2001年6月29日(金) 星に願いを

 そういえばあのくらいのころ、星や星座に興味津々だったなぁ、と小学四年生の長男を見ていて思い出す。梅雨時であるにもかかわらず暑い晴れ間の続く夜毎、彼はベランダに立って星を眺めているのだ。ちょうど授業でやっていて、購読しているベネッセでも特集が組まれていて、更に先週見に行ったプラネタリウムの感動が後押ししてのことらしい。

 しかし、こんなに簡単にプラネタリウムが見られるなんてありがたいよねぇ。しかも、料金はたったの100円。昔は、バス旅行か遠足に行って、やっと見られたんじゃなかったかな。今回、カミさんと長男の強い要望で調べてみたのだが、自宅周辺では三ケ所も見られる場所があった。うち二ヶ所は児童館。自治体がやっている子供の遊び場だ。

 今回は、そのうちのひとつへ行ったわけだが、比較的客席数が多かったせいか1/4くらいしか埋まっていなかったようだ。今や、プラネタリウムなんてほとんどセールスポイントにもならないのかな。ぼくは次男坊の子守りで、児童館をウロウロしていたので、プラネタリウムは見ていない。

 プラネタリウム前半は夏の星を説明して、後半は宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を辿る物語仕立てだったらしい。約50分の上映を終えて出てきたカミさんと長男は、ちょっとばかり興奮気味だった。なんと言っても星の名前が魅惑的だよねぇ。ベガ、アルタイル、デネブ、スピカ、アンタレス、シリウス、アルデバラン、カペラ、リゲル、プロキオン…。今ごろは、「白鳥座」とか「さそり座」がきれいに見えるんだよね。「こと座」「わし座」…夏の大三角だったなぁ。

 七夕が近いからだろう、長男は織姫と彦星の由来だとか、そんなことにまで手を広げ始めている。それぞれ悲しい物語があって、あれがまた惹きつけるんだよねぇ…。「さそり座はなんで天に昇ったと思う?」「お父さんのふたご座には一等星がいくつあるか知ってる?」……わけわからない質問の連発だ。前は覚えていたんだけどね…。

 晴天の夜であっても、星なんか数えるほどしか見えない、ましてや星座がわかるほど見えるはずがない、と知っている父は、ベランダの長男に向かって無粋なことを言って長男に疎まれている。なんで見えないの? 地上が明るすぎるからだよ。天の川なんて見えるわけないよ。

 夏空は冬空よりも見える星が少ない。それでも、ぼくの実家もカミさんの実家も満天の星空の下だろう。今年は満天の星空の下に枕を並べて星の話でもしてみようかな。その前に予習しなくちゃね。

2001年6月28日(木) 月見草が似合う

 @niftyのサーバー不調でイライラが募る。どっかに引っ越そうという強い意志があったわけではないが、漠然とプロバイダのサイトを流し読みした。途中で覗いた、「ぼく的楽天生活」を置いているDreamNetのページによれば、メールアドレスひとつについてサイトをひとつ開くことができるとのこと。でも、DreamNetは確か6Mくらいしかくれないはず。それ以上は有料だし、その度ごとにアドレスが変わるし、サービスも感心できないのでちょっと二の足を踏んでいる。

 DreamNetの奥深く、ユーザーのサイトを紹介するページがあった。自分は登録したかどうかすら定かではない。もしかしたらと、「R」の項目をたらたらとスクロールした。IDは「ryoutan」。読めば「りょうたん」なのね(^^;;;。「ryouta」は先客がいたので仕方なかったのだ。

 ああ、あった、あった。登録していた(^o^)。俳句がどうとか書いてある。これも直さなくちゃなぁ。当時は実家のじーさんの俳句を置いていたのだった。……でも、この「DreamCoin」ってなんだ? サイト紹介の先頭に金色に光るコインが表示されていて、「DreamCoin」とある。DreamNetのサイトに戻って検索したりして意味を調べたがわからずじまい。だが、「DreamCoin」がついているサイトは数えるほどで、しかも金色に光り輝くコインであることを考えれば「優良サイト」ということだろうか(^^;;;。

 「優良サイト」(^_^)。いい響きだなぁ。何の根拠もないんだけど、ともかく勝手にそう判断することにした。手前味噌で、なんとも恥ずかしい話なんだけど、こそばゆくてそこはかとなく気持ちいいです(^_^)。人の目は気にならないとか言いながら、実はかなり気にしている小心者なので。どんな形であれ、縁もゆかりもない他人に評価されるのはうれしいもんだなと。

 そういえばLycosから、リンク集に掲載したいとメールを貰ったことがあった。そんなのよりもなんぼかうれしい。たぶん、ユーザーページ紹介なんて、サイトを開設して登録したときですら見ていないと思う。そんな忘れられた(自分だけかもしれないが…)場所で、ひっそりと金のコインを貰っていた自分のサイトって…(^^;;;)。でも、自分的には「公園へ行こう!」の方が良く出来ていると思うんだけど…。どうかな…。

2001年6月27日(水) 読書感想『転落の道標』 俄かノワールよ、この小説の前にひれ伏せ!

2001年6月26日(火) 小泉メルマガ10億円?

 小泉メルマガ10億円? まさか…。昨晩、TVタックルを見ていたら、辻元清美さんがポロっと漏らしたのだ。辻元さんと言えば社民党の政審会長で、バカ高い経費をかけて制作した党のCMの放送を、キー局他30数局に拒否されたという情けない会見も行っている方だ。あれは笑っちゃったな…。それはともかく、昨日は生放送?みたいだったから、事実誤認も充分に考えられる。

 メルマガでは、「CHANCE-IT」?とかいう懸賞マガジンが65万部?だったか発行していて、これが今までの日本一だったらしい。それだってそんなに経費がかかるんだったら発行しないよ。1億円だっておかしいのに、何にどう使ったら10億円もかけることができるんだろう。ホントなら、代理店に吹っかけられて鵜呑みにしてるんだろう、きっと。まぐまぐに頼めばいいんだよな。

 それにしてもおかしい。誤認か勘違いとは思うが…、疑っては失礼かな…。番組で同席していた面々から否定の声も上がってないし、キチンとしたニュースソースをお持ちの政治家みたいだしね。しかし、あんなもんに10億円…、考えられない。先週号では180万部とあった。今週号では200万部は軽くクリアしているんだろう。それだって、10億はあんまりだ。ホントだとしたらなんとアホらしいお金の使い方…。表立っては誰も異を唱えない。メディアも報道しない。絶対おかしいと思う。ここにもITは錦の御旗的な盲信があるんだろうか。いや、やっぱり事実誤認なんだろう。って言うか、誤認じゃなきゃやってらんない。

 今回ほど、支持率が高い利点を国民に知らしめた内閣も珍しい。大石英司さんも書いていたけど、田中真紀子さんなんて、過去の内閣なら何度クビになったかわからない。考えてみれば、恐ろしい事態ではある。都議会議員選挙も、自民党の勝利に終わったし。この分だと参議院選挙も大勝利なのかな。

 と書きつつ、もうちょっと小泉さんに首相をやらせてみたい、という気持ちもある。こういう感情がどくのくらい票に結びつくかはわからないが、ぼくみたいな人は多いんだろう。でもさ、もうクビにした方がいいと思う、田中真紀子…。

2001年6月25日(月) 続@niftyに嫌われる

 サイトの移転通知はTOPページでも表示するようになったから問題ない。だが、相変わらず空いている時間帯しかftpサーバーにログインできないので、@niftyのテクニカルサポートに電話してみた。すこぶる良い対応。丁寧な口調で事務的に過ぎず、言葉の端々に演技ではなさそうな親身さを漂わせる。しかし、言っていることはマニュアル通りで、ちょっと外れると支離滅裂になってしまってどうにもならない。

 「homepage2の方は現在ギリギリの状態なので、現在拡張中です。重いなどのお客様と同じようなご報告はよくあります。特にお客様のftp17と16はそういった不具合があるようです」 じゃあ、いつになったら改善されるの? と聞くと「現在拡張中ですので、しばらくお待ちください」 しばらくっていつまで? 「すでに6/22(金)から、かなり改善されています」 ぼくは6/22(金)夜半からこんな状態が続いているんだけど…。目処が立っていないのね。そういうことなら、少なくともサイトで案内すべきではないか、と言うと黙ってしまった。テレホ時間外に長い間つないでいたのだ。わかっていれば、無駄な電話代を使って足掻くことはなかった。

 @niftyには「サクサク書き上げ君」とか言う、ブラウザからftpするソフトがあるそうで、それを試してくれと言われた。でも、パスワードの認証という行為自体は同じでしょ? と問うとしばらく沈黙して「ソフトによっての相性があるとの報告もありますから」 それなら、帰宅してDLしてインストールして設定してなんて面倒くさいから、そっちで今やってみてよ、と言うと「パスワードがわかりませんから」って、そんなもん調べればすぐにわかるでしょ? じゃあ今電話で言うよ。「お客さまにパスワードを聞くことは禁じられていますので」 あくまでも自分でやってみろ、ってことね。たぶん、同じことでしょう。

 イライラしたので、じゃあ「サクサク書き上げ君」以外で、相性が良いと思われるftpソフトを教えてくれ、と問うたが、確実なソフトは無いとの答え。「サクサク書き上げ君」は@niftyで開発したソフトだから相性は良いはず、という判断らしい。最終手段で、ftp16と17がダメなら、別のサーバーに移動して欲しい、とお願いしたが、「順番に入れ込んでいるのでそれは出来ません」との答え。こんなことを言うヤツはいないんだろうね。かなり解約している人も多いでしょ? 他のサーバーにかなり空きがあるんじゃないの? と畳み掛けたら「辞める人も多いようですが、それはできません」 どうしようも無い。いつとも知れぬ復旧を待って我慢するか、解約するか勝手にしろってことなのだ。

 「ヤなおやぢ」モード全開の電話だったが、何も収獲はなかった。推測が事実になっただけ。さて、どうしたものか。

2001年6月24日(日) @niftyに嫌われる

 6/22(金)、夜から、「公園へ行こう!」のサイト移転手続きをした。手続きはあっという間に終わったのだが、その後が大変。肩はパンパン、気分はイライラ、挙句頭痛が再発して不貞寝してしまった。何がどうかって、ともかくサーバーがftpパスワードを認識してくれないのだ。ぼくはIBMの「ホームページビルダー」を愛用していて、ftpも付属のソフトで済ませている。そのソフトがパスワードの画面でハングしてしまう。何度やっても同じ。時刻は午後11時過ぎ。猛烈な頭痛に襲われたので、その日はそのままにして不貞寝した。

 で、翌日の土曜日。朝5時に起きて、ftpを試みた。今度は問題なくパスワードも認識され、なんなくログインできた。それから1時間以上かかってやっと約10Mを転送終了。@Niftyの前のアドレスに、移転通知を表示する手続きをした。でも、TOPページには表示されない。なんで? 疑問は更に増えた。その後、サイトのチェックしたら、いくつか不具合が見つかったので、修正してアップし続けた。ところがまたもや、金曜夜と同じ症状が出てしまったのだ。

 時刻は、朝8時過ぎ。もう何度やってもどうにもならない。前から、カミさんと長男と約束していた「プラネタリウム」に行かなければならないので、そのままにして出かけた。帰ってきて、再度チャレンジしたが、症状はまったく改善されていない。移転通知もTOPページには表示されない。ソフトのせいかと思って、「FFFTP」をDLして接続を試みたが、同じくパスワードの画面から進まない。で、確信。絶対、@Niftyのせいだ。

 だってね、何も設定をいじっていないのに、今朝(6/24)は問題なく接続できるのですよ。もうわけわからん。嫌われてしまったようだ。もうちょっとしたら、接続できなくなるような気がする。朝しかダメなのか? 朝ということは、かなり回線が空いている時間帯。混んでくるとダメになるのか。明日、移転通知の表示も含めて電話しよう。朝しかつなげないようでは、もう@niftyはやめるしかない。パソ通も全然やってないし未練はないな。ぼくだけなのかなぁ…。

2001年6月22日(金) 読書感想『極北のハンター』 追いつ追われつのアクション・スリラー

2001年6月21日(木) 肩こり体操。脳腫瘍&小脳出血チェック

 相変わらず頭痛に悩まされている。痛みを取るボルタレンゲルを首筋と肩に塗り、モービックという非ステロイド系の抗炎症剤と筋肉を柔らかくする薬を二週間飲んだおかげで、一時の嘔吐するほどの頭痛ではなくなったのがまだ救い。ぼくの頭痛は頚椎の変形が原因で、「変形性頚椎症」と診断された。頚椎が変形して、神経の出口を著しく圧迫しているわけ。確かに言われてみれば、急に頭を動かしたりしたときに、首筋から肩にかけて感電したような激痛が走ることが度々ある。

 上記の薬は二週間前に通院した脳神経外科で処方してもらった。で、その週の土曜日に痛風でいつもの病院へ通院したときにもレントゲンを撮られた。頚椎なら、ぼくがいつも行っている整形外科のお得意だもんね。レントゲンだけは余計だったけど。医師ってプライドが高い人が多いらしいが、ぼくの痛風の先生も、ディバックから取り出した薬を見て無言だったな。それでも、ボルタレンゲルを処方してほしいとお願いしたら、「薬局に無いかもよ」とか言いながら処方してくれた。結構効くのだ。ヘルニアのカミさんとふたりで使っているのですぐに無くなる。

 というわけで、わが家の夫婦はふたりともたいへんな肩こり。整形外科医から教えてもらった「肩こり体操」を日々実践している。頭痛がひどいときにこれをやると心なしが具合が良くなるので、効果はあるんだと思う。簡単なので心当たりのある人は是非試して欲しい。

1.姿勢を正して、肩の力を抜く。息を吸い込みながら首をすくめるようにして肩を持ち上げる。息を吐きながら力を抜く。これを何度も繰り返す。真っ直ぐ前を見たまま。
2.姿勢を正して、肩の力を抜く。肩を後ろに反らせながら胸を張る。このときも息を吸い込みながら。しばらく張ったのち、息を吐きながら力を抜く。これを何度も繰り返す。
3.胸の前で両手のひらを合わせ、左右から力を入れる。有酸素運動なので息を吸い込みながら。しばらく力を入れた後抜く。何度も繰り返す。下を向いてはいけない。
4.姿勢を正し、手を首の後ろで組む。息を吸い込みながら、肩を後ろに反らせるようにして胸を張る。息を吐きながら力を抜く。何度も繰り返す。
5.両手のひらを頭の側頭部に当て、3.の要領で力を入れる。抜く。同じく何度も繰り返す。

 ついでなので、脳神経外科医から教えてもらった、脳腫瘍と小脳の出血の簡単自己チェックも書いちゃおう。

脳腫瘍チェック
 ○逆手(手のひらを上)で地面と平行に両手を上げる。目を閉じる。二秒くらい閉じたあと、目を開けたときにどちらか一方が下がっている場合要注意。
 ○姿勢はどうでも良いが、逆手にして手のひらを開く。親指から数を数えるように順番に、人差し指、中指、薬指、小指を素早く折ってグーにする。間髪を入れず、今度は逆に素早く小指から開いてゆく。これができない人は要注意。

小脳の出血チェック
 ○両手の人差し指で、自分の鼻の頭を左右交互にたたく。指先がうまく鼻の頭に命中しないひとは要注意。

 今日は能天気な脳神経外科医に通院の日だったが、急な会議で行かれなかった。どうしようかな。

2001年6月20日(水) ブロードバンド時代のテキストサイト

 NTTと揉めた「フレッツ・ADSL」、バカ高いTYPE2に加入しなくて良かったんだけど、役人より始末が悪いNTTと方や孫正義だから、目クソ鼻クソではある。しかし、2,830円という料金もありがたければ、8Mbpsってのは最高に魅力的だ。実効速度はどのくらいなんでしょうね>Yahoo!BB。とりあえず、わが町はまだサービス範囲外なので、静観するしかない。

 ぼくの場合、どっちにしてもTYPE2しかできないんだろうな。Yahooにした場合、NTTに回線使用料として2,062円を払っても、合計4,892円ということになる。独自業者だからプロバイダも兼ねる。プロバイダ料金込みでこの値段だからかなり安い。だが、メールアドレスも変わってしまうし、そうなったらサイトも移転しなくてはならないから別の問題も出てくるかもしれない。ほかにも、殺到して回線トラフィックが極端に落ちるなんてデメリットが考えられるけど、安さに勝るものはないのだ。まあ、最大8Mだから、1/3になっても3M近いスピード。甘いかな。

 2005年にはインターネットの普及率が70%になるとの予測が出ている。当然、接続環境は常時接続のブロードバンドだろう。インターネットと同時に、ぼくらの生活も劇的に変化するんじゃなかろうか。今はどこの家庭でも中心はテレビだろうけど、その位置にパソコンが座る日も遠い未来じゃなさそうだ。あ、テレビでネットってのもあるか。そんな時代になったら、ぼくらみたいなテキスト主体のサイトはどうなるんだろう。しばらくは住み分けが進むんだろうけど、そのうちに見向きもされなくなるような気もする。読むよりも見る聴くの方が断然楽だもんね。まあ、それまで続けていれば、だけど。

 しっかし、毎度毎度NTTのタコには腹が立つ。Yahooが理由かどうかはしらないが、「フレッツ・ADSL」値下げらしい。潰れちまえ、あんな会社。お前らのせいでネットインフラが遅れたんだぞ。やっぱり解体しかないな、NTT。

2001年6月19日(火) オフィスにBGMはいらない

 「ながら族」という言葉をご存知だろうか。若い人は知らないだろうなあ。「○○しながら○○をする」の「ながら」で、主に「音楽を聴きながら勉強する」「ラジオを聞きながら勉強をする」という人のことを指す。この「ながら族」にね、強い憧れがあったのですよ。深夜放送を聞きながら受験勉強をするなんて、とっても優秀そうで、しかも、いかにも受験生というか青春時代って感じでしょ。

 だが、ぼくは音楽を聴いては他のことをすることができない。ラジオを聴き流していても、音楽が流れ出すと途端に耳をそばだててしまう。そうなると勉強なんかそっちのけだ。好きな曲でもかかろうもんなら、終わってもしばらく余韻に浸ってしまって勉強なんかはかどらない。本を読みながら食事をするとか、遊びの計画を立てながら仕事をするとか、そういうことは得意なんだけど、音楽だけは他のことをしながら聴くことができない。

 さて、会社のぼくのセクションが、3月末に新オフィスに移転したのは前にも書いた通り。困ったことに、それ以来、事務所内にCDラジカセをおいて音楽を流すようになってしまった。なかなか馴染めない。FMをかけていることが多いのだけれど、いろんな音楽がかかってどうも仕事に集中できない。っていっても、遊びの計画を立てていることが多いんだけど…。

 先日、そのラジオからケイト・ブッシュの「嵐が丘」が流れ出した。じっと聴いていると、懐かしさが沸々とこみ上げてきて、よせばいいのに、「ほら、ヒースクリフ! って歌ってるだろ? ブロンテのアレのことなんだよぉ」などと、女子社員にしゃべくり飛ばした。「ああ、あれですね。<恋のから騒ぎ>で流している曲ですね」…???何それ? かみ合わない…。 

 だいぶ前になるが、女子社員から何かCDを持ってきてくれと頼まれた。音楽好きで、CD−Rまで持っていて、ギターおぢを公言して憚らないぼくが断れるはずがない。正直に言えない。昨日まで笑ってごまかして伸ばし伸ばしにしていたが、強烈なプッシュにあってしまった。仕方なく、昨晩は所有するCDを片っ端から聴きまくった。だが、仕事中に流す音楽なんて何が良いのか見当もつかない。とりあえず、無難なところで、ゴンチチが12年前に出したアルバムを引っ張り出して持って行った。

 概ね好評でホッと胸をなでおろしたが、午後になって新たな災難が降りかかってきた。女子社員たちに音楽を止めてくれとも言えず、迎合しまくりのおぢに天罰が下った。ぼくのセクションの女子社員の要望で、CDラジカセが至近に引っ越してきてしまったのだ…。ゴンチチだけならいいんだけど、他にもいろいろな音楽を一日中聞きつづけて、とても疲れた。これから毎日かと思うととても憂鬱だ。

 ジャズピアノの世界には、「カクテルピアノ」などという言葉がある。カクテルを傾けながら、イージーにBGMとして聞き流せるピアノというような意味合いで、ある意味蔑称でもある。今でこそ環境音楽が大流行だが、昔のミュージシャンはBGMとして使われることに差別的嫌悪感をいだいていたのだ。

 でもねぇ、こんな苦痛を味わってみると、音楽に主張なんていらないと思えてしまう。コメディを演じる役者により深みが必要なように、音楽から主張を省いて気持ちよくさせる音楽は、主張して緊張を強いる音楽よりもずっと難しくて高級なんじゃないかと思えるのだ。主張せず邪魔せず、フッと耳を傾けたときに優しく癒してくれる音楽。そんな都合の良い音楽ないよなぁ。

2001年6月18日(月) 読書感想『悪童日記』 極限の適者生存

2001年6月16日(土) 読書感想『夜のフロスト』 おやぢの星、フロストが帰ってきた!

2001年6月15日(金) メールでのコミュニケーションは軽いのか

 リクルートの就職情報誌などに掲載をお願いすると、自動的にウェブに掲載されて、その送信フォームから詳細な応募が送られてくる。とりあえず、知識は薄くとも片手間で会社のサイトを運営している身なので、毎日会社のメールチェックを行っている。募集広告を出せば結構な人数から応募メールが来る。

 よりわけて担当に渡す。そこから先、応募者との連絡は各自にまかせているので、さまざまだ。たいていは、直接の面接担当者の名前と電話番号をメールして、応募者からの電話を待つことになる。場合によっては、こちらから電話することも。最近は、こちらから電話することが多いかな。

 で、面接日時を決めるわけだが、これがものすごく評判が悪いのだ。面接担当者曰く、面接をすっぽかす、時間を守らない、電話をくれるなどの約束を守らない…。就職情報誌経由のほかにも、サイトで常に募集しているから、直接応募メールをくれる人もいるが、やっぱり同じような反応らしい。だから、応募はたくさんあるものの、インターネットではひとりも入社が決まっていない。最近は、インターネットからの応募となると、担当者が眉をひそめるようになってしまった。

 電話での応募ならばこんないい加減なことはしないでしょう。もちろん、いろんなケースがあるだろう。こんなヤツはどこにでもいるんだけど、インターネットになると極端に増えてしまうのはなぜだろう。軽く考えているのかな。メールというコミュニケーション手段の手軽さが生んだいい加減さだろうか。なんだか、舐めているような気がしてしまう。応募すれば、準備して待っているのだよ。

 企業側にも責任の一端はあるかもしれない。求人に限らず、メールでの問いかけを放っておく会社が多いのかも。で、メールなんてこんなもんだ。返事なんか来なくて当たり前、くらいの意識を根付かせてしまったのかな。インタネ採用第一号が早く入社してこないもんかと、毎日楽しみにメールチェックしているが道は険しそうだ。これってウチだけなのかな…。

2001年6月14日(木) 小泉内閣メルマガに広告掲載するとしたら

 昨日が誕生日だった。乏しいネットつながりから、バースディカードを何通かいただいた。こんな年齢でも嬉しいもんです。ありがとうございました。自分の誕生日よりも子供の誕生日の方が嬉しくなって久しいけど、昨年の「よせがきコム」といい、ネットのコミュニケーションってこんな利便さがあるのだなぁ。40男が40男にバースディカードなんて、普通手渡ししたら周りから気持ち悪がられるよ。奥でこっそりじゃ誤解されるし。それがネットでは普通にできるんだもんね。

 ところで、誕生日といえば、今日話題の「小泉内閣メールマガジン」が誕生した。あるマスコミによると初回から78万部。これからもっともっと増えるだろう。一説によると、このメルマガには予算一億円が計上されたそうで、賛否両論渦巻いている。真偽のほどは定かじゃないけど。一日で100万通以上の送信をするであろうシステムにはこのくらいは必要、という意見もあるようだけど、一億円はべらぼうな金額。どっかの代理店が大儲けしてるんだろうな。

 広告を載せればいいんだよ>小泉メルマガ。某新聞の広告料を例にとると、全国版一段あたりの広告料は370万円くらい。全面だと15段だから5,550万円になる。もちろん、これは定価で、こんな金額を払っているところはどこにもない。普通は一段あたり130万円から160万円くらいで取引されているらしい。全面だとだいたい2,000万円くらいだろうか。

 一方メルマガの広告料は、たいてい、一通あたり10円から30円くらいが相場らしい。もちろん、これは発行代行者に支払う金額で、発行者が手にする額はもっと少ない。最少額としても、小泉メルマガは78万通ということだから、単純計算で78万×10円で780万円だ。新聞に比べれば圧倒的に情報量が少ない。しかし、インターネットの広告はクリックしてもらうまでが勝負だから、広告欄に過大な文章は必要ない。クリック後に見せればいいんだからね。でも、ちょっと高いかな。

 仮に、ヘッダの広告で一通10円、フッタで5円くらいとして、仮に200万通のメルマガになったとして、それだけで一回発行ごとにグロス3,000万円の広告料ですよ。数百万部を発行する大新聞の全国版と比べるのは乱暴だけど、もしかしたら全国版よりも効果があるかもしれない。最近の新聞広告は告知ばっかりだもんな。代理店戻しや事務経費、値引きを差し引いて、ネット半額で取引されたとしても7回発行すれば元が取れてしまう。あとは国庫に入れて、財政赤字を補填してくれ。半額で年間52回発行したとして、7億8,000万円。国家レベルからいえば、たいした金額ではけど、塵も積もれば山となる、だよ。別に国庫へ入れずに広報費として使ってもいいしね。

 これほどオイシイ媒体は珍しい。スポンサーが後を絶たないと思うけど、甘いかな? もうひとつの障壁が広告なんて載せられるのか、だよね。法律が邪魔してるなら改正してさ。品位が下がらないように、基準をキチンと設けて審査すれば、掲載された企業のステイタスアップにもなるだろうし、良いことずくめのような気がするんだけど。どうかな? 誰か、内閣広報室に問い合わせてよ。え? お前やれ?…(^^;;;。

2001年6月13日(水) NTTは役所よりも始末が悪い

 いやあ、速そうですねぇ、フレッツ・ADSL。羨ましい。

 実は、フレッツ・ADSLについて今週の月曜日にNTTから連絡があった。TYPE1がダメということなので、TYPE2で申し込むことに決めていたから、あとは工事日を決めるばかり。ウキウキですよ。ところが、NTTのお姉さんが急に渋りだしたのだ。「中継局から4,000mあるんですよねぇ。それがどうかわからないんですよぉ」

 「どうかわからない」ってどういうことなんですか? 一瞬わが耳を疑って聞き返した。この期に及んで、このはっきりしない物言いはなんだ。過去二回の電話でそんなことはひとことも言ってなかったじゃないか。こっちは何度も質問しているのに。

 つまり、フレッツ・ADSLは中継局からの距離が、スピードに大きな影響を及ぼすのだが、その点ぼくの場合はかなり問題があるということらしい。もっと具体的に教えて欲しい、と詰め寄ってもノラリクラリとかわされる。それも、今ごろわかったんじゃなくて、前からわかっていたことだろう。何で一度に言わない。腹が立ったので、矢継ぎ早に詰問した。もお、切れる寸前ですよ。

 生殺しするような情報の出し方といいタイミングといい、フレッツ・ADSLに加入させないようにしているとしか思えない。いや、実際そうなんだろう。それとも、そんなにクレームが多いのか>フレッツ・ADSL。

 他に問題は無いかってね、過去二回に渡る電話で何度も質問していたのだ。問題ないって言ってたぞ、NTT。申し込みから一ヶ月で、やっと連絡があってTYPE1では出来ないと通告。TYPE2ならできるが、それも調べなければならないってことで更に数日して二回目の電話。で、更に10日経って、三回目の電話ですよ。毎回同じお姉さんだから、一応は担当制にしているようだが、こんな悠長なこと民間の企業じゃ考えられない。まだるっこしいにもほどがある。アホらしい。一回の電話で済むじゃないか。

 こんなバカバカしいコストをかけて、バカ高い電話料金取ってるんだもんな、NTTは。民営化しても何も変わっていないじゃないか。解体した方がいいよ。電話線とかの資産は、保全会社一括管理にしてさ、全ての通信会社にレンタルする形にして、競争させるなんてのはどうだろう。あのお姉さんだけかと思ったら、別件で116にかけたときに出たお姉さんも同じような応対だったから、体質なんだろうね。

 で、フレッツ・ADSLをどうしたか。…断っちゃいましたよ。最初から4,000mと聞いていれば、こんなに迷うことはなかったのに。それと応対ね。結局踊らされただけだったみたい。ちっ。これでも一応民営だと思えば役所よりも始末が悪い。

 でも…、でも、ブロードバンドが羨ましい。

2001年6月12日(火) 読書感想 『黄金の島』 真保さんはやっぱり女性を描くのが下手だ

2001年6月11日(月) リンクについて

 ぼくのやっているサイトはふたつともリンクフリーです。どのページであろうが、どのラベルであろうが、自由にリンクを張ってもらってかまいません。また、リンクしたからと言って、わざわざ連絡を頂く必要もありません。でも、相互リンクの場合は別です。ご希望の方は遠慮なく連絡ください。リンクページに書いてある通り。別段、積極的に相互リンクを募集しているわけではないけど、こんなサイトでよろしければご期待には沿うつもりです。

 ただし、これは書いてませんが、アダルト系とか極端な思想系だけでなく、見た方が引いてしまうようなサイトにはご遠慮いただく場合もあります。主観の問題ですけどね。共通項のない企業・団体も同じ。前に浅田次郎がらみで、ある劇団から一方的にリンクしてくれ、とのメールを何度ももらったことがあります。これはおかしいですよ。営利団体に、なんてこっちがタダで宣伝してやらなくちゃならない。ってわけで無視したことも一度だけあります。こんなことは滅多にないけど。

 連絡を頂く場合は、はっきりと「相互リンク希望」と書いていただいた方がすっきりします。リンクフリーと謳ってあるにも関わらず、「リンクさせてください(しました)」とメールをいただくことがありますが、それだけではこちらからリンクして欲しいのかどうかわからないのです。一方から「(相互リンクでなく単に)リンクします」と言われただけの他方もリンクしなければならない理由はどこにもありません。今のところ、こちらからもリンクさせてもらっていますが…。

 リンクについてはずっと燻っていました。思い切ったのは、まず「公園へ行こう!」でした。あっちは、お役立ちサイトというか、便利サイトの志向なのでどうぞご自由に、という考えです。それが、こちらに波及したのが今年の2月。結局、インターネットってそういうもんでしょう。肩肘張ったところで疲れるだけだと思う。自分の好きなサイト、あるいは知己の方のみにしたいという考えもわからなくはありません。でも、これもとても疲れると思う。コンテンツのひとつと考えて、どうしても厳選したいなら、ぼくだったら「ブックマーク」みたいなページを作って「リンク集」とは別にするかな。どうかな、たぶんそうすると思う。

 確かに、初心者の方の工事中だらけのサイトや、あからさまなアクセスアップだけを狙った相互リンク希望もあるんでしょう。考え方がどうしても合わないとか、主催者の性格が気に入らないとか(^^;;;、そういう場合も。でも、自分がサイトを立ち上げたばかりの頃のことを考えると、無下に断ることはできないですよ。内容に乏しい上に、「相互リンクのお願い」とはっきり記さなかったにも関わらず、大勢の方に相互リンクを快諾していただいたときにすごく嬉しかったから。

 しかし、考えてみれば、最近は自分から「相互リンク希望」とはっきり記して連絡を入れたことはないように思います。っていうか、ネットの交際範囲がとても狭くて、特定のサイト以外はあまり他所様のサイトを見ていないんですよね。同系列のネット主催者とはあちこちでニアミスを繰り返していて、なんとなく話しそびれている人が多かったり。対人恐怖症?(^^;;;。公園の方は熱心にリンクを集めているけど、読書の方はそんな理由でほとんど決まってしまっています。

 文中リンクは今まで書いたリンクとは別ですね。単なる注釈というか、読む側にとってみれば、リンクが張ってあった方がより解りやすいですしね。ただし、最近はログ解析をされている方が多くて、そうとばっかりも言っていられないんですね。ぼくは文中リンクが嫌いなので、乏しいネットつながりから日記などで他サイトへ言及するときは、別項目を設けてキチンとリンクするようにしています。あまり言及することはないんだけど。あ、最近小太郎さんの話を書いたか…。

 「Books by 麻弥」さんでのリンクに関するアンケート結果を見て反応しました。こういうときは、リンクしといた方がいいのかな? リンクって、それほどの大問題なんだ、と認識を新たにした次第。相変わらずの初心者ぶりに赤面でありました。面倒なのは外す自由ですね。これはまた後ほど。

2001年6月8日(金) 人を見たら人殺しと思え。読売最低。

 ちょっと前になるが、長男の通う小学校で深夜のボヤ騒ぎがあった。出入り自由の小学校へ忍び込んだ、高校生あたりが火をつけたんだろうと噂が流れた。事実は不明。その後のセキュリティがどうなったか知らないが、「土曜自由参観日」と称して毎月一回必ずあった参観日が年に一回だけになったから、学校側もかなり神経を使っているんだと思う。

 「土曜自由参観日」 長男の小学校の当時の校長は、文部(科学)省の指導通りに地域に開かれた学校を標榜していて、誰でも出入り自由の参観日を設けていたのだ。これは校長の判断でできるらしい。ともかく、誰でも自由。当然父兄である必要はない。っていうか、参観日に来る父兄の身元を確認する学校なんてないな。どうセキュリティを強化したところで、学校へは常にいろいろな人が出入りしている。たとえ、門を閉めたって、どっからでも入れちゃう学校がほとんどでしょ? 門番なんか置いたってどっからでも入れるから何にもならない。お金ばっかりかかって。

 ニュースを見ていると、やれ校長を集めて訓示しただの、教師がどこそこまで付き添って下校しただの。今日だけなんだろうな。喉元過ぎればなんとやら。決定事項というか確認事項として、決まって出るのが「○○の徹底」「○○の再確認」。お題目ばっかり並べて、それで何かを為したような気になっている。アリバイ作り。汚らしい。まあ、具体的な対策が無いのが現状なんでしょうね。「てるくはのる」の時にもっと議論しておけばよかったんだな。これも結果論だけど。

 どうしても、セキリュティを万全にしたいなら、児童・生徒全員から500円でも1,000円でも徴収して、セコムあたりに警備を依頼するしかないかな。あ、もちろん、国の予算でやってもいい。学校の周囲を鉄条網か何かで囲って、不正に侵入しようとする者がいたら、直ちに通報されるような仕組みにするとか。

 「人を見たら泥棒と思え」 今やそんな時代じゃないのだな。

 昼休み、定期巡回中に新聞サイトで事件を知った。読むほどに、知るほどに目頭が熱くなる。読売の航空写真が痛ましかった。子供たちのあの足。読売は号外にもあの写真を使っていた。あんな写真使うなよ。読売最低。

 あまりと言えばあまりの事件。亡くなられた方々のご冥福を祈ります。

2001年6月7日(木) 脳外科医は異常にテンションの高い痛風持ちだった

 最悪のコンディションで行われた、コンフェデレーションズカップ、日本対オーストラリア。厳しい試合、きっちり見ました。1対0。中田英寿のフリーキック一発で勝利したわけだけど、なんといっても中田。独壇場でしたね。午後5時キックオフなのにテレビ観戦できたのは、病院から帰ってきたのがちょうど5時だったからで…。いやあ、血圧測ったら上が160で下が92ですよ。普段がまるっきりの低血圧なので、頭も痛くなるんだろう、きっと。主な原因は首の骨がどうとかこうとか。ともかく、頭痛の元は首にあるということで、内服薬を二種類と、ボルタレンの軟膏をもらって帰宅した。ちょっと安心。それが5時だったわけ。

 ここのところ、いろんな病院へ行って、いろんな先生の話を聞いている。みなさん共通しておっしゃるのが、非ステロイド系坑炎症剤の中でもボルタレンは一番強い薬で、そんなものを日常的に服用し続けて、ましてや、短期衝撃療法なんてやってたら間違いなく胃をやられるぞ、と。今日の先生は、ぼくよりも一歳年上で、同じ痛風持ちで、ともかくよくしゃべる人だった。「酒やめてる?」って聞くから、「はい」と答えると、「酒やめてボルタレンなんて飲んでいたら胃潰瘍になるぞ」……。なんだそれ? ストレスが溜まってということらしい。

 「オレなんか毎日酒飲んでるぞ」 その先生は、ツバを飛ばして機関銃のようにしゃべくり続けた。「尿酸値を下げる薬を飲み続けていれば問題ないんだよ」 って、アンタそれじゃ絶対直らないよ。「オレなんか膝まで出たもんね。でも、まだ発作は4回しか出てないけど」 オイオイ、毎日酒飲んでるからだろ。「薬忘れると発作が出るんだよねぇ」 ああ、痛風患者の一番悪い見本だよ、アンタ。おまけに「痛風同好会に入るかい?」ときたもんだ。「でも、佐倉だけどね」。因みに春日部から佐倉(千葉県)はクルマで2時間以上かかる。「大学行ったときに痛風発作が出てさぁ。トイレで座薬ぶっこんでいたら教授が来てさ…」

 まあ、よくしゃべる先生で、その上素人目にもわかる「薬マニア」。いろんな新薬を説明して、ボルタレンと同等の効き目があるのに一日一回の服用でOKで、その上胃に問題のない新薬を処方してくれた。ついでに、心配していた「くも膜下出血」とか、まさかの「脳腫瘍」とかの簡単な自己診断法も教えてもらった。ぼくは全部クリアしているから問題ないんだと。一応、二週間分の薬を貰ったので、二週間後にもう一度通院すると約束して帰宅した。

 おかしな先生だったなぁ。「木曜日ならここにいるけど、水曜日の夜はこっちだから」???夜って? 「その日はここの入院患者を集めている別の棟で当直をする日なのよ。5時半くらいからあとなら来てるから、電話くれれば大丈夫。常識的に見て夜10時くらいまでだよなぁ。どうしても木曜日にこれなかったら、水曜の夜そっちに来てくれる」(^^;;;) 当直の夜に来てもいいなんて言われたのは初めてだぞ…。

 最後のオマケがふるっていた。「オレ、今月一杯なんだけどね、ハハハ」 千葉の佐倉で開業していて、今日ぼくが行った病院はお手伝いに来ていたらしい。「2時間の通勤はさすがにきついからさ、ハハハ」 底抜けに明るい能天気な先生でありました。アンタ、長生きできないぞ。ハハハ。

2001年6月5日(火) 死の直前に思うこと

 さすがに一週間も頭痛が続くと気味が悪い。今日も仕事中に一度吐いた。女子社員がここぞとばかりに、「くも膜下出血の前触れにとても似ている」などと言って脅かしてくる。似ている症状とは頭痛と吐き気と生あくびだ。

 しかし、小学校時代に両親に連れられて近隣の病院を軒並み荒らして回り、結局どこでも原因を突き止められず、最後の神頼みで祈祷師にまで世話になった偏頭痛持ちとしては、この程度でへこたれてはいられない。…つもりだったが、「くも膜下出血の前触れに似ている」との言葉にはさすがにビビった。

 午後四時過ぎ、背中を丸めてすごすごと早退した。運悪く、わが家は土曜日に買った冷蔵庫が届いて大騒ぎ。おちおち寝てもいられない。まさかとは思うけど、病院へ行かなくちゃ。帰宅途中、思わず手のひらを確認してしまった。生命線ね(^^;;;)。やっぱ、死にたくない。手のひらを見て気がついた。手相の見方、知らなかった…。

 ごく若いとき、20歳代くらいまでは、もう充分生きたような気になって、いつ死んでも構わないなんて公言していたころもあったけど、今はまったく違う。思いっきりインサイダーなぼくは、まず、家族と別れたくない。次いで、……ええっと、……これしかないか…。

 社会で自分に何ができるか、自分には一体何が割り当てられているのか、自分にはどんな才能があるか、なんて考える時期はとうに過ぎ去った。だから、社会が自分を必要としているかいないかと問われれば、間違いなく否なのですよ。あたりまえやね。神が、自分に割り当てた仕事は、子供ふたりを育て上げることくらいだろう。別段、社会のためになりそうな才能もないし。

 いろんな人の日記を読むと、いい年して、社会が自分を必要としているか否かとか、社会が自分に何にもしてくれない、なんて甘ったれたことを考えているヤツが意外とたくさんいるんだよね。主体は自分。自分が消えれば社会も消える。だが、家族は消えない。これが心残りだよねぇ。

 さて、また頭が痛くなってきたので、今日はこのくらいにしておきます。ったく、寝てろっての>自分。ちゃんとカミさんに、サイトの掲示板への書きこみ方を教えておかなくちゃな。冗談キツいか…。

2001年6月4日(月) 読書感想 ランキン『蹲る骨』 シボーン・クラークは女リーバスか?

 上記感想は書庫へ移動しました。

2001年6月1日(金) 厄祓いは愛情のバロメーター?

 昨秋、痛風で入院して以来、どうも体調がすぐれない。患部である左足首はもうどうにもならないとして、太りすぎやらなにやらも手伝ってかいろいろと不具合が出ている。特に先週は高熱で始まって紫斑で終り、今週はその余波なのかどうかはわからないが、水曜日以来偏頭痛に悩まされている。吐くほどの偏頭痛。

 こんなぼくに向かって、実家の両親をはじめとして、家族までよってたかって言うわけですよ。「厄年だからだ! 厄祓いに行ってないからだ!」って。確かに今年は大厄だ。前厄の昨年は入院騒ぎがあった。今年はああだこうだで体調不良。本人に降りかからないときは家族に降りかかるぞ、と責めてくる。これは脅迫ですよ。挙句、長男がケガをしたときも、立て続けに家族が病気になったときも、それだけじゃなくて何かあるたびに「お父さんの厄のせい」と言われる。

 こうまで「お父さんの厄のせい」にされると、偏屈な父親は逆に「理由があっていいじゃないか」と思うようになる。

 確かに、昨年も厄祓いに行ってないし、今年も行ってない。別に固辞しているわけではないが、なんとなく、柄じゃないので行っていない。信心深い人間じゃないのね。日本の神仏なんて、こういうときに利用しなくていつ利用するんだ、くらいに堕落しちゃってるから、こんなことに拘るのはおかしいかもしれないけど。結局、厄祓いなんて、心配している人のために行くものなのだ。家族と両親、あるいは友人知人まで含めて。

 苦しいときの神頼みとかよく言うけど、神仏って人間の味方かな? もし、本気でそんなことを考えている人がいるとしたら、すぐに改めたほうがいいと思うけど。

 気持ちの持ちようでしょ? 何があっても「お父さんの厄のせい」にできるからありがたいじゃないの、なんでもかんでも「お父さんの厄のせい」にしなさい、って最近は言うようになった。「お父さんの厄のせい」で何かがあるかもしれない、なんて後ろ向きの考えしかしない人は、厄年に限らず何でもかんでも後ろ向きに考えるに決まってる。だから、家族からそんな話が出たら一喝することにしている。で、そのあと「じゃあ、来週行こうか…」愛情のバロメーターとか言われちゃ適わないからフォローも忘れない。でも、すぐ忘れちゃうんだよねぇ。