柱はグングン上がって、東京都心では37.8度を記録。9月としては二番目の猛暑とか。ここ、埼玉県東部地区も37度くらいありそうです。内陸のため空気が澱みやすく気温も平均的に高いのだ。雷銀座だしね。都内よりも平均して2度程度は気温が高いんです、いつも。 ▼さて、毎度毎度のチープなお祭りのメインは、「ぶどうケーキ試食」「フリーマーケット」「巨峰もぎ」「ビンゴ大会」。なんともぼく好みのお祭りでありました。会場がわからず、「ぶどうケーキの試食」が出来なかったのが残念でしたが、「ビンゴ大会」では、四枚買ったうち二枚がビンゴ。特に、長男は第三位。三位といっても商品は特別なものでなく、7位くらいまで巨峰1kg。もう一枚はぶどう羊羹。一枚100円X四枚の支出ですから、儲かった気分ですね。 ▼ところが…、クソ暑い日中に外にいたため、家族4人のうち3人までが頭痛でダウン中。残る一名は赤ん坊の次男ですから…(^^;;;。一足早い秋を満喫しに行って、夏に当てられて熱射病…。今年らしいや。しかし、うまい巨峰でありました。たらふく食ってもう回復しつつあるもんね。

2000年9月1日(金) 低血圧を言い訳にするな!

▼上が103で下が56…。会社で血圧を測っている人がいたので、ついでに測らせてもらったらこんな数字だった。午後四時過ぎ…。そうなんです、ぼくは低血圧(気味)なのです。これでも高い方で、場合によっては上が90くらいの時もあるのだ。 ▼低血圧は朝が弱いとか言われている。確かに朝はものすごく辛い。少女漫画などでは、午前中めちゃめちゃ機嫌の悪い定番キャラがいるよね。でも、それは目が醒めないとは意味が違うのだ。目はパッチリと開くのだ。だが、その後が問題で身体がなかなか目覚めない。ボーっとしてしまうのだ。現実感を伴わない。 ▼勘違いをしてはいけないのが、低血圧の人は寝坊が多いという風評。これはね、単なる甘えなのですよ。自らをコントロールできない未熟者なだけなのだ。だから、低血圧を理由に遅刻したり、朝が弱いとか言って甘ったれてるヤツには、怒り心頭なのである。「血圧が低くってぇ〜」 会社を遅刻しておいてこんな言い訳をするヤツには蹴りを入れてやりましょう。茶髪ヤマンバのガキが甘ったれた声で姿を作っていたら、かかと落としをくれてやりましょう。 ▼低血圧が夜に強いってのも眉唾もの。だって、毎日夜9時には眠くなるのですよ…(^^;;;。ま、ぼくの場合は、起床が4時半から5時だから、そのくらいの時間に眠くなるのは当然なんだけどね。でもね…、きついんですよ、低血圧って……。う〜ん、それでも、低血圧を理由にするヤツは許せないぞ。